特別収容プロトコル:

SCPA- JP-00458「デラシオン転送機」は、格納用のセル内に保管されなければなりません。近隣の専門家チームによって同機器を遠隔操作で保護するフェンシング装置が、24時間体制でセルとともに保障されます。
収容エリア周辺はセキュリティの最高警戒レベルを設定し、搬入口や周辺エリアには監視カメラを多数設置し、区画の管理システムを強化してください。
特別調査局（MTF)の要員は、24時間体制で遠隔操作により装置内部を監視し、万が一異常が発生した場合は速やかに出動し、対応に当たることになります。

説明:

SCPA-JP-00458「デラシオン転送機」は超凡的な転送ポータル技術を取り扱う極めて複雑な機械です。SCPA-JP-00458は、転送装置であるため、人間の移動を達成することができます。しかし、一度転送されると、その人物の死亡が確認されました。

SCPA-JP-00458は、デラシオン天文台の物理学者、アンヌ・ノワールと彼女のチームによって発明されました。装置は、科学者らによって広範な実験、調査に用いられ、驚くべき偉業を成し遂げましたが、その存在自体が世界に秘密にされ、データは完全に消去されました。

SCPA-JP-00458の操作は、複数人のプロフェッショナルチームによる遠隔操作が必須であり、操作誤りが多数報告されています。SCPA-JP-00458は、あらゆる場所に反映される処理副産物を放出し、周辺環境に深刻な影響を及ぼす危険性があります。したがって、SCPA-JJP-00458は特別な収容プロトコルに従い、重大な警戒とともに厳重に保管されなければなりません。

SCPA-JP-00458は、ポータル技術の分野で驚くべき成果を挙げた装置です。

SCPA-JP-00458は、プラズマフィールド制御器、可変エネルギー広域フィールド制御器などの特殊な装置を使用して生成されたプラズマの圧倒的な力で様々な物体を転送することができるとされています。このため、SCPA-JP-00458の使用は厳密に制限され、研究者らは必ず細心の注意を払い、慎重な取扱いを行わなければなりません。

SCPA-JP-00458の装置自体は、転送されたものの回収ができず、転送された場合には、応答が完全に喪失され、再登場が現実的でなくなるため、回収は不可能です。さらに、SCPA-JP-00458の使用に対する正確な動作要件は不明瞭であり、「エネルギー」、「車両」、「移動するもの」、「直径2メートルまでの物体」などの条件の満たして動作し、その他の物体に対しては機能を発揮しないことが報告されています。

SCPA-JP-00458は、我々が知る限り疑似科学に基づいており、これにより、SCPA-JP-00458によってリスクを被る者は転送の先において大きなリスクに直面すると推測されます。因みに、SCPA-JP-00458実験の被験者は全員転送後に死亡が確認されています。SCPA-JP-00458は既知のあらゆる転送装置と比べ、圧倒的な転送力の保持を誇ります。その反面、目的地が転送された時と出発地点には「1秒を切る」という絶対零度に近い極限的な状態が発生します。

また SCPA-JP-00458に関する研究は極度に危険であり、そのような研究が行われる環境も危険なため、国際規制によって設置が禁止されていると推測されています。SCPA-JP-00458はまた、非常に微妙なエネルギー過剰の状態に存在するため、より高い次元のエネルギーフィールドとは相容れないと考えられ、揮発性を有する広範な転送システムに使用することは困難だとされています。

SCPA-JP-00458は、適切かつ安全な使用条件が確立された場合においてみられる膨大な可能な用途の発見を見出すために、与えられた技術不全を乗り越えようとする研究を大きな価値を持っています。SCPA-JP-00458の適切な把握は、医療、軍事、さらには地学科学などの分野での用途にとって極めて重要ですが、それは常に、安全性と安定性が常に最優先事項である必要があります。現在、SCPA-JP-00458は厳重に保管されており、一部の実験者は残されているリスクを考慮して、より低リスクな技術を引き続き使用しています。

補遺:

SCPA-JP-00458に関する研究が行われている専門組織であるSCPA-Foundationでは、SCPA-JP-00458を管理下に置くための厳密な規定と管理手順を作成しました。SCPA-JP-00458の関連情報は、SCPA-Foundation内部でのみ管理され、公共には公開されません。SCPA-JP-00458の技術情報の機密保持については、各国の特別捜査や産業競争に重大な影響を与えるため、非常に重大視されています。

SCPA-Foundationは、SCPA-JP-00458への極秘の継続的な研究を進めることで、SCPA-JP-00458が招いたすべてのリスクを除去できる可能性を秘めています。SCPA-JP-00458に関する更なる情報の取得を望む場合は、SCPA-Foundation公式サイトを参照し、SCPA-JP-00458の承認プロセスに従うことをお勧めします。

注意事項:

SCPA-JP-00458は、極めて複雑かつ機微な技術を持ったヒューマンオブジェクトです。よって、SCPA-JP-00458にかかわる一切の活動は、装置の安全性を確保し、その影響を最小限に抑えるため、厳密なセキュリティプロトコルに従うことが必須条件となります。

SCPA-JP-00458を操作する場合は、特別な訓練を受け、予備知識を持っているサイエンティストや技術者しか関与しないように指示されます。また、装置は密閉された施設内に保管される必要があり、周辺地域へのアクセスが制限される場合があります。

また、SCPA-JP-00458の使用を検討する場合は、それに先立ってスタッフによる慎重なリスク評価と環境評価が必要です。さらに、装置およびその周辺には、特に細心の注意が必要であり、常に注意を払って動作させるようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00458

報告者:
SCPA Foundation 研究員 ██████

承認者:
SCPA Foundation Site Director ████████