特別収容プロトコル:
本SCPAは24時間常時監視が必要です。SCPAを安全な状態に保つため、監視員は交代制で配置され、SCPAの異常行動の兆候を見逃さないように注意を払う必要があります。SCPAの保管室は耐久性の高い特殊合金で作られ、厳重に施錠された二重扉でアクセス制限されています。SCPAに近づく際には遮蔽服の着用が義務付けられており、SCPAの操作は承認を得た訓練を受けた職員に限定されています。SCPAの異常性が発現した場合は、即座にA-75対処プロトコルを実行し、施設全体に非常事態を宣言するよう指示されています。

説明:
SCPA-JP-01075は通常の椅子と外見上の区別が困難な異常な椅子です。外部からの観察では、特に異常な点は見られず、一般的な木製の椅子と違いがありません。しかし、SCPA-JP-01075を使用する者は次第に異常な体験をし始めます。椅子に座ると、周囲の環境が不自然に静かになり、使う者は自身の過去や内面に関する深層意識の記憶を見ることがあります。さらに、SCPA-JP-01075に座った者は現実と幻覚の境界が曖昧になり、しばしば独自の幻覚世界に迷い込むことが報告されています。この幻覚世界では、個々の心の闇や恐怖が具現化され、SCPA-JP-01075を使用する者を苦しめるでしょう。SCPA-JP-01075を使用することで、使用者の精神状態に重大な影響を与える可能性があり、そのため慎重な取り扱いが必要です。

SCPA-JP-01075に関する追加情報によれば、椅子を使用した被験者の中には、SCPA-JP-01075を介して別の存在とのコンタクトが可能となると主張する者もいます。彼らはSCPA-JP-01075の幻覚世界で特定の姿をした存在と出会い、それが椅子の本質や目的についての情報を伝えてくれると述べています。この存在がどのようなものなのか、その目的や真意が何なのかは不明ですが、この情報はSCPA-JP-01075についての理解を深める上で重要な手がかりとなる可能性があります。さらに、SCPA-JP-01075を研究する中で、椅子には他の次元や現実との接点がある可能性が浮上しています。椅子の一部が異次元のエネルギーとリンクしているのではないかという仮説も提起されており、SCPA-JP-01075が単なる物質的な存在を超えた異次元の存在である可能性も検討されています。これらの仮説を検証し、SCPA-JP-01075の本質を解明するためには、今後の継続的な研究が必要とされています。SCPA-JP-01075に関するさらなる追加情報によれば、椅子を使用した被験者たちの一部が異常なパーソナリティの変化を示すことが明らかになっています。SCPA-JP-01075の幻覚世界に触れた者たちは、現実と幻覚の間の境界が不明瞭になり、自己同一性や認識能力に深刻な影響を受けることがあります。一部の被験者は自身のアイデンティティに疑念を持ち、現実と幻覚の間で行き来することで精神的な安定を失うケースも報告されています。さらに、SCPA-JP-01075を使用した者たちの中には、椅子と一体化しようとする傾向が見られることもあります。椅子に取り付かれると主張し、自らを椅子の一部だと考える者も現れており、そのような状態からの回復は困難を極めるとされています。SCPA-JP-01075が人間の心理や存在に及ぼす影響の深刻さから、SCPA研究チームは更なる実験を慎重に検討し、SCPA-JP-01075の性質と危険度を理解するために努力を続ける必要があると考えています。

補遺:
SCPA-JP-01075の研究を進める中で、椅子から発せられる微弱なエネルギーが周囲の空間に異常な影響を及ぼしていることが判明しました。特に、SCPA-JP-01075の収容施設内では時間の流れが通常よりも速くなる傾向が観測されており、一部の職員たちが短時間の作業中に異常に長い時間が経過していると感じる現象が報告されています。この時間の歪みは、SCPA-JP-01075が存在する空間における時間と現実世界との関係に起因するものと考えられています。さらに、SCPA-JP-01075から放出される微弱な放射エネルギーが、周囲の物質や生物体に対しても微細な変化を引き起こすことが確認されています。他のSCPAとの相互作用や異常な現象の発生に影響を及ぼす可能性も排除できません。このような影響を綿密に調査し、SCPA-JP-01075の影響範囲と危険度を把握するために、今後の研究が重要であることが示唆されています。

注意事項:
SCPA-JP-01075を扱う際は、椅子に座ることを避け、直接接触しないようにしてください。SCPA-JP-01075の影響を受けると、現実と幻覚の区別が曖昧になり、深刻な精神的影響を受ける可能性があります。SCPA-JP-01075は支障をきたす可能性があるため、特別な許可がない限り、使用を避けるように指示されています。SCPA-JP-01075に関する調査や実験を行う場合は、十分な防護措置をとり、適切な監督のもとで行うようにしてください。SCPA-JP-01075は誤った使用により重大な事故や損傷を引き起こす可能性があるため、慎重な取り扱いが求められます。

記録番号:
SCPA-JP-01075

報告者:
Dr. 篠原真一

承認者:
Site-81長官、O5-█