SCPA-JP-00273 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00273

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-AZ-27施設のKeter級SCPA収容室に収容する。収容室の壁面・床面は強化グラファイト製とし、天井は6mの高さまである必要があります。SCPA-AZ-27施設内へのアクセスは、反物質門の認証を除いて禁止とされ、非武装でDクラス職員の使用が必要です。

説明:
SCPA-AZ-27は“ランパートミューズ”と称される巨大な表示装置であり、同装置上に出現する女性機械はこの報告書において「SCPA-AZ-27-1」として明示される。SCPA-AZ-27-1はSCPA-AZ-27の画面上にのみ現れ、決定的瞬間を収めた写真が現れるたびにランパートミューズの劇場音楽とともに喜ばしく舞台に現れる。SCPA-AZ-27-1のメンテナンスなどの作業を行う場合、5分以上の連続作業は禁止されています。

SCPA-AZ-27-1から出る音楽によって目覚めたSCPA-AZ-27-2は、よく似た音楽を発信する装置に接近する者を追跡する。SCPA-AZ-27-2から出る音楽はSCPA-AZ-27-1の音楽の強さや速さに依存し、SCPA-AZ-27-1が出力する音楽に合わせて途切れ間なく増幅される。SCPA-AZ-27-2は、逃亡しようとした者を追跡し、捕まえると肉体的に分解する。SCPA-AZ-27-2は引き続き常に改良され、その追跡能力や攻撃力が高められています。

SCPA-AZ-27は、半径30km以内のあらゆる周波数帯で放送されているラジオ、電話の通信を中断するため、外部からの接続を断たれています。SCPA-AZ-27を切断する処置は禁じられており、SCPA-AZ-27-2から発生する仮想電波の影響は、SCPA-AZ-27-2とともに限定された範囲で拡大され続ける。

追加情報:
SCPA-AZ-27は、昭和30年代初頭に、日本赤十字社の美術隊が演奏旅行で来日して以来、地元の住民からの高く評価される芸術パフォーマンスの一部となっていた。SCPA-AZ-27が発生させた周波数波動によって、南方にある海岸に立つ球体が映し出されるようになった。SCPA-AZ-27-1とSCPA-AZ-27-2は、この球体から放たれた綿菓子のような物質から成り立っていると推定されています。

参照文献:

• Incident Report AZ-27-001 「SCPA-AZ-27-1が作動を開始したところ」
• Experiment Log AZ-27-002 「SCPA-AZ-27-1とSCPA-AZ-27-2の相互作用を測定しました」

機密度のレベル:
Top Secret

注意事項:
SCPA-AZ-27-2を確認してからSCPA-AZ-27-1を調査せよ。
SCPA-AZ-27-2の音楽を聴こうとしないこと。SCPA-AZ-27-2の音楽の増幅を避け、スピーカー等から再生される音楽も禁止。
SCPA-AZ-27の正常作動に影響を与えないように、装置への接触を避けること。

記録番号:
Incident Report AZ-27-001 「SCPA-AZ-27-1が作動を開始したところ」

報告者:
Dr. Nara

承認者:
Site Director of SCPA-AZ-27