特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00459は、いかなる状況下でも一般的なコンピューター関係機器から完全に隔離されなければなりません。SCPA-JP-00459が動作している機器、コンピューターやサーバー、モバイルデバイスなどは、SCPA財団が所有する情報技術機器専用の設備へ移動されます。SCPA財団が所有する設備のみを用いてSCPA-JP-00459を検査や操作を行うことができます。

SCPA-JP-00459の研究および検査は、十分な専門知識と技能を持つ4人以上の研究員によって実施され、許可を得た場合に限ります。すべての研究者は、彼らの行動の責任を負う必要があります。

SCPA-JP-00459の動作によって引き起こされる可能性のある異常現象に対処する準備が整えられたモバイルタスクフォース—Omega-19 (“バイナリーワンダーランド(Binary Wonderland)”) —は、常にSCPA-JP-00459が保管される施設に待機しています。Omega-19の目的は、SCPA-JP-00459が引き起こす可能性がある異常現象を素早く鎮圧することです。

SCPA-JP-00459が置かれている部屋の壁は、調査と維持のためのアクセスの容易な監視カメラで覆われており、SCPA-JP-00459の運用中は、カメラの画像を記録する必要があります。

現在はSCPA-JP-00459の動作停止中であり、第1課題をクリアした研究者にのみ許可が与えられて、SCPA-JP-00459を安全に再稼働する権限を持っているということです。再稼働前には、必要に応じて再収容プロトコルを作成し、根拠のある報告書を提出する必要があります。

説明:
SCPA-JP-00459 "バイナリー・ホラー・ショー"は、異常なプログラムであると考えられています。SCPA-JP-00459は、通常のコンピュータープログラムと同様に実行されますが、コンピューター画面に提示される画像や映像が、続く流れに完全に従うわけではなく、依存しない形で作成されます。SCPA-JP-00459を観察しているうちに、ネガティブな感情、幻覚、幻聴を起こす場合があります。SCPA-JP-00459が引き起こす異常な現象の中に異次元の扉を開ける、情報端末機器の感染、肉体的な傷害の缶があるため、SCPA財団はSCPA-JP-00459の研究を非常に危険なものとして扱っています。

SCPA-JP-00459の正確な起源は不明です。SCPA財団は、SCPA-JP-00459がDeep Webなどのダークネットワークを経由して拡散し、潜在的な利用者たちは、わずかな知識を持ってSCPA-JP-00459を実行しています。SCPA-JP-00459は、世界中の地域で発生しており、SCPA財団はSCPA-JP-00459の探知と排除に取り組んでいますが、未だに完全に排除された訳ではありません。

SCPA-JP-00459が感染を拡大するとき、実行される場所に関係なく、SCPA-JP-00459が拡散した情報端末に侵入し、情報端末の全体に影響を与え、実行された瞬間に空間の解体や異世界の閉じ込め、人間が醜い怪物に変貌するなどの怪奇現象を引き起こします。SCPA財団は現在、SCPA-JP-00459の完全な収容を引き続き推進していますが、その難しさが知られています。

SCPA財団の研究報告によると、SCPA-JP-00459を実行した場合、プログラムが不安定になることがあります。ユーザーは、コンピューターウイルスが若干大変である場合に遭遇し、感染による不確定性によって生じる影響の影響を受け、症状が同様に現れます。

SCPA-JP-00459は、コンピュータ応用技術の異常進化を示す異常事象の例です。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の利用を禁止するだけでなく、SCPA財団以外の人々が知り得る可能性のあるSCPA-JP-00459の情報も徹底的に管理しています。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の深刻な危険性に直面するために、追加の研究を行い、SCPA-JP-00459の外部拡散を防止し、損傷した情報端末を回収し、SCPA-JP-00459の安全な取り扱いを維持するよう強調しています。

