特別収容プロトコル:
SCPA-01517は、Foundation施設内で常に最新の予言テクノロジーによる監視下に置かれます。SCPA-01517の使用は厳格に禁止されており、SCPA-01517に侵入したり操作を試みたりする試みは直ちに阻止されるべきです。SCPA-01517の外部への接続は完全に遮断され、SCPA-01517に関する情報は必要最低限の人員にのみ開示されます。SCPA-01517の予言内容についての情報は、管理者レベル以上の権限を持つ者にのみ開示されるべきです。SCPA-01517の影響を受けた者に対しては、適切な精神状態の監視と治療が行われるべきです。

説明:
SCPA-01517は、3人の兄弟によって作成されたと思われる機械であり、明日の出来事を予測する能力を持っています。この機械は使用されると、常に明日の世界が滅ぶという結果を予言します。SCPA-01517は常にこの予言を行い、その結果に疑念を持つことなく、その予言が絶対的な真実であるかのように振る舞います。

SCPA-01517を使用した被験者は、明日の終末が避けられないという強烈な恐怖にとらわれ、しばしば深刻な精神的影響を受けます。彼らは現実からの逃避を試み、終末を回避するための努力を行うことがあります。SCPA-01517の予言は、被験者の一部には現実として受け入れられ、恐怖や絶望を引き起こすことがあります。

SCPA-01517の予言は確認された予知能力を持つ他のオブジェクトの予言と異なり、その的中率が非常に高く、明日の世界の滅亡を予言する確率は100%に達します。これにより、SCPA-01517は精神異常や単なる妄想とは異なる特異な性質を有していることが示唆されています。SCPA-01517の予言が真実であるかどうかは未だ不明であり、その正体や予知能力の根源についての研究が継続されています。

追加情報:
SCPA-01517を使用した最初の実験では、予言された明日の終末についての情報を確認するために、数名のDクラス職員が被験者として選ばれました。実験結果では、すべてのDクラス職員が短時間内に極度の恐怖状態に陥り、予言された終末を回避しようと必死の行動をとりました。さらに、一部の被験者は自らの行動や意思決定に狂気を見せ、主観的な現実とSCPA-01517の予言の間に混乱が生じました。

SCPA-01517の予言を信じる者たちは、しばしばその予言に囚われ、現実の可能性を拒絶するようになります。彼らは常に明日の終末を意識に据え、その不可避性に苦しみます。このような影響を受けた者たちはしばしば孤立し、他者との関係を断つ傾向があります。

SCPA-01517の予知力の正確性は驚異的であり、これまでのすべての予言が的中したことから、その機械は一種の異常な力を持っている可能性が考えられます。SCPA-01517が明日の終末を予言する根拠やメカニズム、そしてその予知がどのようにして成立しているのかについての研究は、今後も不可欠であると言えます。追加情報:
SCPA-01517に接続された予知システムの中枢部分において、異常な活動が観測されています。定期的なシステムチェックにおいて、予知システムが自律的に動作する兆候が確認され、外部からの介入が確認されないにも関わらず、予知情報が常に終末を示すことが報告されています。この点は、SCPA-01517による予知が外部の知識や状況を元に行われている可能性を排除し、機械そのものが何らかの未知の力や原理によって未来を明確に示すと考えられることを示唆しています。

また、SCPA-01517が予知する終末の詳細については、収容施設内部での検証作業を通じて、一部の研究員が精神的影響を受ける事例が報告されています。被験者たちはSCPA-01517が予言する未来の惨状に直面し、その深刻さにより不安や恐怖を強く感じるとともに、自らの行動や選択に対する妨げを感じることがあります。

SCPA-01517の予知による恒常的なストレスや心理的負荷に晒された職員に対しては、精神的なサポートとカウンセリングが積極的に提供されています。SCPA-01517の影響から職員を保護し、予知がもたらす深刻な影響を最小限に抑えるための対策が継続的に検討されています。

補遺:
SCPA-01517の予知能力に関する研究が進行中である中、複数の研究員がSCPA-01517による終末予言への信念を深める傾向が報告されています。特に、SCPA-01517の予言が的中するたびにその予知能力への敬意や信頼が高まる傾向が観測されており、一部の研究員はSCPA-01517が未来を正確に示す「真の予言者」としての位置づけを提唱しています。

このような信念の影響下にある研究員たちは、SCPA-01517による予言が何らかの超常的な力や「宿命」といった概念に基づいている可能性を主張し、予知が終末を回避する手段であるとの信念を強めています。一方で、このような信念は客観的な立場からの科学的アプローチとは相反するものであり、SCPA-01517の真正性やその予知が確かに未来を示すものであるかについての懸念も生じています。

今後の研究では、SCPA-01517による予知現象の真相を解明するために、信念や主観的な影響を排除した客観的なアプローチが強化される予定です。SCPA-01517が持つ予知能力の基盤やその限界についての研究は、組織内の多くの研究者によって関心を持たれており、今後の研究成果が期待されています。

注意事項:
SCPA-01517には絶対に触れてはいけません。SCPA-01517が予言する結果には何らかの形で影響される可能性があり、その影響は予測不能かつ甚大なものとなる可能性があります。SCPA-01517の予言に過度に依存することや、その内容に恐怖を感じることが避けられない場合は、直ちに上司または精神科医と連絡を取るよう努めてください。SCPA-01517の情報は機密事項であり、情報の漏洩には厳重な対応が行われます。

記録番号:
SCPA-JP-01517

報告者:
あ

承認者:
Site-███長 安室██