特別収容プロトコル:
SCPA-402は特別な保管や収容は必要ありません。SCPAの保管場所に空きスペースがあれば、SCPA-402をそこに置いてください。SCPA-402に干渉しない限り、SCPAの保管や研究に対しては一切影響を及ぼさないことが確認されています。ただし、SCPA-402は職員によって不用意に操作されることを防ぐために、SCPA-402を囲むフェンスに警告看板を設置してください。フェンス内に立ち入る際には、SCPA-402がどのように動作するかについて十分に説明し、職員が注意深く操作するように指導書を提供してください。SCPA-402の操作は、警告看板に記載された指示の範囲内で任意に実施できます。SCPA-402の操作による出力の監視は不要ですが、使用後は必ずオフにしてください。

説明:
SCPA-402は、常にオフ（もしくは非稼働）状態のスイッチです。SCPA-402のオン（もしくは稼働）機能は存在せず、SCPA-402を作動させても何の反応も返しません。SCPA-402をオフにするには、SCPA-402の側面にある黒いボタンを押す必要があります。SCPA-402のボタンは非常に頑丈で、高耐久性の材料で製造されており、維持費用はほとんどかかりません。

SCPA-402は、どんな種類の機器の電源オン/オフスイッチよりも小さいサイズながら、SCPA-402が特殊な存在であるため、SCPA財団によって厳重な保管方法が講じられています。SCPA-402の特殊性は、SCPA-402がメモリを持っている為、電源オン/オフスイッチの典型的な構成要素である単純な仕組みとは異なり、「どこまで押したか」によって適用される異なる状態（電源オンまたはオフ）の記憶を持つことです。SCPA-402は、物理的に接続された機器の電源のon/off状態に一致しており、これまでのところ、機器との互換性の問題は発生していません。SCPA-402を持つ職員は、周辺機器の電源オン/オフスイッチを押すことなく、SCPA-402を使用して電源を制御することができます。

SCPA-402は職員が日常業務に使用できるため、経済的であることが財団内で評価され、広く使用されるようになりましました。SCPA-402は、SCPA財団内のSCPAsの保管に使用されるフラッシュライトなどの小型電子機器での利用が特に一般的です。SCPA-402は、鎖につないで使用することができ、不用意に触れられないよう外部から守ることができます。

SCPA-402のどのような特殊な性質にも関わらず、SCPA-402は非常にゆるい管理下に置かれています。SCPA-402周辺には見張り員が配置され、SCPA-402が万が一紛失した場合、即座に報告されます。SCPA-402による不注意なオンオフによる危険性を常に把握し、SCPA-402の保管と使用には極めて適切な手順を講じるよう指導されるようにしてください。

SCPA-402について特記すべき要素は、SCPA-402の電源オン/OFFスイッチが、その周辺環境に高いレベルの「不気味な沈黙」をもたらすことです。赤外線センサーによる観察や、ドローンを用いた映像観察によると、SCPA-402がオンまたはオフになった瞬間、周囲の電子機器が一時的に不安定な動きをし、(極めて稀に機器から音を発することが確認されています。)しかし、これは、SCPA-402そのものに直接的な影響を引き起こすほど強い影響ではありません。

SCPA-402の詳細調査を行った研究員たちは、SCPA-402の起源について調査を試みましたが、SCPA-402がどのようにファンデーションに到達したのか、またSCPA-402を持っている人物が何者かについては不明です。SCPA-402のメーカーや製造元を辿ることは出来ず、SCPA-402についての製造議事録や設計図なども発見されていません。

SCPA-402以外にも、SCPA財団の職員によって「どうでもいいスイッチ」が複数報告されています。SCPA-402と同種の機器である可能性がありますが、個別に調査されていません。SCPA財団の職員は、SCPA-402以外の類似物が発見された場合は速やかに使用を中止し、レポートを行い、SCPA財団で必要な処置を実施するように指示されています。SCPA-402はSCPA財団内では広く使用されていますが、SCPA-402を持った場合、探求と使用には注意が必要です。 SCPA財団の職員がSCPAsを取り扱う時には、作業中に意図しない意外性が生じる可能性があります。SCPA-402によって、関連性のない機器が誤作動を起こす可能性があるため、SCPA-402が点灯しているときに、目視で一度確認してから操作するようにしましょう。

