特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00215は、財団の保有するパラテック技術研究所内の特定の実験室にて、厳重に保管されるべきです。SCPA-JP-00215は今後の利用価値が非常に高いため、特に要注意団体を筆頭とする外部との接触は最小限にとどめなければならない。SCPA-JP-00215の操作や実験は、適切な訓練を受けたパラテック技術研究員3名以上の監督下でのみ行われなければならない。SCPA-JP-00215の機能は厳重な検閲と監視の下で分析されるべきであり、特に付近での要注意団体の活動が検知された場合には直ちに上級研究員の指示を仰ぐこと。もしサーキック・カルトなどを初めとする要注意団体にSCPA-JP-00215のユーティリティが最大限に引き出された状態で奪取されると世界に対する甚大な脅威となるため、従業員は機密情報の漏洩に細心の注意を払い、取り扱いには最高度の機密事項プロトコルが必要です。

説明:
SCPA-JP-00215は、青森県十和田市の旧宇樽部キャンプ場から発見された、小型のオペレート専用無線機のような形状をしたアイテムです。この装置は何らかの要因により故意に破壊された状態で発見され、その機能解析および修復が行われています。SCPA-JP-00215の内部から回収された破片から推測されるところによると、これは複数の異常な機能を有することが示唆されています。
SCPA-JP-00215は計84の機能が搭載されていたとされ、その中には「赤外線スカウター」「音響ワームホール式消音無線機」「眼球保護用対外攻撃遮断小型フィールド発生装置」「戦略ホログラム投影装置」「熱探知スカウター」などが含まれていると考えられる。これらの機能は、財団のパラテック部隊の戦力を増加させる可能性があり、その潜在的な運用的利点から迅速な修繕及び分析が求められます。
さらに、SCPA-JP-00215と何らかの要注意団体との強い繋がりが示唆されており、特に日本国防連合との関連性が指摘されています。そのため、SCPA-JP-00215が持つ潜在的な危険性と機密性に対処するため、関連するデータの厳重な管理と監視が求められます。SCPA-JP-00215は財団による十分な研究と解析が行われる中で、要注意団体による鹵獲を防ぐことが最優先とされます。

SCPA-JP-00215に関する追加情報は以下の通りです。SCPA-JP-00215の破片から得られたデータによれば、この装置は通常の無線機や通信機器とは異なる特異な機能を持っている可能性があることが示唆されています。特に、「眼球保護用対外攻撃遮断小型フィールド発生装置」という機能については、詳細な解析が促されています。

また、SCPA-JP-00215が保有する複数の機能を同時使用した際にどのような反応が起きるかも調べることで、SCPA-JP-00215の全機能を活用する際のリスクを最小限に抑えるための対策が打たれることが期待される。SCPA-JP-00215をさらに戦略的に運用するため、パラテック技術研究部門には迅速に修繕を完了させることが望まれる。

さらに、SCPA-JP-00215が保有する機能の完全性や安定性に関する検証作業が進行中です。特に、アイテムを意図的に破壊するにはどれほどのエネルギーの必要性が生じるかについての実験が行われています。これにより、SCPA-JP-00215を意図的に破却したと考えられる装置や、破却したとされる団体の保有する戦力指数の逆算を計ります。

さらに、SCPA-JP-00215の内部機構やその異常な機能についての解析が進行中であり、この装置がどのような技術的基盤から構築されているか、その技術は何のために使用されていたのかの研究が進められています。これにより、SCPA-JP-00215を用いた財団のパラテック部隊の編成をより早くします。

補遺:
財団の機動部隊が日本国防連合の基地と見られる千葉県船橋市の電化製作所を襲撃した際、既にその施設は放棄されていましたが、内部からこのような文書(SCPA-JP-00215-Aに指定)が発見されました。
「標準的エージェント・スカウターP-973の破片が準敵対的組織であるSCPA財団に鹵獲されたとの情報が入った。元々古くなった安上がりな装備品だったこともあり、そろそろ更新のしどきかもしれない。」

注意事項:
SCPA-JP-00215の取り扱いには細心の注意が必要です。この装置は84の異常な機能を有しており、誤った操作や過失が予測されると重大な結果をもたらす可能性があります。SCPA-JP-00215へのアクセスは訓練を施したパラテック部隊員に限定され、常に厳重な監視下で行われるべきです。装置からの信号が変動したり異常な挙動を示す場合には、直ちに通信を遮断し、上級職員に報告するようにしてください。機密性の高い情報を含む可能性があるため、SCPA-JP-00215の情報は機密事項として取り扱われるべきです。任意での情報漏洩や装置への不正アクセスを防ぐため、従業員には最高度の機密保持プロトコルが適用されます。SCPA-JP-00215に対する適切な注意と慎重な取り扱いが、施設の安全と保安性を確保する上で重要です。

記録番号:
SCPA-JP-00215

報告者:
上村博士

承認者:
財団日本支部長 臨検 十神 正人