特別収容プロトコル:
SCPA-01420は非常に危険な存在であるため、収容施設はリードライト鉄格子と強化プラスチック製の容器で密閉された環境内に設置されなければなりません。収容施設は24時間監視カメラで監視され、常時二名の武装警備員が常駐し、SCPA-01420の異常行動を監視する必要があります。SCPA-01420に近づく際はコンタクトレンズを装着することが求められます。定期的な点検と保守作業が欠かせず、施設内でSCPA-01420が異常行動を示す場合は即座に収容施設を封鎖し、対応プロトコルを遂行するよう指示されています。

説明:
SCPA-01420、通称「紋緑蝶」は、外見上は一般的な蝶のように見えますが、その特異な点は背中の翅が完全なクロマキー効果を持っていることにあります。この珍しい特性により、SCPA-01420は周囲の景色や物体の色に同化し、まるで透明のように姿を消すことが可能です。この能力はSCPA-01420を危険な存在とし、目視での確認が困難であるため、監視と対処が難航しています。

SCPA-01420は何らかの刺激や脅威を感じた際に攻撃的な行動に移る傾向があり、その際には高速で飛行し、鋭い口器で周囲の生物や物体を攻撃します。また、SCPA-01420の接近を防ぐための対策が困難であるため、近づく際には常に警戒が必要です。

さらに、SCPA-01420は不可解な行動を示すことがあり、特に夜間に活動が活発化し、周囲の照明を消すと特異な輝きを放つ報告があります。このような異常な現象は研究者たちにとって未解明の謎となっており、SCPA-01420の特性解明に向けた研究が継続されています。

追加情報:
SCPA-01420は発見された当初、外見上は普通の緑色の蝶であり、その異常性は発見者によって特定されませんでした。初めてそのクロマキー効果が発覚したのは、実験室でSCPA-01420を観察していた研究員がうっかり背景の色を変えた際でした。研究員はSCPA-01420が瞬時に同化し、まるで空中に浮かんでいるかのように見える光景に遭遇し、その驚くべき現象を報告しました。

さらに、SCPA-01420の翅には分子構造が通常の蝶とは異なる特殊な構成が見られ、光を吸収・反射する性質が強く顕著です。この特性により、SCPA-01420は周囲の色彩との調和を保ちながら、非常に効果的に自身を隠すことができると考えられています。

SCPA-01420の生態についてはまだ多くが不明な点が残っていますが、近年の研究により、この存在が持つ不可解な力学や光学の原理についての理解が進んでいます。今後の研究によって、SCPA-01420の本質や異常性に迫ることが期待されます。追加情報:
最近の研究により、SCPA-01420のクロマキー効果が空間的にどの程度まで広がるのかについて新たな発見がありました。従来、SCPA-01420は個体それぞれが周囲に適応する色相範囲を持つと考えられていましたが、最新の実験によると、SCPA-01420が集団で行動する際にはグループ全体が一定の背景色に適応することが確認されました。これにより、SCPA-01420の集団が一つの色に同化し、まるで塊として空間を移動するような光景が観測される可能性が示唆されています。

さらに、SCPA-01420の影響を受けた生態系についても研究が進行中です。SCPA-01420が棲息する地域では、周囲の植生や昆虫の生態系に異常な変化が見られる報告が相次いでおり、SCPA-01420が生態系に及ぼす影響についても注目が集まっています。特に、SCPA-01420の生息地周辺では植物の生長や昆虫の繁殖が通常の速度を大幅に上回るという観察報告があり、SCPA-01420の異常性が周囲の生態系に与える影響に関する継続的な研究が求められています。

補遺:
SCPA-01420の捕獲から数か月後、研究チームはSCPA-01420に異常な振る舞いの変化を観測しました。SCPA-01420は従来の攻撃的な行動から離れ、むしろ人間に対して好奇心を示すようになりました。研究員たちはSCPA-01420が行動パターンを変化させた理由について究明を試みましたが、その試みは失敗に終わっています。

さらに、SCPA-01420の周囲には不明なシンボルや模様が浮かび上がるようになり、それらが何らかのメッセージや暗号を持っている可能性が指摘されています。これらのシンボルは人間の理解を超えるものであり、研究者たちはSCPA-01420が持つ異常な力学や情報伝達の方法について新たな調査を行っています。

SCPA-01420の異常性が進化し、新たな相貌を見せていることから、その振る舞いや能力の変化には十分な警戒が必要であり、今後の観察と研究が継続されることが必要とされます。

注意事項:
SCPA-01420の周囲に接近する際には、常にコンタクトレンズを着用すること。SCPA-01420のクロマキー効果により、目視での確認が困難であり、攻撃的な行動に遭遇する可能性があるため、必要最低限の警戒を怠らないこと。また、SCPA-01420の行動が不可解な場合には直ちに上級職員に報告し、指示を仰ぐことが求められる。SCPA-01420は機密度の高いオブジェクトであり、適切なプロトコルと対応が必要とされるため、過信せず十分な注意を払うことが重要です。

記録番号:
SCPA-JP-01420

報告者:
Researcher A

承認者:
Site Director ███████