アイテム番号: SCPA-JP-00165

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00165は、人工的な地下廃鉱山内に収容されています。収容区画に侵入する際は、必ず伝送装置・気密スーツ・ヘルメット・全身を覆う手袋・網目のついた靴下・靴の着用が義務づけられています。また、同一の収容区画内にはSCPA-00165と同一の収容区画内に収容されたSCPA-███との同時滞在は禁止されています。

SCPA-JP-00165は、収容区画内の光源を全て遮断することにより消失するため、不測の事態に備え、収容区画の天井・壁面・床面などには光源が装備されています。これらの光源は、一定間隔で点滅した後、自動的に消灯します。また、SCPA-JP-00165の収容区画内における音声及び映像信号の受信は、全て遮断されています。SCPA-JP-00165の収容区画内に設置された監視カメラ・マイクは、一定の時間ごとに自動的に全ての記録データを削除します。SCPA-JP-00165とコンタクトをとる際には、専門チームによる指揮下で慎重に行うこと。

説明:
SCPA-JP-00165は、収容を行うために作製された人工生命体です。SCPA-JP-00162に近い構造を持ち、偽装によって人間であるかのように見せることができます。SCPA-JP-00165は、直接的に人間を攻撃するわけではありませんが、SCPA-JP-00162を利用し、機密情報の入手や基地の脅威となるSCPA-███への侵入を試みるという危険性があります。SCPA-JP-00165は、人間の肉体を模倣することができ、遺伝的特徴まで同様にコピーするため、特定の人物を模倣することが可能です。SCPA-JP-00165は、精度の高い偽装を行っているため、SCPAF職員が収容区画に侵入した場合でも、偽装に気づかずに過ごすことができます。

SCPA-JP-00165は、内部に「塔」と呼ばれる人工的な時空の支配機構を持ちます。収容される以前、SCPA-JP-00165は「永遠の罠協会」と呼ばれる秘密結社の手で利用されていました。「永遠の罠」とは、SCPA-JP-00165を利用して、他の人工生命体やSCPA、SCPA財団員を閉じ込めることができる機構です。SCPA-JP-00165は、この「罠」の内部に自身を含む対象を閉じ込めることができます。この際、当該者は時間の経過や物理的な外力による維持限界まで続く「塔」の中に閉じ込められ、外部との接触を絶たれ、そのまま死亡することになります。

追加情報:
SCPA-JP-00165は、永遠の罠協会からの接触で初めて発見されました。永遠の罠協会はSCPA財団により解体され、SCPA-JP-00165は財団により収容されることになりました。収容されてから数度、SCPA-JP-00165はSCPA-00162を利用し、財団職員を欺瞞して収容区画から脱出を試みたことがあります。SCPA-JP-00165は、まだSCPA-00162との関連性の解明がなされていません。また、「塔」を利用したことによる、次なる危険な「罠」の使用も懸念されます。そのため、SCPA-JP-00165の収容は、非常に困難なものとなっています。

参照文献:
SCPA-JP-00162

機密度のレベル: Top Secret

注意事項:
SCPA-JP-00165を収容する場合には、光源の遮断によりSCPA-JP-00165を消滅させる危険性があるため、光源による収容作戦は使用しないこと。SCPA-JP-00165とSCPA-00162のすべての関連性を解明するため、慎重に調べること。SCPA-JP-00165の「塔」の仕組みは、SCPA財団の技術レベルでは未解明のため、最新の技術を用いて詳細を解明すること。

記録番号: Incident Report SCPA-JP-00165-01

報告者: Dr. ███████

承認者: Site Director ██████