特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00173は、Site-██の特別指定収容施設内のシャッターが閉鎖された貨物コンテナに保管されます。この貨物コンテナは強化された鋼鉄製で密閉されており、外部からの接触を防ぐために24時間監視されます。SCPA-JP-00173に接触する際は、必ず二重扉を通って内部に入るようにし、同時に作業員は耳栓を装着しなければなりません。SCPA-JP-00173の保守作業が必要な場合は、最低でも2名の認定された研究員が同時に作業を行うことが義務付けられています。また、SCPA-JP-00173周辺での不審な活動を連絡するための非常通報装置を設置し、随時監視を行ってください。

説明:
SCPA-JP-00173は、通常の鉄道系輸送手段とは異なる性質を持つ異常な現象を示す存在です。このSCPAは「きさらぎ駅行き電車」として知られ、特定の駅に発着する架空の列車です。SCPA-JP-00173は一般的な列車と同様の外観と構造を持っており、駅プラットフォームに現れると異常な乗客が乗車することが確認されています。

SCPA-JP-00173に乗車した者は、列車が運行を開始した後しばらくの間に突然消失し、その後架空の「きさらぎ駅」に移送される。きさらぎ駅は地球上の現実のどこにも存在しない非現実的な場所であり、街灯の光が一本だけ灯りを灯す黙示録的な街角が特徴となっています。

きさらぎ駅には謎の一人の住人が存在し、不安定な行動を示すことがあるとの報告があります。また、きさらぎ駅に同時に2人以上の存在が確認された場合、その者たちは住人によって追われる可能性があり、非常に危険な状況に陥ることが予想される。SCPA-JP-00173ときさらぎ駅に関わる活動は慎重に検討されなければならず、関係者は慎重さと用心深さを怠ることなく取り組むべきです。

追加情報:
SCPA-JP-00173の調査チームは、きさらぎ駅への訪問時にさまざまな異常現象や恐怖を報告しています。訪問者はきさらぎ駅に到着すると、周囲が朦朧として不明瞭な状態になり、自身が錯覚に囚われているかのような感覚に襲われます。加えて、きさらぎ駅には常に不気味な静寂が漂い、一部の報告によれば、時折聞こえる不気味な囁き声や幻覚が現れるとされています。

さらに、きさらぎ駅において時間の経過が不規則であり、滞在者が正確な時間の経過を把握することが困難であるとの報告があります。時計や携帯電話などの時間表示装置が正確さを失い、滞在中の時間感覚が混乱するという症状が多く報告されています。このような状況下で、滞在者は精神的な影響を受け、恐怖や混乱に陥る可能性が高いとされています。

さらに、きさらぎ駅からの脱出は容易ではなく、複数の証言が、明確な出口が見つからないことや迷宮のような徒歩での脱出が困難であることを示唆しています。これにより、きさらぎ駅に閉じ込められた者は脱出困難な状況に直面し、絶望や孤独感を強く味わうこととなるでしょう。SCPA-JP-00173およびきさらぎ駅に対する異常な影響に関する研究および対策の強化が求められています。追加情報:
SCPA-JP-00173の関連する報告には、きさらぎ駅行き電車に乗車した者が遭遇するさらなる異常現象に関する情報が含まれています。乗車者は一度きさらぎ駅に到着すると、列車に戻ることができないという報告が複数存在しています。きさらぎ駅での滞在後、列車が消えた後に再びきさらぎ駅に現れるか、まったく異なる場所に現れるかは一貫しておらず、被験者は予測不可能な移動パターンに困惑することとなります。

さらに、一部の証言によれば、きさらぎ駅において滞在者同士の関係が急速に悪化し始めるとの報告があります。不可解なプレッシャーや疑心暗鬼が生じ、集団内でのパニックや混乱が引き起こされる可能性が指摘されています。この状況下での行動や意志決定は非常に困難であり、滞在者同士の軋轢が緊張感を高め、予期せぬ事態へとエスカレートする危険性が警告されています。

さらなる調査が必要ですが、きさらぎ駅行き電車に関わる異常は、単なる物理的な移動ではなく、精神的な影響や集団心理にも重大な影響を及ぼす可能性が高いことが示唆されています。これらの情報を踏まえ、SCPA-JP-00173に対する措置や対応策の検討が重要であると判断されています。

補遺:
きさらぎ駅行き電車に関する最近の報告では、特定の滞在者がきさらぎ駅内で発見された情報について注意が喚起されています。この滞在者は通常の観察から外れており、他の滞在者とは異なる行動を取ることが確認されています。彼らはきさらぎ駅の隅々に身を潜め、他の人々を観察し、時には何かを探し求めているように振る舞っているとの報告が寄せられています。

また、この特定の滞在者は目撃者が感じる強烈な不快感や恐怖の感情を引き起こす傾向があると述べられています。彼らの存在はきさらぎ駅内の緊張感を高め、周囲の滞在者に警戒心を抱かせるとともに、精神的ストレスを与える可能性があると見られています。このような状況に直面した場合、滞在者は冷静さを保ち、他の滞在者や研究員との連携を重視することが求められます。

さらなる観察と分析が必要ですが、この特定の滞在者の行動パターンと影響についての理解を深めることが、きさらぎ駅行き電車に関連する研究および収容プロトコルの改善に不可欠であると判断されています。今後の調査によって、この異常な存在に対する適切な対応策が検討されることが期待されます。

注意事項:
SCPA-JP-00173に近づく際は、必ず適切な安全装備を着用し、警戒態勢を保つようにしてください。SCPA-JP-00173の特異な性質により、損傷や危険にさらされる可能性が高くなるため、全ての取り扱いは慎重に行われなければなりません。SCPA-JP-00173周辺での行動は常に最新の指針に基づいて行い、一切の自己判断を避けるようにしてください。また、SCPA-JP-00173の影響を受けた者には適切な対応とサポートが必要となるため、関連する専門チームによる支援を遅滞なく求めるようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00173

報告者:
SCPA生産者

承認者:
Site長 安全局長