特別収容プロトコル:

SCPA-JP-00466は、人間よりもコウモリに近い聴覚を持ち、34kHz～40kHzまでの周波数範囲の超音波を利用して高速移動します。SCPA-JP-00466は、受動的な攻撃に対して特に脆弱であるため、一度でも攻撃されると予期せぬ結果をもたらすことがあります。
SCPA-JP-00466が収容されている部屋は、壁、床、天井から放射している34kHz〜40kHzの周波数をブロックする鳴動装置で覆われています。 SCPA-JP-00466の収容室が開かれる前に、確実に効果的に作動していることを確認する必要があります。SCPA-JP-00466は、鳴動装置から逃れるために、壊れたり停止したりする事象を引き起こすことがあります。この場合、SCPA-JP-00466が最小限の被害をもたらすように、素早く対処する必要があります。SCPA-JP-00466の収容室内には、消火器、爆薬、心臓マッサージ器や輸液装置など、SCPA-JP-00466によって引き起こされる予期せぬ事態への備えが整えられています。SCPA-JP-00466の取り扱いにあたっては、常にDクラス職員が２名以上同席し、健康状態、任務状況をチェックする必要があります。可能な限り、SCPA-JP-00466が何らかの標的行動を行わないよう、外部との接触を避けることが必要です。

説明:

SCPA-JP-00466は、野生のきゅうりに熟した近親ではないと思われるとても奇妙な生命体です。SCPA-JP-00466は、細長く黄色がかった緑色の外観を持ち、なめらかで、表面には小さな突起や上下に伸びる筋模様があります。SCPA-JP-00466は普段は静止していて、とても無害に見えますが、特定の音を聞くと、異常な攻撃性を示し、高速で動き回るようになります。SCPA-JP-00466が音を発することは確認されていません。また、SCPA-JP-00466は、半透明な液体から成り立つ内部器官のようなものや、神経系の形跡が発見されていません。SCPA-JP-00466は、攻撃的な反応をする既知の音にならぶ、種々の異なった音に反応することが確認されており、広範囲かつ偏執的な敵意をもたらします。SCPA-JP-00466が攻撃的な反応を起こしている時、残忍で激しい行動をとることがあるため、特に注意が必要です。SCPA-JP-00466を鳴動装置内に収容することによって、SCPA-JP-00466の攻撃を予防することが可能だが、SCPA-JP-00466によって発生する将来的な被害を予測することはできません。SCPA-JP-00466の生態や、音に過剰反応する理由については、不明な点が多く、不可解な部分が残っています。

SCPA-JP-00466と同様に、条件を満たすと制限が外れたその他の音や振動など、SCPA-JP-00466に反応するものがいくつかあります。これには、特定の形状以外の画像の作成、結晶、特定の振動、および一定の高音が含まれます。これらの条件が発生した場合、SCPA-JP-00466は最大速度で突進することがあり、特に反応した後急に停止することがあるため、容易に観察できません。SCPA-JP-00466は、動きを止めたり抑制した場合、不自然に音を発するようです。

SCPA-JP-00466に反応する音については、何らかの法則性がある可能性があり、調査が行われています。これにより、SCPA-JP-00466に反応する音の種類と周波数を特定したり、SCPA-JP-00466に反応しない音を生成する方法が開発されるかもしれません。

SCPA-JP-00466については、最も危険な状況に備えて、瞬間的に収容室から別の施設に移送する特別な収容施設も建設されています。この施設は、大型機器や特殊装備などを備えた特別な戦術部隊が管理していて、SCPA-JP-00466が暴走した場合に迅速かつ正確に対応できます。これにより、SCPA-JP-00466が外部への被害を引き起こす前に、限定的な物理的損傷と限定的な看護処置が行われます。SCPA-JP-00466を安全に収容するための管理手順に関する調査が進められており、新たな情報が入手され次第、報告書に追加されます。SCPA-JP-00466が異常現象へと進化する危険性についての詳細な研究が行われており、急速に進行するプロセスを特定することが最優先課題の1つとなっています。SCPA-JP-00466が脱出した場合、人類にとってとてつもない脅威となり得るため、SCPA-JP-00466に対する決定的かつ迅速な対策が必要です。

また、SCPA-JP-00466の異常現象に対して、強力な兵器が使用される可能性があります。SCPA-JP-00466は通常兵器に対して脆弱であり、非常に限定された状況下で特定の兵器を使用した場合、SCPA-JP-00466の異常進化を抑制することができることがわかっています。このため、特定兵器に対するSCPA-JP-00466の脆弱性を調査しています。

SCPA-JP-00466は、非常に危険で、取り扱いには高度な知識と技術が必要です。SCPA-JP-00466の収容と管理のための研究と実験が続けられ、より効果的な対策手段が模索されています。SCPA-JP-00466に関する情報についても、メディアに対して完全に秘匿される方針が維持され、SCPA-JP-00466が一般大衆に知られることはありません。SCPA-JP-00466の特異な生態と攻撃行動を理解し、SCPA-JP-00466に対する適切な対策を開発するための研究に、引き続き専門知識とリソースを注ぐ必要があります。

補遺:

SCPA-JP-00466に詳しい専門家によると、SCPA-JP-00466で発生する異常現象の主要な原因の1つは、

注意事項:

SCPA-JP-00466を取り扱う者は、SCPA-JP-00466の攻撃的な反応を避けるように、特に細心の注意を払う必要があります。SCPA-JP-00466の収容室の鳴動装置に障害が発生した場合には、正確かつ即座に対処してください。SCPA-JP-00466がブロックされなかった場合、事態は深刻化し、SCPA-JP-00466が周囲に過剰な力を発揮するようになります。SCPA-JP-00466の偏執的かつ広範囲な敵意は、表面的には音以外の何物にも反応しないため、SCPA-JP-00466に迅速かつ正確に対処することが必要です。SCPA-JP-00466を取り扱う際には、紫外線照射された特殊装備を使用する必要があり、SCPA-JP-00466から発生する危険な物質から身を護る必要があります。SCPA-JP-00466に近づく際には、常にDクラス職員に多数の治療薬と鎮静剤を揃えてもらうよう要求してください。SCPA-JP-00466の攻撃的反応は、人間にとって特に致命的であり、研究のためにSCPA-JP-00466に接触する際には、十分に準備をした上で作業するようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00466

報告者:
SCPA-JP研究班 小泉 愛子 博士

承認者:
SCPA-JP班長 晴田 太郎