SCPA-402については、「どうでもいいスイッチ」と呼ばれていることもあり、SCPA-402が何らかの貴重なものであるかについて不成熟な考えを持っている人々もいます。SCPA財団の関係者はSCPA-402がそれほど重要なものではないことを強調しており、SCPA-402は、管理、使用、普及が図られています。

SCPA-402は、科学的妥当性を有する特定の目的には使用しない方が良いと考えられます。SCPA財団では、SCPA-402を使用することは電子機器の電源の制御以外には制限されています。SCPA-402は科学実験、臨床試験、分析、または任意の試みに使用することはできません。SCPA-402は、「ふざけている」「冗談である」と誤解される可能性もあるため、SCPA-402を使用するときには常に妥当性を確認するように指示されています。

補遺:
SCPA-402の一部の職員による有害な使用例に対処するために、SCPA財団ではSCPA-402の使用に関する指導書を更新し、追加手順を設ける必要性があります。最近の管理監察の中で、SCPA-402を使用して属人化した運用や、システムの連鎖的な機能不全を引き起こし、深刻なリスクを引き起こすことが明らかになりました。SCPA-402の使用に関する最低限のガイドラインは以下の通りです。

1. SCPA-402の使用に先立ち、すべての関連する機器のシステムチェックを行い、SCPA-402が意図的に再配置されていないことを確認してください。

2. SCPA-402の適切な使用が確認された場合に限り、使用手順の徹底を指示書に掲載してください。SCPA-402の使用に関する指示書は、適用可能な制限、大きなエラーまたは正味の損傷をもたらす可能性がある場合、沈黙の事例や最大の目を取るように注意してください。

3. SCPA-402を使用する職員は、指示書に従って、これまで累積された電子機器へのスイッチの機能的な要求を収集するよう指示されています。指示書では、指定された次元やセットアップとともにSCPA-402を使用する方法について最適化される可能性があるため、職員は自分の手順を詳細に記述し、必ず事前にREDACTEDの赤外線カメラを使用して SCPA-402 を周囲の環境にフィットするように調整してください。ほとんどの状況では、特に関連機器が多い場合、SCPA-402を使用するために最適な場所の特定と背後の詳細な台帳が必要です。

4. SCPA-402の使用後は、周辺の機器に何らかの問題が発生した可能性があるため、必ず周辺の機器の検査を行い、先に述べた制限の中で使用する回数を制限することを推奨します。

SCPA財団内でSCPA-402を使用する場合、指示書を常に参照し、注意して使用してください。

注意事項:
SCPA-402はオン/オフスイッチよりも非常に小さいため、職員は常に細心の注意を払い、適切に保管する必要があります。SCPA-402に不用意に触れると、周辺に接続された機器に不具合が生じる可能性があります。SCPA-402の使用に際しては、適切な指導書を提供し、職員に教育を行う必要があります。SCPA-402の使用中に予報できない問題が発生した場合は、SCPA財団への報告が必要です。

SCPA-402は、どんな種類の機器の電源のon/offスイッチよりも小型で軽量なため、紛失や盗難のリスクがあります。SCPA-402を保管する場合は、常に鍵のかかる保管庫やセキュリティシステムに保管してください。SCPA-402を職員に貸し出す場合は、随時監視し、貸し出し終了後に返されたかどうかを確認するようにしてください。SCPA-402の不用意な盗難や漏えいによるデータの流出を防ぐために、SCPA-402の外部に保存されたデータの暗号化が必要です。

SCPA-402が失われた場合は、直ちにSCPA財団に報告してください。SCPA-402が誤って回収された場合は、SCPA財団管理の元でSCPA-402を回収するように指示されます。また、SCPA-402が外部に出回ることを防ぐため、SCPA財団は社内でSCPA-402を使用する職員を選定し、トレーニングと監視を行うことが必要な場合があります。

記録番号:
SCPA-AH-402-JP

報告者:
SCPA-402についての調査リサーチチーム

承認者:
████████ 博士