特別収容プロトコル:

SCPA-JP-00400は、保管場所の移動や保守点検を除き、一切の人員が接近してはならない。SCPA-JP-00400は密閉された最高クラスの専用コンテナに保管され、定期的に監視カメラによる監視を行うこと。専用コンテナのフィルムは厚度10センチを超える鉄板でできており、外気への繋がりは一切ない仕様とする。

SCPA-JP-00400のコンテナ内にいる人物は即座に破壊されたと判断し、空気の循環装置を通じて排気されなければならない。また、SCPA-JP-00400のコンテナに対し、諜報活動や襲撃を目的とした侵入解除を図る者に対しては、即座に致命的な害を与える処置を施行すること。密室内にいるSCPA-JP-00400を取扱う職員には、強力な生体絶縁細胞型防護スーツを着用させ、作業は2人以上で行わせる必要があります。

説明:

SCPA-JP-00400は、現在のところ通勤中の人々を襲う怪異的な現象です。SCPA-JP-00400に感染した人物は、通勤電車等で脳卒中や心筋梗塞、突然死等の疾患による死亡を迎える。死亡原因は全て検死を行っても明確に特定できないため、「突然死」として扱われています。

SCPA-JP-00400は感染力が非常に高く、感染した人物は自身が落下する等の異常な動きを行うようになる。この動きは外部からは何ら異常に感じられず、周囲の人々に混じり通勤電車等に乗車しているため、急速な感染拡大を見せています。

SCPA-JP-00400が感染拡大した都市部では、既に経済活動や交通網等に悪影響を及ぼしており、感染源を特定し隔離措置を取ることが急務となっています。

SCPA-JP-00400の発生傾向は、通勤時間帯に集中しています。
特定の駅や路線等に偏りは認められず、完全なランダム検体と同様の出現率傾向が確認されています。
世界中での発生率も同様に確認されており、全ての国で発生しています。

SCPA-JP-00400による死亡者数はUSJAME(US-Japan Apocalypse Management and Emergency)(アポカリプス対策・緊急事態管理委員会)の調査によると、数千人にも及ぶ可能性があります。現在、政府間での情報共有や対策策定が進められているが、SCPA-JP-00400の特徴や起源、対策方法等については未だ解明されていない。
現在科学者達は、SCPA-JP-00400の起源と特徴について綿密に研究を進めているが、いまだにSCPA-JP-00400の本質的な解明には至っていない。
SCPA-JP-00400は、地球上の生命体全てに影響を与える可能性があるため、有能な研究者の投入を要求する。SCPA-JP-00400は、誰でも感染する可能性があるため、現在は極秘措置が施されています。SCPA-JP-00400の拡大を防ぐため、感染者は既に感染したことを知らされた上、除染作業を受けることが求められる。感染拡大予防のため、公共交通機関等でマスク着用が義務づけられることもある。

SCPA-JP-00400が発生する原因は不明だが、路線の混雑や人口密度の高い都市部で発生率が高く、環境因子が関わっている可能性があります。
また、SCPA-JP-00400は人間に限定された隠蔽された異常現象などと言われ、情報源は限られています。SCPA-JP-00400に関する情報収集には、SCPA財団に所属するエージェントを派遣したり、SCPA財団に情報提供を呼びかける活動が行われています。

今後、SCPA-JP-00400による死亡者数がさらに増加する可能性もあり、SCPA財団は迅速な対応が求められています。SCPA財団は、全てのSCPA-JP-00400が確実に隔離され、特殊なアイテム等による制御・処理がなされるまで、事態の終息を図ることが必要です。

補遺:

2021年4月1日に当該文書がSCPA財団公式からリリースされたが、SCPA財団に属する職員によると当該文書はエイプリルフールに関連するジョークであり、SCPA財団に所属する職員の娯楽の一環として作成されたものです。

SCPA財団公式のウェブサイト上には、当該文書が非公式なものであることが記されていた。当該文書の情報に基づいて行動を起こすことは、極めて危険であるため、SCPA財団公式ウェブサイトに記載されている全ての警告・注意事項に従って行動することが求められる。

SCPA財団は、SCPA-JP-00400のような異常現象が蔓延した場合、確実な情報収集が必要であることを理解しています。SCPA財団では、「信頼性」、「情報の機密性」、「最高の効率」を重視し、周知情報や警告、協力体制等が確立されています。

注意事項:

SCPA-JP-00400に関する一切の情報は、国家機密として扱われ、私的会話や記事等での情報の録音、記録をもっての一般公開は禁止されています。SCPA-JP-00400の研究に携わる者は、所属組織での正式な認可を得ることが必要であり、SCPA-JP-00400に関する具体的な情報を問い合わせること、またはその情報を提供することは禁止されています。

SCPA-JP-00400が感染している可能性のある人物がいる場合は、直ちに一般の交通機関から離れるように指示し、最寄の施設や医療施設に連絡すること。SCPA-JP-00400に接触した場合、特殊な防護装備を着用し、SCPA-JP-00400が所有している専用コンテナに移送して、厳正な隔離措置を取ること。

SCPA-JP-00400に関する情報は、一般の人々が知ることができない場所に保管されていることを徹底し、誤った情報が漏洩することがないよう、最大限の注意を払うこと。

記録番号:
SCPA-JP-00400

報告者:
SCPA Foundation日本支部 研究員████

承認者:
SCPA Foundation日本支部長 ████████