特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00724は、収容施設内の水域において個別に専用のドッキング施設を備えた人工の水槽に保管されます。水槽の周囲には認識されたSCPA-JP-00724-1からSCPA-JP-00724-6までのエンティティを監視および制御するための遠隔操作装置を配置し、常に運用可能な状態に保持してください。SCPA-JP-00724-1からSCPA-JP-00724-6までのエンティティがいかなる異常な挙動を示した場合は、即座にレベル4以上の職員に通報し、対処を行ってください。また、SCPA-JP-00724の周囲の警備を強化し、一般職員の立ち入りを制限してください。

説明:
SCPA-JP-00724は、通常の外観を持つ古代の船舶であり、全長約30メートルに及びます。この船舶は主に木材で構成されており、船体には古代文字で書かれた不可解な記号や模様が刻まれています。SCPA-JP-00724の特異性は、船体内部に存在する異次元空間に由来しています。一見すると外観からは予測できないような広大な空間が船内に広がっており、この空間は通常の物理法則に従わない異常性を持っています。船内に一度入ると、外部からの通信や観測が不可能となり、計測機器も異常な値を示すため、SCPA-JP-00724の内部構造の解明は困難を極めます。

SCPA-JP-00724内部にはSCPA-JP-00724-1からSCPA-JP-00724-6までの6体の人型エンティティが存在し、これらのエンティティは船内を徘徊し異常な挙動を示すことがあります。これらのエンティティは不定期に異次元空間から出現し、乗組員や調査員に干渉する可能性があるため、慎重な観察と取り扱いが必要です。SCPA-JP-00724は何らかの目的や存在意義を持つと推測されるが、その本質や目的についての研究は未だに進行中であり、さらなる調査と分析が求められています。

SCPA-JP-00724は、その異常な性質から研究者や収容施設の職員に対して心理的影響を及ぼす可能性があります。船内の異次元空間に閉じ込められた環境や、突如現れる謎のエンティティによって、被験者は恐怖や不安を感じることが報告されています。船内での時間の経過が外部とは異なる速度で進むことも観察され、被験者が長時間船内に留まった場合、時間の錯覚や孤独感、正気の喪失といった症状が現れることがあります。

さらに、SCPA-JP-00724の船内には時折、過去の航海からの遺物や記録が発見されるという報告が寄せられています。これらの遺物や記録には、過去の船乗りや乗組員たちが経験した恐るべき出来事や異常現象に関する言及が含まれており、SCPA-JP-00724の歴史や船内で起こっている不可解な出来事に関する情報の一端を知ることができます。これらの遺物や記録は研究者によって詳細に分析され、SCPA-JP-00724の謎解きの糸口となる可能性があるため、船内の探索と情報収集が重要とされています。SCPA-JP-00724の船内には、一部の被験者が船外の時間とは異なる記憶を抱くという現象が報告されています。船外に出た後、被験者たちは過去の出来事や人物についての記憶が曖昧であると訴え、時には完全に異なる出来事を回想するケースも報告されています。さらに、特定の船内エリアに立ち入ることで、被験者の記憶や意識が混濁し、幻覚や幻聴を引き起こすという異常な影響が確認されています。

また、SCPA-JP-00724の船内では時折、異常な天候現象や自然災害が発生するという報告があります。突然の嵐や雷鳴、霧の発生などの自然現象が船内で観測され、これらの異常な現象は船外の気象条件とは一致せず、船内の異常空間に由来するものと考えられています。このような自然災害の発生は船内の安定性や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、継続的な観測と対策が求められています。

さらに、SCPA-JP-00724の船内には時折、異次元空間から発する不可解な声やメッセージが聞こえるという報告があります。これらの声やメッセージは様々な言語で記されており、その内容は予知的なものから脅迫的なものまで様々です。これらの声やメッセージには船内での行動を誘導するものも含まれており、研究者たちはその真意や影響を解明するために引き続き研究を行っています。SCPA-JP-00724の内部から発せられるこれらの声には特異な性質があり、船内の異常空間が人間の心理や意識に影響を及ぼしている可能性が推察されています。

補遺:
SCPA-JP-00724の船内での調査や観測において、異常現象の増加やエンティティとの接触が危険水域において頻繁に発生していることが確認されました。特にSCPA-JP-00724-3とSCPA-JP-00724-5に関しては、船内外のリアクションが激しく、不可解なパターンで行動する傾向が強調されています。これに伴い、SCPA-JP-00724の内部探索や異常エンティティとの接触を行う際は、致命的なリスクが高いことを再度認識し、適切な対応策と慎重な行動をとるよう要求されます。

さらに、SCPA-JP-00724の遺物や記録に関する研究が続けられており、これらに含まれる情報から、船が古代文明や神話に関連している可能性が浮上しています。特に、古代の航海譚や神話に登場する類似の船舶や伝承との関連性が指摘され、SCPA-JP-00724が過去にどのような役割を果たしていたのか、その謎が深まっています。今後の研究により、SCPA-JP-00724の正体や目的についての理解が進むことが期待されます。

注意事項:
SCPA-JP-00724に関わる任務や調査に従事する際には、船内部に入る際の適切な装備と訓練を受けたメンバーが必要です。SCPA-JP-00724-1からSCPA-JP-00724-6までのエンティティが突然異常な挙動を示す可能性があるため、慎重かつ注意深い取り扱いが必要です。特に、船内での行動は完全な準備と指示に基づいて行われる必要があります。船外からの船内への視覚や通信の遮断に備え、安全確保のための予防策を事前に準備してください。SCPA-JP-00724に近づく際は、慎重かつ周到な計画を立てた上で作戦を実行してください。

記録番号:
SCPA-JP-00724

報告者:
あ

承認者:
Site-81長官 冴木真琴