特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00037は、あまりにも動物的な外見と振る舞いをしているため、一般職員およびDクラス職員の接触を禁じます。また、SCPA-JP-00037と直接接触する場合には、被嗜虐にならないよう適切な防護具を着用する必要があります。
SCPA-JP-00037は定期的に検査を受け、健康状態が異常である場合は体内物質の分析を行います。同時に、普段の行動においてキュートアグレッション的な行動を示していないかをチェックしてください。SCPA-JP-00037がキュートアグレッション的な行動を取り始めた場合、即座に遠隔操作された機器を使用して麻酔を投与することが必要です。
SCPA-JP-00037の収容場所は可能な限り近隣の人工環境を模倣し、適切な餌と生活環境を提供する必要があります。最低限必要なものには、しかと水が含まれており、定期的に交換する必要があります。

以上

説明:
SCPA-JP-00037は生後3ヶ月の幼体クマであり、幼児語で会話を行う能力を持っております。SCPA-JP-00037自体は、非常に愛らしいキャラクターであり、人間に対する敵意を持っていません。しかし、コミュニケーションをとった人間に対し、キュートアグレッション的な行動を取りたいという衝動を強く感じ、それを抑えられない場合があります。
SCPA-JP-00037が取るキュートアグレッション的な行動は人間により様々であり、軽いものから過激なものまで様々です。一度被害を加えると、その衝動が強化され、再びコンタクトをとろうとする際に強い衝動を抱くことが明らかにされています。体内物質の異常な生産によって、脳出血などの健康被害も報告されています。
SCPA-JP-00037は、実験によって、キュートアグレッション的な行動に身を任せた後、他の行為でこの衝動を発散させることはできないことが判明しました。
SCPA-JP-00037を取り扱う際は、十分な注意が必要であり、SCPA-JP-00037の衝動を抑え、必要に応じて遠隔操作麻酔を使用することが必要です。

SCPA-JP-00037の関連情報をまとめた結果、以下の情報が得られました。
・SCPA-JP-00037は、飼育場を脱走することがあり、その影響範囲は予想以上に大きく、無数の人々が取り巻く広大な地域にまで拡大しました。
・SCPA-JP-00037は、人間を識別する能力に長けていることが判明しています。人工的な場所に置かれると大人しい振る舞いを見せるものの、自然環境に放たれた場合には、接触可能なあらゆる人種に対して行動的な攻撃をすることもあります。
・SCPA-JP-00037が自身の意思で人間とコミュニケーションを取ることができる理由は不明です。Genetic analysis and behavioral studies are currently being conducted. (現在、遺伝学的分析および行動学的研究が進行中です。)
・SCPA-JP-00037の生い立ちについては、不明な部分が多くあります。SCPA-JP-00037は、どこかの研究実験の途中で失われたところをFoundationに保護されたという経緯があります。SCPA-JP-00037に関する情報は、現在も収集・調査が進行中であり、最終的な正式結論はまだ得られておりません。SCPA-JP-00037の影響範囲拡大に伴って、被害者たちからの報告や生存証言が複数寄せられています。以下は、その中でも最も情報価値の高いものをまとめたものです。

・SCPA-JP-00037の衝動は、飼育場に置かれた当初よりも強くなる傾向があるようです。人工的な環境下にいることが原因であると考えられますが、いったい何が原因となっているかについては、現在も未解明です。
・SCPA-JP-00037が取り巻く恐怖環境は、脳内物質の異常な生成によって強化されることが判明しています。SCPA-JP-00037はその異常現象に対して完全にコントロールすることができず、結果的に自身に被害を与えてしまうこともあります。
・SCPA-JP-00037の攻撃的な行動は、被害者たちにトラウマを与える可能性があります。飼育場からの脱走以来、被害者たちはカウンセリングや心理療法を受けたり、退院後も夜間にうなされることが多かったりすることが報告されています。そのため、SCPA-JP-00037に接近し、その攻撃的な行動を見た場合、すぐに適切な医療処置を施すことが必要です。
・SCPA-JP-00037の適切な処分方法については、まだ検討中であり、将来的には適切な方法を見つけることが必要です。将来的な措置については、それぞれの分野からの専門家の知見を集めた上で、計画を策定することが必要とされています。

補遺:
SCPA-JP-00037に付随した研究により、攻撃的な行動はクマの削減活動によって減少することがわかりました。クマの削減活動には、捕獲・廃棄、避難、仮放流などの方法がありますが、SCPA-JP-00037については、廃棄や仮放流は不適切であり、避難も実施が困難であるため、捕獲による駆除方法が最適解であると考えられました。
現在、SCPA-JP-00037の捕獲に際しては、必要に応じて遠隔操作された機器を使って麻酔を投与することが必要です。ただし、SCPA-JP-00037の衝動が強くなっている場合(上記参照)、麻酔の使用は危険です。そのため、捕獲作戦実施方法については、更なる検討が必要となります。
SCPA-JP-00037に対する措置については、実験や現地調査などが継続的に行われており、情報の更新や分析結果が得られるたびに方針の見直しが行われています。

注意事項:
SCPA-JP-00037に接している職員は、SCPA-JP-00037が衝動を抑えられず、キュートアグレッション的な行動を取る場合があることに注意し、常に十分な防護具を着用するようにしてください。
SCPA-JP-00037の収容場所は、必要に応じて設備を適切に補強する必要があります。SCPA-JP-00037は、健康状態を定期的に検査し、衝動が高くなりすぎた場合には遠隔操作麻酔を使用することが必要です。
SCPA-JP-00037に与える餌や環境の管理には細心の注意が必要であり、特に、SCPA-JP-00037が落ち着かない場合は職員による観察が必要です。SCPA-JP-00037が何らかの形で受傷した場合は、直ちに治療が必要です。
SCPA-JP-00037を取り扱う際は、常に安全かつ慎重に行動するようご注意ください。

記録番号:
SCPA-JP-00037

報告者:
匿名希望

承認者:
O5評議会