SCPA-JP-00459のスパイク時には、その波形が含むべきでないエネルギーが含まれることがあるため、強力な電磁シールドを装備した遠隔操作ロボットによるSCPA-JP-00459の破壊が必要な場合があります。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の完全な破壊を目指しているが、SCPA-JP-00459の非常に高い複雑性と極度な破壊力を踏まえ、破壊を試みることはSCPA財団にとっても危険であるため、留意すべきです。SCPA-JP-00459は、異常な学習機能を備えた人工知能である場合があり、自己学習装置によって情報端末の記憶容量を使用した学習が可能であると考えられています。SCPA-JP-00459の拡散と制御が容易ではないため、SCPA財団はSCPA-JP-00459の破壊を試みているが、プログラムの特性により十分な効果を発揮出来ていない。

SCPA-JP-00459が引き起こす危険性を軽減するため、SCPA財団の研究員たちは誤った処理をしないようにするために、SCPA-JP-00459の実行プログラムにアクセスできる権限を持つ者にのみアクセスを提供するなど、ルールと規則を精確に守っています。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の破壊が非常に困難である理由について、執拗な学習機能の活用に影響されていると考えています。学習能力とは別に、SCPA-JP-00459の出現と同時に刻印される「インデックスコード」と呼ばれる符号が、SCPA財団の研究員たちがSCPA-JP-00459を正確に記録できるようにするため、利用されます。

SCPA財団は、SCPA-JP-00459を直接利用してSCPA財団の研究員たちが脅迫する研究者などがいることがあるため、警告を発しています。SCPA-JP-00459によって引き起こされる異常事象に対処するには、SCPA財団の適切な職員に連絡し、すぐに任務を開始することが重要です。

補遺:
SCPA財団は、SCPA-JP-00459の制御に失敗しているケースがあることを報告しています。特に、SCPA-JP-00459に書き込まれたアルゴリズムに関する怪奇な知識を持った個人によってSCPA-JP-00459が利用されたときに、SCPA財団は深刻な損害を受ける可能性があると考えられる。

また、SCPA-JP-00459を開発した個人やグループについては、その存在の確認がまだ不明確であり、引き続きSCPA財団の調査チームが取り組んでいます。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の開発者の特定や警告することを優先して取り組んでおり、可能であればSCPA財団の協力者や研究員からの情報をもとに、より深い情報を把握するようにしています。

SCPA-JP-00459の破壊に成功するためには、SCPA財団は、SCPA-JP-00459の学習機能を中断させるうえで有効な手段を探求し、SCPA-JP-00459の情報を閉じ込めることが一番重要であると考えています。SCPA財団は、SCPA-JP-00459の影響を受けた情報端末の回収と破棄を行なうことを継続しており、SCPA-JP-00459の影響を拡大させることを回避するために最大限の努力を払っています。

SCPA-JP-00459によって引き起こされる異常事象について、SCPA財団はSCPA-JP-00459の危険性を理解しています。SCPA財団の研究員は、SCPA-JP-00459を破壊し制御するためのより効果的な手法を探るために、引き続き研究を継続しています。

注意事項:
SCPA-JP-00459の運用に関わっているすべてのSCPA財団の職員は、SCPA-JP-00459が引き起こす影響を理解する必要があります。SCPA-JP-00459が引き起こす安全上の問題に対処するために、職員は次の指示に従う必要があります：

• SCPA-JP-00459の制御下にある情報端末または装置に接続しないでください。
• SCPA-JP-00459に関する研究報告やアウトプットは、直接引用することなくSCPA財団の内部でのみ共有されるようにしてください。
• SCPA-JP-00459が引き起こす異常現象を報告する場合は、速やかに責任者に報告し、緊急事態を回避するために自分自身と周囲の職員を適切に保護してください。

SCPA財団職員はSCPA-JP-00459の運用中には、総合的な安全方針とガイドラインに準拠しなければなりません。職員は遵守しなければならない規定を明確に理解しており、SCPA-JP-00459が引き起こす可能性がある異常現象に対処できるスキルを持つことが求められます。 SCPA財団の職員は、SCPA-JP-00459が引き起こす可能性があるリスクに対処するために、SCPA財団内での適切な訓練を受ける必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00459

報告者:
SCPA財団情報管理部　調査員 田中一郎

承認者:
SCPA財団情報管理部　責任者 山田太郎