特別収容プロトコル:

SCPA-00483は、六畳一間程度の部屋に収容する必要があります。この部屋には、光源を完全に遮断することができるように、基準よりも高い遮光性能を持つ窓が設置されている必要があります。

SCPA-00483 の部屋の扉は、内側から鍵がかかるようにしっかりと施錠されている必要があります。SCPA-00483 の部屋に出入りしている全ての職員には、特別教育を受けた後に採用される必要があります。

SCPA-00483の部屋内に常に最低限の椅子が置かれていることが求められ、SCPA-00483に対して与えられた実験は特別な防護スーツを着て行わなければなりません。SCPA-00483の部屋には、安全であるかどうかを確認するために必要な保安員の数を決定するための固定監視室があります。関連する事故が発生した場合は、SCPA-00483の部屋に付随する防護ルームへの応急処置が必要です。

説明:

SCPA-00483は、外部的な危害を持つ、独自の行動パターンを有する、危険を伴う個体です。SCPA-00483は細いしっぽと、薄い羽根を持った、トビに似た生物であり、羽の模様は"夜鳥"という名前にふさわしい美しいものです。肌の色は青く、その表面には火の粉のようなものが散りばめられています。

SCPA-00483は非常に攻撃的であり、人間を攻撃することがよくあります。SCPA-00483は匂いや音に鋭く反応し、とりわけ燃焼したものへの反応が強い特徴を持っています。SCPA-00483が目上の者に対し脅威を与えた場合、次にSCPA-00483が攻撃的性格を発揮する可能性が高まります。

SCPA-00483は、特に危険な光線や急速変化する色彩に敏感です。このため、舞台装置や展示品、科学研究の測定機器など、明るい色や鮮やかな色彩を使用する場合は、SCPA-00483が危険になることがあるため注意が必要です。

SCPA-00483は、光源が与えられた場合、静止し、周囲に炎や灰が霧散するような効果を与える力を持っているとされています。 SCPA-00483が放出する光は炎のような光のため、生物の皮膚に熱を与える事があります。SCPA-00483を調査するための実験は、特別なプロトコルに従う必要があります。

SCPA-00483は、元々南アメリカの熱帯雨林に生息し、その美しさと神秘性から地元の神話でも主要な役割を果たしていました。SCPA-00483が初めてFoundationの注目を集めたのは、SCPA-00483が所有者に「念動力」や「呼び寄せる力」の感じがあるという症状を引き起こしたためです。

SCPA-00483がそのような異常な感触を引き起こす理由は、未だ解明されていません。SCPA-00483が鳴き声を発する際、そばに人がいなくても心臓の鼓動が加速し、体温が上昇し、呼吸が乱れます。SCPA-00483と一定の距離を保つことは、その不可解な力から身を守るためには必要なことです。

SCPA-00483は火を模した模様を持ち、強いあられを発することがあります。燃焼したあられは、SCPA-00483の身体に危険をもたらしうる能力を持ち、炎上しているもの、加熱されているも【STOP】
　
(以下、レベル4承認の暗号です)

SCPA-00483の正確な能力は、まだ完全には確認されていませんが、SCPA-00483が特殊な状況に置かれると、燃焼に似た異様な現象が起こることが確認されています。SCPA-00483が起こす攻撃性や威嚇性の多くは、この「炎現象」と関係しています。SCPA-00483の能力にまだ多くの疑問が残されていますが、その能力は危険であり、その力を管理する手段が確立されるまで、SCPA-00483の収容は継続されます。SCPA-00483は、稀にSCPA-00483-1という異常現象を引き起こすことがあります。SCPA-00483-1は、SCPA-00483が発するそれまでに類を見ない炎の発生現象であり、SCPA-00483がこの現象を起こすと必ずといっていい程、SCPA-00483は攻撃的になります。

SCPA-00483-1現象は、通常の6倍も強い光と音、高熱を伴い、周囲の物体、人間などに著しい被害を与えます。SCPA-00483-1の出現時には、SCPA-00483の位置情報が再計測され、臨時の避難命令が出されます。 しかし、SCPA-00483-1の発生頻度は、特定の要因や予兆があるわけではなく、予測不能であるため、その発生を予知することは不可能であるとされています。

SCPA-00483の存在には、不可解な部分が一つ残されています。SCPA-00483は夜間に限り行動し、日中は無動物のようにとどまっていることが確認されています。さらにSCPA-00483の周囲には薄く、煙のようなものがあるように見えるため、SCPA-00483自体が何かに包まれているかのように見えます。

SCPA-00483に対する実験の一部には、SCPA-00483自体を触れることが含まれています。SCPA-00483への接触は、常に最小限に抑える必要がありますが、SCPA-00483に触れることで発生するはずの急激な温度上昇や高熱が確認されていません。SCPA-00483の謎を解明するため、より多くの実験が実施され、SCPA-00483の本質を把握する研究がどのように進むか、注目されています。

補遺:

SCPA-00483の性質の解明には時間がかかることが予想されますが、SCPA-00483の研究を進めるための多くの努力がすでに行われています。現在、SCPA-00483の研究チームは、SCPA-00483が保管されている部屋のなかでSCPA-00483が行うようになった行動の変化や夜鳥のあり方を研究しています。

SCPA-00483についての情報は、SCPA Foundation内外で共有され、SCPA資料館で一般公開されているため、可能性のある研究者は、SCPA-00483を題材にした発表などを行うこともできます。ただし、SCPA-00483には危険な性質があるため、SCPA-00483へのアクセスには厳密な認可が必要となります。

SCPA-00483の研究チームには、SCPA-00483の原因について継続的に調査を行うことが求められています。SCPA-00483はまだ完全に理解されていないため、今後の調査結果によっては、SCPA-00483の特別収容プロトコルやSCPA-00483自体の異常分類が変更されることがあります。最新情報を把握するためには、SCPA 00483の研究チームと定期的に連絡を取ることが必要です。

注意事項:

SCPA-00483に接触する人員は、SCPAの収容方法に関する訓練を受け、十分な装備を身に着ける必要があります。SCPA-00483の部屋の入口には、包括的な遮光設備が必要です。SCPA-00483の作用と結果を予想することが難しいため、SCPA-00483を取扱う際には、分析および予測方法を使用して研究しなければなりません。

SCPA-00483に触れることは、高い危険を伴い、必ず訓練された人員だけが手順に従って取り扱う必要があります。SCPA-00483と直接的に接触した場合は、SCPA-00483の部屋から直ちに退去して、専門的な医療機関で治療を受ける必要があります。SCPA-00483は、建造物内での取扱いにおいて、非常に注意が必要であり、特に建造物内で使用される電気機器やオープンフレーム機器から遠ざける必要があります。

SCPA-00483は、しっかりとしたコンテナ内に収容され、定期的に点検される必要があります。SCPAが失われたり、盗まれたことが明らかになった場合は、直ちに適切なプロトコルに従って報告する必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00483

報告者:
SCPA Foundation、査察及び収容管理部、研究員█████ ██████

承認者:
SCPA Foundation、査察及び収容管理部、責任者█████ ██████