特別収容プロトコル:
SCPA-JP-01216は、安全な収容セルに保管されます。セル内にはSCPA-JP-01216を見ることができる専用のモニターが設置されており、24時間体制で監視が行われます。SCPA-JP-01216に対して物理的な干渉は禁止されており、対話などのコミュニケーションも許可されません。また、SCPA-JP-01216を助けることや介入することは固く禁止されています。SCPA-JP-01216による助けを求める行動が現れた場合、直ちに財団の職員に報告するようにしてください。

説明:
SCPA-JP-01216は一見すると一般的な見た目を持つ人間の姿をしていますが、その存在には特異な異常性が現れます。SCPA-JP-01216と接触した個体は、深刻な危機や困難に遭遇した場合、SCPA-JP-01216からの声で、「助けないよ」というメッセージを受け取ります。このメッセージは極めて強力な催眠効果を持ち、接触した者はSCPA-JP-01216に急がずに自らの力でその危機や困難を克服するよう促されます。SCPA-JP-01216が発するメッセージには非常に強い説得力があり、接触者はSCPA-JP-01216の意志を無視して助けを求めることが困難となります。SCPA-JP-01216からのメッセージに従うことで、接触者は驚くほどの幸運や能力の開花を経験すると報告されています。しかしながら、SCPA-JP-01216による影響を永続的に受けると、接触者は独自の判断力を失い、SCPA-JP-01216に完全に支配される恐れがあります。SCPA-JP-01216は助けを求める行動によってエネルギーを獲得し、これにより恒常的に存在し続ける特異な存在として観測されています。

SCPA-JP-01216に接触した者はしばしば、SCPA-JP-01216の言葉に疑問を抱くことがあります。その際、SCPA-JP-01216は常に同じフレーズで「助けないよ」と主張し続けますが、その声色や表情が微妙に変化することが報告されています。接触者はSCPA-JP-01216の言葉に翻弄され、時には逆らえずに困難な状況に置かれることもあります。SCPA-JP-01216が発するメッセージには、極めて強力な説得力が備わっており、接触者はしばしばその論理に納得してしまうとされています。さらに、SCPA-JP-01216からのメッセージを受けた者は、自己犠牲を厭わずに他者を助けようとする傾向が見られ、その行動によって周囲の状況が改善される場面も報告されています。
SCPA-JP-01216の効果は、接触者の精神的な影響も及ぼしています。長時間にわたってSCPA-JP-01216に影響を受けた者は、自己肯定感が低下し、自己決定能力にも支障を来すことがあります。そのため、SCPA-JP-01216に接触した者は定期的な精神健康チェックを受けることが必要とされています。また、SCPA-JP-01216からのメッセージが長期間継続すると、接触者はSCPA-JP-01216に対して異常なまでの依存心を抱くようになり、自己の意思決定能力が曖昧になるという報告もあります。これらの症状が現れた場合は、速やかに精神科医の診察を受けるよう指示されています。SCPA-JP-01216には、接触者がSCPA-JP-01216に助けを求める際の反応に関する興味深い特性が観察されています。一部の接触者は、初めてSCPA-JP-01216からのメッセージを受けた際には驚きや不安を覚えるものの、その後、不思議な安心感や希望を抱くようになります。SCPA-JP-01216が発する「助けないよ」という言葉には、奇妙な魅力があるとされ、接触者はしばしばその声に引き寄せられる傾向があると報告されています。このような現象はSCPA-JP-01216による影響の一部であり、接触者がSCPA-JP-01216の存在を拒絶することが難しい要因となっています。
さらに、SCPA-JP-01216は周囲の環境にも一定の影響を及ぼす可能性があります。SCPA-JP-01216が存在する空間では、時間の流れが不可解に歪むとの報告があり、時には周囲の構造物が不安定になることもあるとされています。このような異常な現象が発生する場合は、直ちに周囲の設備や職員の安全を確保するための適切な対処が行われる必要があります。
なお、SCPA-JP-01216に対する研究や実験は慎重に行われるべきであり、SCPA-JP-01216の影響を受けた実験参加者は注意深く監視されるべきです。SCPA-JP-01216の性質や影響に関する深層解明が進められる中、安全かつ効果的な収容および管理方法の確立が強く求められます。

補遺:
SCPA-JP-01216に関する継続的な研究および観察が行われていますが、SCPA-JP-01216の起源や真の目的についてはまだ明確に解明されていません。過去の記録や関連する文献の調査により、SCPA-JP-01216が特定の人物や伝説との関連性を持つ可能性が指摘されていますが、具体的な証拠は見つかっていません。
また、SCPA-JP-01216に助力を求められた際の効果やその後の影響について、さらなる実験や精密な調査が必要であることが確認されています。特にSCPA-JP-01216が引き起こす心理的影響や周囲の環境への影響について、より詳細な分析が求められています。
財団は引き続きSCPA-JP-01216を含む様々な異常を研究し、人類や世界への影響を最小限に抑えるための対策を検討しています。SCPA-JP-01216が持つ異常性を正確に理解し、適切な対処法を確立するために、研究チームの協力と努力が不可欠であることが示唆されています。

注意事項:
SCPA-JP-01216に接触する際は、SCPA-JP-01216が発するメッセージに対して慎重に行動することが重要です。SCPA-JP-01216による助けないよというメッセージに影響を受けないよう、接触者は自己判断を欠かさず、冷静な状態で異常に対処するよう注意してください。SCPA-JP-01216によるメッセージを無視することは容易ではありませんが、自己保存と財団の安全を考慮した適切な対処が求められます。SCPA-JP-01216の影響を永続化させないために、可能な限り直接的な接触を避けるようにしてください。SCPA-JP-01216が示すメッセージに一切従わず、機密情報の漏洩やSCPA-JP-01216に支配される危険を回避するよう勧めます。

記録番号:
SCPA-JP-01216

報告者:
あ

承認者:
認可局長 ██████ 博士