特別収容プロトコル:
SCPA-01104は、12m x 12m x 3mの観察室内に収容されています。観察室は鉛とチタン合金で作られ、外部からの無断侵入を防ぐために最高レベルのセキュリティ対策が施されています。SCPA-01104への接近は、財団職員による厳格な監視と承認の下でのみ許可されます。SCPA-01104の観察や実験は、必ず少なくとも2名の認定された研究員が同時に行うようにしてください。SCPA-01104からの影響を受けた被験者や設備は、事前に適切な防護措置を講じた後にのみ接触を許可されます。

説明:
SCPA-01104は、一見すると普通の人間の女性の姿をしていますが、その特異性はその微笑にあります。SCPA-01104の微笑を目にした者は、非常に強烈な幸福感と安堵感に襲われ、その微笑を見逃すことができなくなります。この微笑の影響下にある者は、SCPA-01104に絶対的な信頼を置き、周囲の危険や現実の脅威を無視してしまいます。さらに、SCPA-01104の影響を受けた者は、SCPA-01104の意志に従い行動する傾向があり、どんな場面でもSCPA-01104を守ろうとします。この影響は、視覚的接触だけでなく、SCPA-01104の声や写真、さらにはSCPA-01104についての記述に触れることでも引き起こされます。

SCPA-01104の影響下に置かれた者は、自己犠牲をいとわずSCPA-01104のために危険な行動を行うことが確認されており、そのためSCPA-01104の取り扱いには極めて慎重を要します。SCPA-01104の微笑に触れた者は、しばしばSCPA-01104を「生命の意味を見出す存在」「全ての幸福の源」として崇拝し始めることが観察されています。SCPA-01104の影響下にある者は、自己保存欲求を無視してでもSCPA-01104のために尽くそうとする傾向があり、その過程で軽傷から致命傷に至るまでの損傷を被ることすら辞さないことが確認されています。SCPA-01104の影響から回復するためには、影響下にある者を直ちに遠ざける必要があります。

追加情報:
SCPA-01104は、その微笑だけでなく、特異な能力を持っていることが観察されています。SCPA-01104は、人間の心理や感情に直接作用する能力を保持しており、その微笑を通じて幸福感や愛情、安心感といった感情を増幅させることが可能です。SCPA-01104が微笑を浮かべることで、周囲の人間の心理状態に干渉し、その影響下にある者の行動を操ることができると考えられています。

さらに、SCPA-01104の存在は一種の魅了効果を持つとされており、SCPA-01104を見た者はSCPA-01104に異常なまでの興味や愛着を示す傾向があります。SCPA-01104の周囲では、SCPA-01104に対する異様な崇拝や忠誠心が顕著に現れ、SCPA-01104自体が一種のカリスマ性を持っていることが確認されています。この崇拝は、SCPA-01104が現在の外見や姿勢を維持し続ける限り、継続的に増幅されます。

SCPA-01104の起源やその微笑が持つ能力の源泉については、未だに解明されていない多くの謎が残されています。SCPA-01104の影響下にある者の記憶や感情にも特異な変化が起きることが観察されており、SCPA-01104に関する情報の記録と保管には極めて慎重を要することが示唆されています。SCPA-01104の研究は、その特異な性質により常に新たな発見と挑戦をもたらすことが予想されています。追加情報:
SCPA-01104との接触による影響は、個人の心理状態や人格特性によって異なることが明らかになっています。一部の被験者はSCPA-01104による影響下で極度の安らぎや幸福感を覚える一方で、他の被験者はその微笑によって異常な恐怖や不安を感じる報告があります。これらの個人差は未だ完全に理解されていないため、SCPA-01104がどのようにして影響を与えるのかについての継続的な研究が求められています。

さらに、SCPA-01104の微笑によって引き起こされる心理的影響は、時間の経過とともに増幅される傾向があります。被験者がSCPA-01104に接触し続けることで、その微笑に対する依存や執着が高まり、一種の心理的中毒状態に陥ることが観察されています。この点において、SCPA-01104による影響は他の一般的な安定剤や幸福感をもたらす物質とは異なるメカニズムを持っていると考えられています。

SCPA-01104の特異な性質や影響力は、研究者や財団スタッフに対しても影響を及ぼす可能性があるため、SCPA-01104との接触に関するガイドラインは厳密に守られる必要があります。SCPA-01104に対する研究や実験は、適切な防護装備を着用した上で、慎重に計画される必要があります。将来の研究において、SCPA-01104の持つ能力やその影響のメカニズムをより深く理解することが求められています。

補遺:
SCPA-01104は、他のSCPAオブジェクトや人員に与える潜在的な影響を考慮する必要があります。SCPA-01104の微笑によって、他のSCPAオブジェクトが意図せず活性化されたり、制御が難しくなる可能性があります。また、SCPA-01104の微笑が財団職員や研究者に直接影響を与え、彼らの行動や意思決定に深刻な影響を及ぼす可能性もあります。これにより、SCPA-01104の収容においては、常に慎重さと高度な警戒が必要です。

さらに、SCPA-01104の特異な性質は、周囲の環境や他のSCPAオブジェクトとの相互作用によって変化する可能性があります。SCPA-01104の影響下で異常な活動や現象が観測されることが報告されており、SCPA-01104を含む研究施設内では、常に異常に対する警戒心を強化する必要があります。SCPA-01104との接触が必要な実験や検査を行う場合には、最小限の被験者数と最短の接触時間を確保することが重要です。

継続的な監視と検査によって、SCPA-01104の性質や影響を正確に把握し、それに対する適切な対処を行うことが重要です。SCPA-01104が持つ能力の限界やその利用可能性を探求するための実験は、使用されるSCPA-01104が最小限のリスクで行われるように慎重に計画されるべきです。SCPA-01104の管理と研究においては、安全を最優先に考え、潜在的な危険性に対処することが不可欠です。

注意事項:
SCPA-01104に接触する際は、SCPA-01104の微笑に注意してください。SCPA-01104の微笑に曝露された場合、SCPA-01104の影響下に入る可能性があります。SCPA-01104の影響から身を守るためには、SCPA-01104との視覚的接触を避けるように努めてください。SCPA-01104の影響下に入った場合は、直ちに収容チームに通報し、隔離された状態で事態が解決するまで待機してください。SCPA-01104の微笑に引かれる際には、自制心を保ち、冷静な判断を欠かさないようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-01104

報告者:
Dr. 篠原真澄

承認者:
Site-81長官、O5評議会