特別収容プロトコル:
該当アノマリー関連イベントの発生に備え、全地球規模での緊急対応計画が作成されています。該当アノマリーによって引き起こされた生命体の変異は極めて危険であり、その影響を最小限に抑えるために、地上からの避難が推奨されます。該当アノマリーによって変異した生命体の制圧・封じ込めのため、各地のサイトからの戦力を適切に配置し、被害を最小限に食い止めることが求められます。また、該当アノマリーの発生源を迅速に特定し、根絶するための研究が喫緊の課題となっています。該当アノマリーによる異常事態が拡大する可能性を考慮し、定期的な訓練と対策の見直しを行い、常に最新の情報に基づいた行動を取るよう努めてください。

説明:
該当アノマリーは、突如として発生した異常現象であり、異常に変化した紫外線及びその紫外線に暴露した生命体の異常な変化を指します。該当アノマリーによって変異を受けた生命体は、極めて危険で攻撃的な性質を持ち、理性を喪失して暴れ回ることが報告されています。この異常現象によって、地球上の多くの生物が変異し、生態系に深刻な影響を及ぼしています。

該当アノマリーは人類に直接的な影響を与えないため、人間はその影響を受けませんが、人間以外の殆どの生物が変異を引き起こす可能性が高いことが確認されています。このため、該当アノマリーの影響範囲から避難することが強く推奨されています。

現在、該当アノマリーによる変異生物の抑制と発生源の特定、更には生態系への影響の解析が緊急に行われています。SCPA財団は、該当アノマリーによって引き起こされる異常事態への対処を徹底的に行い、人類及び地球上の生物の安全を確保するため、SCPA財団はGOCなどと連携し、「人類保全同盟」を結成し全力を挙げて対処に当たっています。

戦況報告書
壊滅及び国家機能の喪失、本土の喪失が認められた地域・国家：
カナダ
メキシコ
パナマ
沿カリブ地域一帯
ボリビア
ブラジル
アルゼンチン
パラグアイ
ベネズエラ
ガイアナ
スリナム
仏領ガイアナ
ヨーロッパ(イギリス、ウラル以東ロシア、エーゲ海諸島などいくつかの島嶼部を除く。)
アフリカ(マダガスカルなどのいくつかの島嶼部及びレソトを除く)
中東
インド洋沿岸地域一帯
西部オーストラリア
アジア
太平洋諸島全域

現在進行形で戦闘が実施されている地域：
南北アメリカ大陸全土
イギリス全土
アイルランド全土
ヨーロッパ各生存島嶼部(クレタ島やパルマ島など。)
アフリカ各生存島嶼部(マダガスカルやサントメ・プリンシペなど。)
アラビア半島全土
中部・東部オーストラリア及びオーストララシア地域一帯

財団保有下シェルターの状況
ケレネンス・モーケン(カナダ、北極諸島)：壊滅
エターナル・ホープ(イエローストーン国立公園地底)：壊滅
エイジ・トツカ(南大西洋)：壊滅
S.S.ミュラー(イギリス北西、アイスランド南東)(スコット・セバスチャン・ミュラー)：生存、現在避難所として全面稼働中。
ニコラエ・ペトロパブロフ(北海)：壊滅
グランド・サー・ロンディニウム(ロンドン地底)：生存、英国王室の日本脱出の為に現在ワームホール通路を接続中。
アンメリー・カーン(パリ地底)：壊滅
メダン・ロッセリーニ(西ローマ沖)：壊滅
アントン・ブラーニ(紅海、スエズ運河南)：壊滅
グスタフ・エレズマン(ビクトリア湖)：壊滅
ジェイムズ・ジェイコブズ(インド洋中部)：壊滅
ヘンリー・スフェルウェル(南オーストラリア沖、ミールヌイ基地北)：生存。しかし変異体の侵攻を確認。
フォート・パンドラ(北極海中央)：生存。現在避難所として全面稼働中。

GOC及びその他GOIの状況
GOC：現在ほとんどの支部、管区が壊滅。しかしGOCが管理している終末シェルターや要塞都市の殆どは生存しています。
サーキック・カルト：不明。しかし、通信途絶前に800万を超える変異体に包囲されているという内容の通信が確認された。
プロメテウス研究所：残党が所有していた本部のコルフェット研究所が壊滅し、組織形態を喪失。
日本国防連合：戦力の99.81％を維持。壊滅している管区や支部も無し。全国民は異空間の日本列島へと避難した為被害は少数であり、また、死亡事故は確認されなった。
壊れた神の教会：不明。サーキック・カルトの救援に向かうとの通信の後、音信不通となった。
境界線イニシアチブ：アラビア半島の砂漠地帯で継続抗戦が確認されているが、それ以外は不明。
MC&D.ltd：現在世界各地の広範なネットワークを利用して避難活動を推進。
蛇の手：戦力のほとんどが壊滅。生き残りはGOCのガンジル防衛部隊隷下の怪獣使い小隊として合併。
カオス・インサージェンシー：不明。壊滅した可能性が高いと思われる。
Are We Cool Yet?：不明。壊滅した可能性が高いと思われる。

その他GOIの現状は人類保全同盟を参照。

命名権
このSCPAに関する命名権は国際連合及びその傘下組織である人類保全同盟が保持しています。そのため、「SCPA-JP-00235」というのはあくまでも財団が管理を円滑に行うために付けている仮の名称であり、正式な名称は国際連合からの発表を参照してください。

注意事項:
我々は生き残らなければならない。例えどんな手段を用いても。どれほどのアノマリーを軍事転用しようとも、どれほどの核兵器を自国に撃ち込んで焦土作戦を展開しようとも、どれほどの自然を破壊するかも分からない物を自然に対して用い、消滅させようとも。我々が1度生まれた生存に傲慢な生命体である限り、滅亡までこの魂が潰えることは無い。敵は自然だ、自然全てだ。敵にするのは無謀だろう。だが、それでも戦わなければならない。

SCPAのAの意味を知っているか？
"適応"(Adapt)だ。
-O5-1

記録番号:
SCPA-JP-00235(便宜上)

報告者:
(国際連合からの発表を参照)

承認者:
(国際連合からの発表を参照)