特別収容プロトコル:
SCPA-A012-JPは、危険な特性を持つため、専用の収容室に保管されます。収容室は特殊な認証プロセスが必要であり、SCPA-A012-JPにアクセスする際は、少なくとも二名の認可職員が同意する必要があります。SCPA-A012-JPは展示や実験以外の目的で使用されてはならず、違反した場合は厳正な処罰が行われます。収容室は常時監視カメラで監視され、異常な挙動が確認された際には即座に警備員が対処するようにしてください。

説明:
SCPA-A012-JPは、猫耳を持つ特異な駆除用スーツであり、一見すると可愛らしい外見を持ちながらも、その効果は非常に危険であることが判明しています。このスーツを身に着ける者は、非常な駆除力を得ることができますが、同時に精神的変調や幻覚を引き起こす可能性があります。スーツの猫耳部分は、着用者の周囲に異常な活動を示すSCPAに対する注意を喚起する特性を持っており、効果的な駆除が可能となりますが、その代償として被験者はしばしば現実と幻想を区別できなくなるという報告があります。SCPA-A012-JPは慎重に扱われるべきであり、特に長時間の使用は避けるように指示されています。また、スーツの装着時には必ず専門の監視員が付き添う必要があります。SCPA-A012-JPの正確な効果や製造源については、今なお研究が続けられています。

追加情報:
SCPA-A012-JPの猫耳部分は、通常の猫の耳と比較して異常に大きく、触れると触覚が高まるという報告があります。詳細な研究により、この特性が着用者の感覚を刺激し、周囲の異常に対する感知能力を高める要因であることが判明しています。また、SCPA-A012-JPのスーツ部分には特殊な繊維材料が使用されており、外部からの攻撃や異常の影響を一定程度まで軽減する機能が組み込まれています。しかし、この防護機能は完全ではなく、強力な異常に対しては限界があるため、着用者は依然としてリスクにさらされる可能性があります。

さらに、SCPA-A012-JPを所持する財団職員は、着用時の注意点や適切な保管方法について十分なトレーニングを受けることが義務付けられています。スーツの取り扱いには慎重さが求められるため、管理上のミスや不注意が悪影響を及ぼす可能性があるためです。また、SCPA-A012-JPの一部には未解明の機能や効果が残っている可能性があり、これらを解明するための研究が積極的に推進されています。SCPA-A012-JPにまつわる謎や不可解な点は、今後の研究によって解明されることが期待されています。追加情報:
最近の研究により、SCPA-A012-JPが着用者に与える影響についての新たな洞察が得られています。特に、スーツを長時間着用した場合に現れる心理的変化について注目されています。被験者は、スーツを着用することで自己アイデンティティや認識能力に影響を受け、自らを異物やSCPAとして認識する幻覚が報告されています。このような幻覚が発生すると、被験者は現実世界とスーツによって想起された幻覚の世界との区別が困難となり、混乱や過剰な攻撃性を引き起こす恐れがあります。

さらに、SCPA-A012-JPの製造源や開発経緯についての情報は依然として不明確なままです。財団はこの特異なスーツの起源を追跡し、製造者が持つ可能性がある異常的な力学や意図についても積極的に調査を行っています。SCPA-A012-JPの猫耳部分が持つ異常現象を引き起こすメカニズムやその背後に潜む意図は、特に高い関心を集めており、これを解明することが SCPA-A012-JPの安全性確保につながると考えられています。今後の研究により、SCPA-A012-JPにまつわる謎が解き明かされ、より的確な管理と対処策が構築されることが期待されています。

補遺:
最近の監視映像にて、SCPA-A012-JPを着装した職員が異常な行動を示す事例が観察されました。この職員はスーツを着用してから急速に不安を募らせ、自身をSCPAと誤認し、周囲の環境に危険を感じるようになりました。さらに、職員は猫耳部分から奇妙な音声を聞こえると主張し、精神的な混乱を来しているようでした。即座にスーツを解除し、医療チームの対応を受けさせましたが、職員の心理状態は回復に至っておりません。この事件を受け、SCPA-A012-JPの使用に関するプロトコルの見直しが検討されています。今後、その影響についてさらなる調査と対策の検討が行われる予定です。

注意事項:
SCPA-A012-JPを扱う際は、常に適切な保護装備を着用し、スーツを安全に保管するようにしてください。また、SCPA-A012-JPの使用は特定の訓練を受けた者に限定され、無許可での操作や実験は固く禁止されています。スーツの装着中に異常な感覚や視覚が現れた場合は、直ちにスーツを取り外し、医務室への報告をお願いします。最も重要なのは、SCPA-A012-JPは駆除用の道具であり、娯楽や個人利用のために使用してはならないことです。適切な手続きと安全対策を守り、スーツの危険性を認識した上での運用を心がけてください。

記録番号:
SCPA-JP-01152

報告者:
上級研究員 天野真央

承認者:
Site-81 サイト長 橋本隆司