特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00842は、収容施設内の特定の部屋に保管されなければなりません。この部屋は厚い鉄製の扉で密閉され、監視カメラによる24時間体制の監視下に置かれなければなりません。SCPA-JP-00842の外部には、一般職員の立ち入りを制限するためのセキュリティポストを設置し、警備員は常駐させることが必要です。SCPA-00842の取り扱いには、厚手の手袋と特殊訓練を受けた職員による専用の取り扱いが義務付けられます。SCPA-00842の展示物への接触は最小限に抑え、取り扱い時には慎重さが求められます。

説明:
SCPA-00842は、外見上は一般的な猫の姿をしていますが、触れ合いやすい愛らしい性格とは裏腹に、その存在により周囲に強い影響を及ぼす異常性を持っています。SCPA-00842に接近し、触れた個体は次第に自己のアイデンティティに関する混乱に陥り、自己認識や記憶の解離を引き起こします。被験者は自らの過去や身元に対する疑念、現実感の欠如、幻聴や幻覚の発生など、様々な精神的症状を呈します。

SCPA-00842自体は非常に飽くまで平静な態度を保ち、周囲に影響を与える際には何ら攻撃的な行動を取ることはありません。しかし、その存在自体が周囲の人間に混乱や解離を引き起こすことから、SCPA-00842は慎重に取り扱われるべき対象であるとされています。SCPA-00842の異常性による被験者への影響を最小限に抑えるため、厳重な収容と取り扱いが必要とされています。

SCPA-00842による解離現象は、被験者が長時間接触した場合にはより深刻な影響を及ぼすことが報告されています。接触時間が長くなるほど、被験者は自己のアイデンティティを完全に失い、過去の記憶を否定する状態に陥ることが観察されています。被験者は自己の存在を疑い、病的なまでの現実感の喪失を経験することがあります。

さらに、SCPA-00842から放たれる微弱なエネルギー波により、周囲の電子機器に異常が発生することが確認されています。近くに設置された監視カメラや機器が稼働停止したり、錯乱した映像や音声を出力したりすることがあります。このため、SCPA-00842を収容する施設内では電子機器の保守が重要視され、適切なシールドが施された機器が使用されています。

また、一部の研究員はSCPA-00842に接触した際、記憶喪失や幻覚を報告しており、SCPA-00842から放出される特異なエネルギーが研究員にも影響を与えている可能性が示唆されています。これらの現象は、SCPA-00842の異常性が周囲の生命体や環境に及ぼす影響の一端と考えられています。SCPA-00842の解明には、今後の研究と実験が欠かせません。SCPA-00842から放出されるエネルギー波は、人間の脳波活動にも影響を及ぼす可能性が示唆されています。一部の被験者はSCPA-00842に接触した後、脳波パターンに異常を来たすことが観測され、記録されています。特に長時間の接触や、複数のSCPA-00842と同時に接触した場合には、その影響がより著しいものとなる傾向があります。このような状況下では、被験者の脳波が極めて不安定となり、知覚異常や思考の混乱が生じることが確認されています。

さらに、SCPA-00842が所在する施設内では時間の流れにも異常が生じることが報告されています。多くの作業員や研究員が、SCPA-00842の収容施設内での作業中に時間の経過を正確に把握できないと訴えており、施設内の時計や計時機器もしばしば異常な挙動を示すことがあります。この時間の歪みは、SCPA-00842が放出する異常なエネルギー波が周囲環境に時間に関する影響を及ぼしている可能性が高いと考えられています。

さらなる研究と実験が必要とされるSCPA-00842の性質や影響について、慎重な調査が継続されています。SCPA-00842がもたらす解離現象や周囲環境への影響は、未知の要素が多く含まれており、その全貌を解明するためには引き続き研究の深化と情報収集が欠かせません。

補遺:
SCPA-00842は、収容中に継続的に観察および評価されていますが、その性質や異常性の全容の解明には至っていません。最近の研究により、SCPA-00842の影響範囲が予想以上に広範囲である可能性が浮上しており、周囲環境や生命体に与えるポテンシャルな危険性に関する懸念が増大しています。特に、SCPA-00842が示す時間の歪みと具体的な因果関係やメカニズムについての研究が、将来の重要課題と位置づけられています。

さらに、SCPA-00842の影響範囲が予測困難なほど広がりを見せていることから、外部の関係者によるSCPA-00842への接触や研究許可は、極めて制限されています。SCPA-00842に関する情報の漏洩を防ぐため、厳重な保護措置が施され、SCPA-00842に接触した個体や団体に対する記憶消去や偽装処置が実施されています。このような安全対策の徹底が、SCPA-00842の収容と研究の安定に資するものとして重要視されています。

注意事項:
SCPA-00842に接する際は、精神的な安定を保つことが重要です。SCPA-00842の影響下にある者は、自己認識や記憶に関する混乱を経験する可能性がありますので、適切な心理支援を受けるようにしてください。また、SCPA-00842の取り扱いには慎重さが求められます。展示物への接触は最小限にとどめ、専用の厚手の手袋を着用することをお勧めします。SCPA-00842の周囲での行動には特に気をつけ、混乱や解離の症状がみられた場合には速やかに上級職員に報告してください。

記録番号:
SCPA-JP-00842

報告者:
あ

承認者:
Site Director ██████