特別収容プロトコル:
SCPA-01179は、個別に収容セル内に保管されます。収容セルは特に強化された鉛製の容器で構成され、外部からの観察を防ぐために完全に密閉されています。SCPA-01179の収容セルは、定期的な検査とメンテナンスのために定期的にチェックされます。SCPA-01179へのアクセスは、2名以上のレベル3職員の監督の下でのみ許可されます。任意の個人がSCPA-01179に接触する場合は、適切な防護装置を着用することが義務付けられています。SCPA-01179の取り扱い中に異常な行動が観察された場合、直ちに監督職員に報告することが義務付けられています。

説明:
SCPA-01179は、触れると影を消すという異常な性質を持つ超常的な存在です。SCPA-01179は物質的な形態を持たず、視覚的な存在としてのみ知覚されます。SCPA-01179に触れた物体や生物は、触れられた部分の影が消失し、影が戻ることはありません。この現象は、物体自体が光を吸収することなく、影が紛失するだけで起こります。

SCPA-01179の影響下にある物体は、通常の物理法則に従わない影の挙動が観測されます。例えば、SCPA-01179に触れた生物の影が消えると、その生物は「存在しない」という状態になり、他の生物からも認識されなくなります。さらに、SCPA-01179の影響を受けた物体は、時間の経過とともに徐々に実在から消失し、最終的には完全に存在しなくなることが確認されています。

SCPA-01179の影響は永続的であり、一度影が消失すると元に戻す手段は現在のところ確立されていません。SCPA-01179の影響を受けるリスクを最小限に抑えるため、SCPA-01179は特別な収容プロトコルに従って厳重に管理されています。SCPA-01179の性質や影響のメカニズムについての更なる研究が行われていますが、その全容はまだ解明されていません。

SCPA-01179は、その存在が発見された際には、現場における物体や生物の影が次々と消失するという事件が発生しており、その異常性が明らかになりました。この事件によって、SCPA-01179の影響下にあるものは、周囲の環境から隔絶された存在として扱われることが確認されました。SCPA-01179に触れた者が他者から認識されなくなるため、その影響が及ぼす恐怖や混乱は計り知れません。

さらに、SCPA-01179との接触やその影響下での存在において、主観的な体験にも著しい変化が見られます。SCPA-01179に触れた者は、周囲の風景や他者の存在を歪めたり、記憶の改変が起こると報告されています。このため、SCPA-01179の影響下での主観的な認識や記憶に関する研究が重要視されています。

さらに、SCPA-01179の存在による影響は、一定の場所や時間に固定されているわけではなく、突発的に発現することが観察されています。そのため、SCPA-01179の管理と研究においては、常に警戒が必要であり、影響を受けるリスクを最小限に抑えるための対策が取られています。SCPA-01179の性質が未解明なままであることから、慎重なアプローチと綿密な調査が継続されています。SCPA-01179に関するさらなる研究から、影響を受けた被験体が異なる次元や平行宇宙に取り残される可能性が浮上しています。特にSCPA-01179の影響下で消失した生物について、その存在が他の次元や世界に移行し、異なる現実で生き続けている可能性が推測されています。この事実は、SCPA-01179が持つ異常な性質が物質的な限界を超越し、超常的な存在としての特性を持つことを示唆しています。

さらに、SCPA-01179が引き起こす影の消失現象によって、周囲の環境にも異常な変化が生じる可能性が指摘されています。SCPA-01179が存在する空間においては、光の屈折率や物質の性質が不規則に変化することが確認されており、その影響下での物理的な法則の崩壊が懸念されています。さらなる研究が必要とされており、SCPA-01179がもたらす現象の本質やその影響範囲に関する詳細な解明が急務とされています。

SCPA-01179の性質が不可解であり、その存在が持つ悪影響の潜在性が依然として未知数であることから、継続的な監視と調査が不可欠です。SCPA-01179がもたらす異常な現象や影響の解明は、SCPA Foundationの最優先事項の一つとして位置付けられ、特別な注意と対応が求められています。SCPA-01179の真の姿とその持つ可能性についての更なる探求が、我々の次なる一歩となるでしょう。

補遺:
SCPA-01179についての初期の報告から、影響を受けた被験体からの報告により、SCPA-01179に触れた者が消失した影の存在を自覚できないという注目すべき事実が浮かび上がっています。SCPA-01179の影響下で失われた影は、被験体そのものや周囲の生物にとっても完全に欠落しているにも関わらず、被験体自身はその変化に気付かないという報告が相次いでいます。

この特異な現象により、SCPA-01179が持つ異常な性質がさらに複雑化し、その影響が意識や認識レベルに及ぶ可能性が指摘されています。SCPA-01179の影響下での被験体の意識の変化についての研究が、将来的な実験および解析の焦点となる見込みです。SCPA-01179の存在がもたらす影響の深層を理解し、その異常性を解明するために、今後の研究が重要であることを強調します。

注意事項:
SCPA-01179に接触する際には、厚手の手袋や防護服を着用することが義務付けられています。SCPA-01179の異常な影響を回避するため、SCPA-01179の近くでの操作や研究は慎重に行う必要があります。SCPA-01179による影の消失現象は一度起こると元に戻す手段が存在しないため、取り扱いには特に注意が必要です。SCPA-01179の収容セルへの立ち入りは、必要最小限に留めるように指示されています。SCPA-01179の影響下にある物体や生物が増加した場合は、直ちに上級職員に報告するようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-01179

報告者:
Dr. 山田太郎

承認者:
Site-81 部長 安田直人