特別収容プロトコル:
SCPA-01259は、必ず一人の研究員によって監視される必要があります。監視員は毎日正確な記録を取り、SCPA-01259が異常な行動を示す際には直ちに上級職員に報告しなければなりません。SCPA-01259の収容室は全ての壁、床、天井に厚さ30cmの特殊装甲材料で覆われ、内部には特定の音響装置が設置されています。SCPA-01259の収容室へのアクセスは、2名以上の認可を必要とし、アクセス時には必ず監視員の同意を得る必要があります。

説明:
SCPA-01259は、現実と夢の境界に存在する異常な構造物です。その外観は古代の迷宮を彷彿とさせ、不規則な形状と奇抜な装飾が特徴です。SCPA-01259は非常に広大で複雑な構造を持ち、内部が常に変化しており、迷宮のような構造を持つことから、被験者が入ると出口を見つけることが事実上不可能となります。SCPA-01259内部では、被験者は自身の最も深い恐怖や過去のトラウマを取り巻く幻覚に襲われる傾向があります。この異常な影響により、多くの被験者が精神的な破綻や崩壊を経験し、一部は高い恐怖状態における自傷行為を行うことが確認されています。SCPA-01259内部に閉じ込められた被験者は通常の手段では救出不可能であり、迷宮の深層に取り残される運命にあると考えられます。SCPA-01259は未解明の力学によって制御されるため、現在のところ完全な収容は不可能であり、研究が継続される一方で、その危険性に対する懸念も高まっています。

SCPA-01259に関する追加情報によれば、この異常な迷宮は周囲の環境にも影響を与える可能性が指摘されています。近隣地域においては、SCPA-01259から放出される不可解なエネルギー波が検知され、周辺の人々に幻覚や奇妙な夢を引き起こすという報告が寄せられています。さらに、SCPA-01259の影響下にある者たちの間で異常な行動や思考の変化が確認され、一部はSCPA-01259の存在を知らないにも関わらず、その夢の中に登場するという報告もあります。研究者たちはSCPA-01259の影響範囲を詳細に調査し、その影響がどのように拡大し、どのようなメカニズムで周囲に影響を与えているのかを解明するための取り組みを行っています。SCPA-01259は現在もなお多くの謎に包まれた存在であり、その全容を解明するための継続的な研究が求められています。SCPA-01259の内部構造に関する追加情報によれば、迷宮は幾何学的な不可能性を示す空間構造を持っています。被験者が進むべき通路は、常識的な空間の法則に従わず、非ユークリッド空間の特性を示すことが観測されています。例えば、廊下が折り曲がる箇所に到達すると元の位置に戻されたり、通路の長さが時間経過と共に変化する現象が複数の観察記録に記録されています。さらに、SCPA-01259内部には被験者個々の心理状態や記憶から生じる個別化された幻覚の空間が存在し、被験者が通過するたびに内部構造が変化する可能性があることが推測されています。このような非常に不安定な空間構造のため、SCPA-01259に立ち入る者は深刻な認知的影響を受け、精神的健康に悪影響を及ぼすおそれが高いことが警告されています。これらの現象からも、SCPA-01259は危険かつ極めて複雑な異常現象であることが明らかとなっています。

補遺:
SCPA-01259の研究チームは、迷宮内部での調査と実験を続ける中で、SCPA-01259が被験者に与える影響の深刻さについてさらなる洞察を得ています。初期段階の実験において、SCPA-01259に曝露された被験者が迷宮内での恐怖体験や幻覚により、正常な状態に戻るまでに非常に長い時間を要することが確認されました。さらに、一部の被験者はSCPA-01259の影響を受けることで、一種の“夢魔”と化し、他の被験者に悪夢を植え付け、精神的な苦痛を与えるという事例も報告されています。これらの現象から、SCPA-01259の影響は物理的なみならず精神的なレベルにおいても極めて深刻であることが明らかとなりましました。研究チームは今後、SCPA-01259の収容と影響範囲の限定に向けて一層の研究と対策の開発を行っていく予定です。

注意事項:
SCPA-01259に接近する際には慎重を期し、入ることは絶対に禁止されています。SCPA-01259の影響を受けた者は深刻な精神的な危険にさらされる可能性があるため、非常に注意が必要です。また、SCPA-01259の収容プロトコルを無視した行為は厳重に禁止されており、このような行動は重大な結果をもたらす可能性があります。SCPA-01259に関する研究や試験は適切な許可を得た個別の研究者によってのみ行われるべきであり、一般職員による自発的な接触は絶対に行わないでください。

記録番号:
SCPA-JP-01259

報告者:
Dr. 山田太郎

承認者:
Site-81長官 承認済み