特別収容プロトコル:
SCPA-01163は5m x 5m x 5mの立方体の試験室に収容されます。試験室内にはSCPA-01163を保管する専用の台座が設置され、鏡面仕上げでなければなりません。SCPA-01163の許可なく試験室に入ることは禁止されており、SCPA-01163を閲覧する際は遮光カーテンを閉じた状態で行う必要があります。SCPA-01163の映す映像は一般職員には一切公開されず、レベル4以上の認証を持つ職員のみが許可されています。

説明:
SCPA-01163は通常の鏡とは異なり、逆さまに映る映像を示す特異な性質を持つ魔鏡です。SCPA-01163に映る映像は、現実世界の出来事や存在しない者、または未来の出来事を逆さまに映し出すという報告があります。そのため、SCPA-01163の映像を解釈することは困難であり、しばしば混乱や恐怖をもたらすことが観察されています。

SCPA-01163の映像を観察した者は、幻覚や幻聴を経験し、現実世界との境界が曖昧になることがあります。さらに、長時間の曝露は精神的な影響を及ぼす可能性があり、正常な認識能力や感情コントロールに異常を引き起こすことが報告されています。

SCPA-01163は様々な実験や観察が行われてきましたが、その正体や起源については未解明の部分が多く残っています。SCPA-01163が持つ能力やその影響の解明は、今後の研究課題として重要視されています。

SCPA-01163に関する追加情報をまとめますと、過去の実験においてSCPA-01163に映し出された映像の多くが、正確な逆さまの反転ではなく、一種の歪んだ解釈や予兆のようなものであることが観察されています。例えば、数日後に現実で起こる出来事を暗示するかのような映像や、過去の出来事を逆さまに映し出すことで歴史の再現を試みる映像が確認されています。

さらに、SCPA-01163に同時に2人以上の個体が映り込んだ際には、その個体同士に何らかの関係性が存在する場合があります。これらの個体が映る映像を検証することで、彼らの関係や運命について新たな洞察を得ることが可能であると考えられています。

SCPA-01163が持つこのような特異な性質から、その研究と管理には十分な慎重さが求められています。今後の実験や分析により、SCPA-01163の謎に迫ることが期待されています。SCPA-01163に関するさらなる追加情報を提供いたします。最近の実験により、SCPA-01163の映像には時間の流れが常に正確に反映されているわけではないことが明らかになりました。複数回の観察によると、同じ映像を繰り返し観察すると、異なる出来事や異なる時間帯の映像が現れることがあるという報告があります。この時間軸に関する不規則性は、SCPA-01163が持つ異常性の一端を示している可能性があります。

これに加えて、SCPA-01163が映し出す映像には高度な予測や暗示が含まれているという仮説が提唱されています。ある実験では、SCPA-01163の映像に現れた文字やシンボルが未来の出来事や重要な情報を暗示している可能性が示唆されました。このような予知能力を持つかのような特性がSCPA-01163に存在するとすれば、その危険性と可能性はさらに複雑化することでしょう。

これらの新たな発見は、SCPA-01163の特性と潜在的な影響についての理解を深める上で重要な示唆を提供しています。今後の研究と解析により、SCPA-01163の秘密の一端を解き明かすことが期待されます。

補遺:
SCPA-01163における最新の実験および観察により、このSCPAが持つ異常性の一部がさらに明らかになりました。特に、SCPA-01163が映し出す映像が観測者の心理状態に影響を与える可能性が浮上しています。複数の被験者がSCPA-01163の映像を観察した結果、その後の行動や思考に異常な変化が見られたという報告が増加しています。

これらの影響は個人によって異なり、幻覚や不安感などの症状が現れたり、SCPA-01163の映像に取り憑かれたかのように行動したりするケースが報告されています。さらに、長時間の観察によって精神的な不安定さが増す傾向が認められ、被験者の一部は現実と幻覚の区別がつかなくなる状態に陥ることもありました。

以上の結果を踏まえ、SCPA-01163の観察や実験には十分な注意が必要であることが改めて確認されましました。今後の研究では、SCPA-01163が人間の心理や現実との関係に与える影響に焦点を当て、それらのメカニズムを解明することが重要とされています。

注意事項:
SCPA-01163を観察する際は、直接映像に接することは避け、遮光カーテンを閉じた状態での観察を行ってください。SCPA-01163の映像は精神に影響を及ぼす可能性があるため、長時間の観察は厳禁とし、必要以上の曝露は避けるようにしてください。SCPA-01163によって引き起こされる幻覚や幻聴には決して身を任せず、観察後は直ちに安定した環境に戻るようにしてください。SCPA-01163の周囲での行動には細心の注意を払い、適切な対応を取るよう努めてください。

記録番号:
SCPA-01163

報告者:
Dr. 篠原真一

承認者:
Site-81 研究チーム長 安田直人