特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00446は、音量の制御が不可能なため、4層以上の重厚なセキュリティ測定装置が稼動する高度に保管された室内に隔離されなければなりません。また、収容室内には、特殊音響パネルの設置が必要です。これらのパネルはSCPA-JP-00446からの音波を吸収し、内部に封じ込めることができます。SCPA-JP-00446との作業が必要な場合には、収容室にセキュリティ精鋭チームが介入し、イヤープロテクターやノイズキャンセリング機能を備えた保護装置を着用せねばなりません。 SCPA-JP-00446が運ばれる場合、車両や運搬用の機械にも同様の保護装置を施し、必ず車外から聞こえないようにする必要があります。

説明:
SCPA-JP-00446は、電気信号を介して放射される不思議な音波を発するSCPAです。SCPA-JP-00446の周囲半径20メートル以内には、鋼鉄、コンクリート、石などの建材をも即座に粉砕し、空気中の酸素原子の振動を加速させる事が確認されています。SCPA-JP-00446の波形の解析により、周波数は20 Hzから50 Hzまでであり、音量も常人が聴くことができる最大値をはるかに超えています。SCPA-JP-00446が放出される音波は、人体、機械を損傷させる恐れがあり、重篤な人的被害を引き起こす可能性がある危険なSCPAです。SCPA-JP-00446はなぜそのような音を放出するのかは明らかになっていませんが、とにかく自然界に存在する事はありません。

SCPA-JP-00446に関する現在の情報からは、SCPA-JP-00446がどのようにしてそのような危険な音波を放出しているのかは分かっておらず、SCPA-JP-00446に近づくときは高度に装甲化され、各種のセキュリティ対策に取り組む必要があります。SCPA-JP-00446が発する音は非常に広範囲の周波数を持っており、SCPA-JP-00446に露出された人体、生物、物体には損傷が生じる可能性があります。SCPA-JP-00446に関する研究は、SCPA研究責任者（O5枚）によって監視され、SCPA-JP-00446がどのように機能するかを理解するために注意深く行われます。SCPA-JP-00446は、その他のSCPAとの相互作用を検討する際の要因としても監視され、SCPA-JP-00446が放出するサイオニックおよびテレパシー的な波動が、近くのSCPAや研究員の精神に影響を与える可能性があります。SCPA-JP-00446が放射する高周波の影響や、サイエンチストやSCPA-財団メンバーの安全を維持するために、SCPA-JP-00446に関連するあらゆる可能性を探求することが重要です。SCPA-JP-00446に関する研究のひとつとして、SCPA-JP-00446と異なる音波を作り出すための実験が行われています。これは、SCPA-JP-00446の音波が、これまでに発見されたどの音波とも異なることから判断されました。SCPA-JP-00446が放出する音波の周波数を再現することは困難であることが明らかになっています。SCPA-JP-00446を制御するための効果的な方法はまだ開発されておらず、SCPA-JP-00446を完全に理解することはまだ遠い未来の出来事のようです。SCPA-JP-00446を扱うための個人保護装置が導入されたことから、SCPA-JP-00446によって発生する損傷が少なくなったとはいえ、SCPA-JP-00446は危険なSCPAであり、SCPA財団によって非常に厳重に監視され続けていることを忘れてはいけません。また、SCPA-JP-00446は、地球外生命体、異次元生物との相互作用、あるいは異世界との接触に関係する可能性があることから、研究を進める上で特別な注意が必要です。

補遺:
SCPA-JP-00446は、2021年6月に発生した検閲の過程で、 SCPA-日本部門によって初めて確認されました。2017年に行われたSCPA日本部門緊急会議で、SCPA財団がSCPA-JP-00446に関する情報を収集し始めることが決定されました。2018年から2021年には、SCPA財団の研究チームがSCPA-JP-00446についての分析を行い、SCPA-JP-00446が危険であることが明らかになりましました。SCPA-JP-00446の正体に関するすべての情報がSCPA財団によって把握されたとは限らず、当該SCPAに関する追加情報が入手されれば、このレポートはごくまれに更新されることがあります。SCPA-JP-00446に関する新しい情報がある場合は、SCPA財団に報告するようにしてください。

注意事項:
SCPA-JP-00446は極めて危険なSCPAであり、多大な被害を引き起こす可能性があります。SCPA-JP-00446を取り扱う職員は、必ずSCPA-JP-00446の対応方法を熟知しておくよう指導し、業務中は常にイヤープロテクターやノイズキャンセリング機能を備えた保護装置を着用しなければなりません。SCPA-JP-00446が運ばれる場合、適切な運搬方法を選択し、ヘリコプターやジェット機等の超音速飛行禁止エリアを除いた適切な安全地帯へ運搬しなければなりません。SCPA-JP-00446を収容するための施設は、4層以上の重厚なセキュリティ測定装置を必ず備え、収容室内には特殊音響パネルを設置する必要があります。また、SCPA-JP-00446のドアは常に閉じられた状態に保たれ、必要があれば二重扉型のエアロックを使用して出し入れを行うことが望ましいです。SCPA-JP-00446の取り扱いには、大変な注意が必要です。

記録番号:
SCPA-JP-00446

報告者:
XXXXX博士

承認者:
XXXXX責任者