特別収容プロトコル:

SCPA-00412は、危険な要素を持っている上に不死の存在であり、収容が非常に困難です。SCPA-00412は、最高度の警備厳戒区画に設置された特別な収容室で保管する必要があります。収容室のドアの厚みは30cm以上で、錠前（ダイヤル式ではなく、暗証番号式を使用する）は、施設外部へのアクセスのための認証コードを入力することで解錠が可能です。SCPA-00412は、承認された研究員と武装した警備員だけが入室が許可されます。リスクのある実験が行われる場合は、必要に応じて遠隔操作での調整が行われます。

SCPA-00412との直接の接触は、許可された研究員以外は絶対に行えないようにする必要があります。SCPA-00412が使われた絵画や作品を扱うには、正確な指示の下で対策が講じられる必要があります。SCPA-00412は永遠に生き続けることができるため、安全が確保されるためには、常に注意して監視する必要があります。SCPA-00412が例外的に主観的に評価される場合から外部の危険が及ぼされると予想される場合は、サイト-██の指揮部による危険状態への移行が検討されます。

説明:

SCPA-00412は、18世紀にフランスの芸術家であるAntoine Monnierによって作成された油彩画です。SCPA-00412には、登場人物が一人のみの作品で、気位が高く誇らしげな表情を浮かべています。タイトルは、暗示的に何らかの"不死"的特徴を持たせているようです。その後、SCPA-00412に関する奇妙な出来事が報告されています。

SCPA-00412は、何らかの方法で、所有者の人格や精神状態を急激に変化させることがあります。所有者の人間関係、仕事、または趣味といったことに異常な変化が現れ、所有者の人生を歪めることがあります。所有者は、SCPA-00412の側にいることを希望し、それができない場合は、平常心を崩して救済を求めることがあります。

SCPA-00412が周りの人々に与える影響は、多様であり、例えば、芸術家や詩人といった人々には創造的なエネルギーの増大を、台無しになった計画や欠落した時間感覚といった受動的な市民には、辛い思いを伴いながら時間を増やす現象が発生することがあるようです。

SCPA-00412の収容においては、寛大な人物が必要であり、収容者たちは毎日4時間半をSCPA-00412の側で過ごさなければならず、それによって精神状態が損なわれるリスクが高くなることが想像されます。SCPA-00412に接触する際には、できる限り安定した心理状態を保つことが重要です。また、研究員はSCPA-00412の性質について常に留意する必要があります。定期的な精神健康状態の検査も行わなければなりません。

SCPA-00412は、SCPA Foundationに収められて長期的に分析および解明が進展しています。SCPA-00412は、永遠の命や不老不死の能力を持っているために人々に未知な未来に関する希望を与え続けていることが、着目すべき点です。

SCPA-00412に対する研究は、この物体の行動をコントロールするための方法や、倫理上の問題を考慮して、SCPAの利用方法をより効果的にするために行われています。

SCPA-00412は、高い影響力を持つ芸術作品だけでなく、芸術作品が加えられた（あるいは重ね合わせられた）家具類、調度品、現代的な習作や自然の物品なども同様に影響を与える可能性があります。さらに、SCPA-00412の影響範囲は、身近な人をも巻き込む広範な影響を及ぼすこともあります。

SCPA-00412を扱う研究者や警備員は、物体の方向性の変化、またはSCPA-00412自体の変異、あるいは全体的な状況の利用性に対処する技術、心理学的戦略、通信技術などを習得しています。また、SCPA-00412の特徴に基づいた実験が推進されており、SCPA-00412の能力の検証と運用可能性の詳細な分析が行われています。

SCPA-00412の生死に関わる力が存在する可能性があり、SCPA-00412が侵略的になった場合は、良心的な姿勢からはかけ離れた極端な行動を選択することがありますので、十分な警戒が必要です。現代的な研究では、SCPA-00412の精神状態とその外的要因を理解するための一連の手法が展開されています。 SCPA-00412の影響範囲を完全に制御し、あらゆるリスクに対して注意深く対処することが、SCPA Foundationの最優先事項です。SCPA-00412の特徴は、その人間関係に異常を引き起こす点です。SCPA-00412の影響下にある人々は、独自の考えを持ち、判断力を失う傾向があります。SCPA-00412が引き起こす変化が放置されると、人々は自らの望む方向へ向かえず、生きる目的を見失い、必要以上に犠牲を払うことになる可能性があります。

