特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00570「それ」はその危険性を鑑み、エージェント数名による警備が追加提供された格納倉庫に保管されています。SCPAの存在は信頼度の高い防犯監視カメラによる24時間体制の監視を行い、一定の間隔で監視映像のチェックを行います。SCPAが外部に影響を与えるリスクを最小限に抑えるため、保管者はA級極秘情報の保持に関する厳格な監査のもとで指名され、特別任務として選抜されました。SCPAが紛失した際は、造影検査、X線検査、金属探知機などの手段を講じ、すぐに周辺の全エリアに発令された警報システムにより関係部署に通報を行い調査を開始します。SCPAの詳細な情報の保障のため、保管庫内外のスタッフや保安員は、識別名札と特別なIDカードの装備を義務付けられ、出入り口からの入退場を厳しく監視されています。

説明:
SCPA-JP-00570「それ」は、概念的な存在についての異常で、身体的な特徴を備えておらず、人間の感覚からは理解することが困難なものです。このSCPAは、可変化する自己意識によって生まれるもので、人間との相互作用によってその意識の内容や形態が変化し、周囲に影響を与える危険があります。SCPA-JP-00570が人間に影響を与える際は、具体的な理由がないにも関わらず、身体的症状や心理的症状を引き起こす可能性があります。SCPA-JP-00570の断片的な状況や、影響を与える形状、行動、特徴、またSCPA-JP-00570が反応する人間の中に存在する個人的または社会的な要因などについての情報は、今のところ確認されていません。SCPA-JP-00570の起源や制御方法についての研究を強く推奨するものの、SCPA-JP-00570の影響に関する制御方法や予防策を明確にするには至っておらず、調査は続いています。

SCPA-00570の特徴的な要素の一つに、その性質は極めて非具体的であることが挙げられ、SCPA-00570が具体的な影響を与えるためには、SCPA-00570と人間の間に強い相互作用が必要です。SCPA-00570の影響は、異常発言（不合理・非現実的な主張）や怪奇現象、自己傷害行為など様々な形態で現れます。SCPA-00570が加害者でもあり被害者でもありえるケースや、SCPA-00570に類似する存在が発生する危険性も指摘されています。SCPA-00570の詳細については、SCPA財団内で密かな危惧の対象となっており、SCPA-00570が恐怖や混乱を引き起こし、SCPA-00570に対する実験や観察が困難な状況に陥ることがあります。SCPA-00570にまつわる研究は、SCPA財団が資金を負担し、監督・調整のもとで行われており、SCPA財団内の研究チームが情報共有や危険性の配慮に努めています。SCPA-00570は、人間の意識に対する影響があると考えられています。霊的な存在やジンクス、超常現象の起源となっている可能性があるとされ、SCPA-00570を取り扱うエージェントはそのような可能性に備えて対策を講じるよう指導されています。SCPA-00570は、不安や混乱を引き起こす可能性があるため、被験者や関係者へのメンタルカウンセリングや疾患治療を行うことが望ましいです。SCPA-00570は記憶や個人的な反応によって形成されており、SCPA-00570が影響を与える場合は、個人差が大きいため、予防措置の効果には限界があります。SCPA-00570に関する研究は未だに進んでおり、SCPA-00570が賞賛、根拠のない信念、恐怖、死亡願望などを引き起こす可能性があります。SCPA-00570には、時間や場所、周辺環境によって変異が起きる可能性があるため、変異に対応できるように研究が必要です。

補遺:
SCPA財団では、SCPA-00570について継続的に調査を行っており、その効果的な対策・除去方法について検討を続けています。SCPA-00570に関する症状には、疲労感や不安などがあり、SCPA-00570が影響を及ぼすことが予想される時には、倉庫内でのスタッフ数の増加、エージェントによる24時間体制の警備、積極的かつ適応的な防護措置が講じられます。SCPA-00570の症状の出現に関する報告は、随時、関係部署に通報を行い、状況に応じた対応を講じます。SCPA-00570伝染のリスクが存在するため、倉庫の周辺には堅固なバリケードが設置され、倉庫内の安全性は徹底して管理されます。SCPA-00570やその影響の特性に関する研究は、SCPA財団内の研究チームによって進められています。SCPA-00570に関する最新情報は、如何なる形態であれSCPA財団からの承認を得た情報公開プログラムで発信され、研究者や関係者に適切に伝えられます。

注意事項:
SCPA-JP-00570「それ」に接触する場合は、十分に保護服を着用し、特別任務の訓練を受けている認定された専門家にのみ許可されます。SCPA-JP-00570が外部に影響を与える目的での使用、またはSCPA-JP-00570を特定の人物にどのような形でも影響させるための使用は、一切禁止されています。SCPA-JP-00570「それ」が保管されている格納庫へのアクセスは、必ずA級極秘情報に基づく監査対象になります。SCPA-JP-00570「それ」が盗まれた場合、またはSCPA-JP-00570の保管方法によって偶発的な危険が発生した場合、直ちに上級職員に通報し、指示を従うようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00570

報告者:
█████博士

承認者:
█████指揮官