特別収容プロトコル:
SCPA-00752は、常時保管庫██に収容されるべきであり、特に検査が必要な場合を除き、外部への持ち出しは禁止されています。SCPA-00752の保管庫は定期的に点検され、構造的な異常や変化がないかを確認するため、適切な保全措置が講じられます。SCPA-00752の操作には訓練された職員のみが許可され、操作時には適切な保護具を着用することが義務付けられます。

説明:
SCPA-00752は一見すると通常の金属製のスコップに見えますが、その特異性はその先端部分にあります。SCPA-00752の先端は一般的なスコップとは異なり、未知の物質で覆われており、触れた物体を次元の隙間に引き込む異常性を持っています。この異常は触れた表面積に比例して発生し、触れた物体が物質の一部が次元の隙間に消失する現象を引き起こします。SCPA-00752が使用された際には、周囲に存続する物質が引きずり込まれ、永遠に消失する可能性があります。

SCPA-00752の異常性は不可逆的であり、一旦物体がその先端に触れると、その物体の一部または全体が次元の隙間に消失し、元の状態に戻すことは不可能です。この異常は物質だけでなく、生命体にも影響を与える可能性があり、特にSCPA-00752を取り扱う際には極めて注意が必要です。

SCPA-00752の起源や製造元についての情報は現在も不明であり、SCPA財団はその調査を継続しています。SCPA-00752の異常性に関する実験や研究は、慎重に計画され、適切な許可を得た上で行われるべきであり、一般職員の使用や取り扱いは固く禁止されています。

SCPA-00752は、その特異性からさまざまな実験や調査が行われてきました。過去の実験により、SCPA-00752が引き起こす次元の隙間への物質消失現象は、通常の物理法則に従わないことが明らかとなりました。具体的には、消失した物質の軌跡が追えないことや、それがどの次元に移動するのかを正確に特定することが困難であることが観察されています。

さらに、SCPA-00752を使用して生物を次元の隙間に触れさせたときの影響についても研究が行われています。実験結果から、生物が次元の隙間に一部消失した場合、消失した部分がどのような状態で保たれるかは不確かであり、消失部分の生物が復元される可能性は極めて低いことが示唆されています。

さらに、SCPA-00752の異常性を利用した新たな応用技術の研究も検討されています。例えば、物質の一部を一時的に次元の隙間に移動させ、特定の用途に応用する可能性が考えられていますが、その開発には慎重かつ倫理的な検討が必要であるとされています。

SCPA-00752に関する研究は引き続き進行中であり、その異常性の本質や可能性についての理解を深めるため、慎重に実験が計画されています。SCPA-00752が持つ異常性の解明は、未知の次元や物理法則への一歩となる可能性があり、その研究成果は科学理論の新たな展開につながる可能性があります。SCPA-00752の異常性に関する研究が進む中で、SCPA-00752が引き起こす次元の隙間に消失する現象がより複雑であることが判明しています。特に、SCPA-00752を使用した実験において、一部の物質が次元の隙間に消失した際に、一部の対象は消失せずに場所を移動するという現象が観測されましました。このような特異な現象は、SCPA-00752が単純な物質排除装置ではなく、次元を横断する可能性があることを示唆しています。

さらに、SCPA-00752の特異性が他の異常現象とどのように関連しているかについても研究が行われています。特に、SCPA-00752を介して次元の隙間に消失した物質が別の異常現象や異常生命体の出現と関連しているという報告が複数寄せられており、SCPA-00752が他の異常存在との接触や相互作用を可能にする器具である可能性が考えられています。

SCPA-00752の安全性と管理についても、常に改善が求められています。特に、SCPA-00752が外部に持ち出される可能性や、不適切な使用による事故が発生するリスクを最小限に抑えるための新たな収容プロトコルの検討が行われています。SCPA-00752の安全な管理と研究は、SCPA財団の最優先事項の一つであり、そのリスクが最小限に抑えられるよう細心の注意が払われています。

補遺:
SCPA-00752は特異な異常性を持つアーティファクトですが、その性質と潜在的な危険性から、研究および実験は十分な慎重さが求められる。SCPA-00752を扱う作業員は、その操作方法とリスクについて適切に訓練され、常に適切な防護装備を身につけることが求められる。また、SCPA-00752の保管と取り扱いにおいては、厳格な管理と監視が必要であり、適切な特別収容プロトコルが遵守されることが不可欠です。

さらに、SCPA-00752の異常性が明らかになるにつれ、その可能性すらも含めた潜在的な影響や利用方法に対する議論が深まっています。SCPA-00752が持つ異常性を用いて、別の次元との交信や物質の転送といった応用技術が提案されているが、その開発については倫理的および安全性の観点から慎重な審査が不可欠です。

SCPA-00752の研究チームは、常にその異常性に対する深い理解とリスク管理を最優先に置き、SCPA財団の使命である安全と秩序の維持に尽力しています。SCPA-00752がもたらす可能性と不確実性を常に意識し、将来的な展開や異常性の解明に向けた努力を継続的に行っています。

注意事項:
SCPA-00752は極めて危険なアイテムであり、一般職員は取り扱いを試みてはなりません。SCPA-00752に触れた際には、即座に遠く離れ、隔離されたエリアに退避し、関連する管理職に報告するようにしてください。SCPA-00752の操作や実験は厳格な訓練を受けた専門職員のみが行うべきであり、これらの行為は適切な監督の下に行われなければなりません。万が一SCPA-00752の異常が発生した場合は、速やかに適切な応急処置を施し、財団の対応チームに通報してください。SCPA-00752が安全に保管されることは非常に重要であり、常に特別収容プロトコルに厳密に従うようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00752

報告者:
SCPA研究員A

承認者:
Site-██のセキュリティチーム長、O5評議会