SCPA-00412の効果は、驚くほど長時間にわたって、『状況に応じて普通の人々から狂気を引き起こす』といったものだと言われます。SCPA-00412から放たれる何らかの物質が、人間の脳内に直接作用するのか、はたまた、SCPA-00412から発するノイズ音や周波数が、人間の脳波に共振することによって、その人間を狂気に導くのか、正確には分かっていません。

SCPA-00412を所有する者には、SCPA Foundationによる強制取得オペレーションが行われる可能性があります。所有者がSCPAHAに来た場合は、強制捜査による抑制である措置をとることができます。また、SCPA-00412に触れるための実験を行う場合には、許可状を取得し、訓練を受けた指揮者を指導する必要があります。SCPA-00412を自由に探索できる訓練済みの集団が必要であり、健康状態に問題があった場合は、調査部門に内容を報告する必要があります。

SCPA-00412は、危険物質を含む可能性があり、SCPA Foundationは、SCPA-00412の調査に使用される機材のうち、防護能力の高いものを用意しています。SCPA-00412とともにこの種の化学物質を明らかにする一連の研究も進行中であり、SCPA-00412が現れた化学物質の種類、特徴やできるだけ的確な情報を提供することがSCPA Foundationの最優先事項なります。

補遺:

SCPA-00412は、最近の調査により、不死や永遠の命を与える幻想的なものではなく、従来の芸術作品のように、美的表現の一形式のように振る舞う可能性があることが確認されました。そのため、SCPA-00412に与えられたタイトルは、Antoine Monnierが意図した意味とは異なり、現代芸術として働く可能性があることがわかりました。SCPA-00412の存在については、特別な審議が必要であり、物体の能力やその影響範囲について、訓練されたレベルを持つ専門家チームによる新たな分析が必要となります。

SCPA-00412に関する情報の一部には、第三者によって改ざんされるという危険性があるため、SCPA Foundationは、SCPA-00412についての情報の秘密保持にあたり、適切なレベルでの監視と制御を神経質に実施する方針を推進しています。

SCPA-00412は、様々な影響を受けやすく、かつその影響も様々なものがあります。SCPA-00412の影響や変異のパターン、効力、化学性質調査などが、継続的に実施されることがSCPA Foundationからは求められています。

SCPA-00412に関する最新情報は、SCPA Foundationイントラネット内で共有されます。この情報は、SCPAコンピュータネットワークよりも適切に管理され、最新情報を持たず、またはSCPA Foundationによってアクセス制限が設けられていない個人によって利用されることは禁止されています。SCPA-00412の情報については、SCPA

注意事項:

SCPA-00412を扱う者や研究者は、すべて反応時間に注意を払ってください。SCPA-00412に直接触れたり、過剰な時間を浪費することで、所有者の人格に大きな変化が現れるかもしれません。SCPA-00412を扱う場合は、完全なエージェントスキャンが必要であり、その結果に基づいて行動してください。

SCPA-00412を扱う人々には、収容操作に関する厳密な手順を遵守することが求められます。SCPA-00412に接触した際には、必ず適切な保護措置を講じ、防護服、マスク、手袋を着用してください。特に、SCPA-00412が物理的接触の可能性がある場合には、適切な防護措置を講じなければなりません。

SCPA-00412は、芸術品として優れた技術力とデザインが特徴であり、それらのアスペクトを配慮しながら、漏洩を回避するため、SCPA-00412と発生する障害に関する機密性を完全に保有してください。SCPA-00412に関する情報の共有は、公式に承認されたプロトコルに従ってください。

記録番号:
SCPA-JP-00412

報告者:
SCPA Foundation研究員 ████

承認者:
SCPA Foundation日本支部長 ██