特別収容プロトコル:
フィンダーランドは絶対に人員を派遣しないようにしてください。任務遂行や探索活動のための人員は、完全に自律型探査ロボットによって代替させること。ただし、ロボットには予期せぬ状況への対応手段と非常時の自己破棄機能が備わっている必要があります。収容施設は、フィンダーランドから十分な距離を保ち、常に監視下に置くようにしてください。任何の通信や接触を試みることは厳禁です。

説明:
フィンダーランドは、常識や現実に縛られない異次元空間です。この場所に入ると、時間や空間の法則がねじ曲げられ、探検者は自らの意識を支配できなくなる。フィンダーランドは融通無碍な存在であり、入口や出口は不定形で、通常の手段で特定することはできない。探検者が失われたり、異世界に迷い込むことは日常茶飯事であり、その存在自体も実在が疑わしいものです。フィンダーランド内では、探検者は現実と幻想、理性と狂気、死と生が入り混じった独自の世界に取り込まれる。また、フィンダーランドは探検者の深層心理に影響を与え、内面の闇や悪夢を引き出すと言われています。そのため、決して慎重を欠かさず、徹底的な心理的準備を施したロボットの派遣を要する。

フィンダーランドは、その存在自体が謎に包まれており、多くの研究者や探検家がその秘密を解明しようと試みてきた。しかし、これまでの研究も試みられた探検も、ほとんどが失敗に終わっています。報告される情報は錯綜し、矛盾したり消失したりするため、正確な情報を収集することは非常に困難です。さらに、フィンダーランドが持つ超常的な特性により、外部からの影響を受けやすく、環境や現実が急激に変化することがあります。

一部の探検者は、フィンダーランドに入った後に見た幻覚や体験が、後になって現実で再現されると主張しています。これらの報告は科学的な根拠に乏しいが、ある種の「予知」や「創造力」といった能力をフィンダーランドが引き出す可能性を示唆しています。このような現象は、フィンダーランドが持つ特異な性質によって引き起こされる可能性があります。

さらに、フィンダーランドには特定のパターンや法則が存在するとの報告がありつつも、それらが把握できるまでには至っていない。時折、一定の条件下でのみアクセスできる領域や、特定の思考パターンが必要とされるエリアが報告されており、それらを探求することで新たな発見が期待されています。しかし、そのような調査はリスクが高く、注意深い準備と対策が必要とされる。フィンダーランドには、時折異常な現象や現象が観測されることがあります。報告によると、通常の物理法則や現実の枠組みに合致しない出来事が頻繁に起こり、探検者やロボットを驚かせることがあります。例えば、重力の方向が突然逆転したり、周囲の景色が一瞬で変わることがあると報告されています。また、異なる時間軸が交差し、同じ場所で過去や未来の光景が見えることもあるという。これらの異常な現象は、探検者に混乱や恐怖をもたらすだけでなく、認識を歪めたり精神的な影響を与える可能性があります。

さらに、フィンダーランドには知覚を歪める特性が備わっていると考えられています。探検者が進むと、時間の経過や身体感覚が錯覚され、過去や未来、現実と幻想が入り混じったような状況に迷い込むことがあります。探検者はしばしば自らのアイデンティティや理性に疑問を抱くことが報告されており、フィンダーランドが持つ深層心理への干渉力が強い可能性が示唆されています。

また、フィンダーランドの存在自体が不安定であり、その特性や構造が瞬時に変化することが観察されています。この不安定性は、収容や探索を困難なものにし、唯一確実なのはその不確実性であるとされています。フィンダーランドの謎は深まるばかりであり、これからも継続的な研究と監視が必要とされる。

補遺:
フィンダーランドにおける探索や研究活動は、その危険性と複雑さから常に慎重に行われなければならない。過去に行われたいくつかの探検が失敗に終わり、人員やロボットが行方不明になった事例も報告されています。そのため、フィンダーランドに対する新たなアプローチや技術の開発が必要とされています。

また、フィンダーランドが持つ特異な性質や異次元空間との関連性について、さらなる研究と解明が求められています。現在の科学技術では理解しきれない部分が多く、新たな知見や洞察が必要であると考えられています。さらに、フィンダーランドが持つ不思議な力や影響について、その影響範囲や制御方法に関する研究が急務となっています。

総括すると、フィンダーランドはSCPA財団が直面する中でも特に異常かつ複雑な存在であり、その性質や特性についての理解を深めることが重要です。今後も慎重な監視と研究が継続されるべきであり、フィンダーランドが持つ恐るべき潜在的脅威についての対策が万全であることが求められています。

注意事項:
フィンダーランドへのアクセスは絶対に禁止されています。探検や調査を試みることは非常に危険であり、深刻な結果をもたらす可能性があります。フィンダーランドへの興味や関心を持たず、決して接近しないようにしてください。この異常な空間は制御不可能であり、人間の理解を超えた存在であることを忘れてはなりません。安全を最優先に考え、フィンダーランドとの接触を絶対に避けるようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00742

報告者:
Aoyama, Sachiko (青山幸子)

承認者:
Site Director Yamamoto (山本施設長)