特別収容プロトコル:

SCPA-A-JP-00448は封印区画内に収容されます。一般職員はSCPA-A-JP-00448の封印区画に立ち入り禁止とされます。SCPA-A-JP-00448の封印区画内の換気、通風は全て遮断する必要があります。また、隔日に温度、湿度の調整を行う必要があります。SCPA-A-JP-00448の状態に異変が生じた場合、RC-01隊士3名が現場に派遣され、SCPA-A-JP-00448の状態を詳細に調査しなければなりません。その間、封印区画への乱入が防がれるよう、警備員を常駐させる必要があります。

説明:

SCPA-A-JP-00448は、見た目が一般的なクリスマスツリーと同じようなものですが、その内部に異常なエネルギーが存在するとされます。SCPA-A-JP-00448と接触すると、SCPA-A-JP-00448によって生成された異常エネルギーが人間の精神、特に幸福感、希望などのポジティブな感情に影響を与えるとされています。

SCPA-A-JP-00448は、通常人の目に映るのは街中のイルミネーションにまぎれています。SCPA-A-JP-00448は、クリスマスになると活動を始め、周囲数百メートルの人たちの感情に影響を与えます。影響を受けた被験者は、SCPA-A-JP-00448に忠誠を誓い、暴力行為や自傷行為を含む異常な行動をとるようになります。SCPA-A-JP-00448の影響下にある人物の精神状態は、非常に安定しておらず、長期的な護送は困難を伴います。

SCPA-A-JP-00448の挙動を正確に決定することは、現在のところ困難であり、SCPA-A-JP-00448を安全に利用する方法について、現在は継続的に調査が行われています。

SCPA-A-JP-00448を収容するための安全性が確保された封印区画と、スタッフによる常時監視がなされた形でSCPA-A-JP-00448の研究が進められてきました。SCPA-A-JP-00448の曖昧性と難解さからSCPA基金側はSCPA-A-JP-00448の感情制御を実現し、SCPA-A-JP-00448の実用性を高めるための研究を進行しています。

SCPA-A-JP-00448の精神への影響を施すスピーカーや光線、振動など、SCPA-A-JP-00448が利用する手段を制御することで、一定水準まで防御が可能とされます。また、SCPA-A-JP-00448を運送するための手段は、SCPA-A-JP-00448の周りの人々を安全に運搬できるよう、より高度な技術が必要とされます。

更に、SCPA-A-JP-00448を研究する過程で、SCPA-A-JP-00448に深刻な損傷を与えることで、SCPA-A-JP-00448から制御不能な激しい不定形エネルギーが放出される危険性が発見されています。SCPA-A-JP-00448の研究チームは、今後SCPA-A-JP-00448との接触を行う際には、SCPA-A-JP-00448の取り扱い方法について、細心の注意を払いながら進めることが求められます。SCPA-A-JP-00448の所在については、常に秘匿され、隔離状態が維持されています。SCPA-A-JP-00448の影響下にある個体を一般公開することは極めて危険であるため、SCPA-A-JP-00448の詳細情報が多くの人々に漏れることは避けられなければなりません。

SCPA-A-JP-00448が位置する巨大な生物防護建造物は、常に強化されたシステムによって防衛されています。SCPA-A-JP-00448がどのような命令を追加収容される可能性があるかは、SCPA-A-JP-00448研究プロジェクトのトップ研究者のみが把握しています。SCPA-A-JP-00448の影響下にある個体の量は極めて少なく、そのためSCPA-A-JP-00448によって引き起こされるリスクは最小限に抑えることができると考えられます。

現在、SCPA基金ではSCPA-A-JP-00448の研究成果を近代武器や防衛システムに応用することで、世界の平和安全を確保する取り組みを行っています。そしてSCPA-A-JP-00448の危険性を最小限に抑えつつ、その特性を有効利用することが、SCPA-A-JP-00448の研究目的とされています。

補遺:

このSCPA-A-JP-00448は、時折、人格を有する精神的な存在としての行動を示すことが確認されています。これは、SCPA-A-JP-00448が世界中のクリスマスイベントに関する風習や信仰を通じて集約された、人間の希望や幸福感に強く結び付けられている可能性があります。

SCPA-A-JP-00448によって影響を受けた個体の数は、極端に少ないように見えますが、SCPA-A-JP-00448の影響下にある人々が増える可能性があります。SCPA-A-JP-00448は、特にクリスマスイベントが増える時期に影響が発生する傾向があります。記録には残っていませんが、SCPA-A-JP-00448と思われる物体の発見の報告が、過去に複数回あったという情報もあります。

SCPA-A-JP-00448が現在所在する場所は複合的かつ厳重な管理下に置かれているため、SCPA-A-JP-00448から発生する深刻なエネルギー放出が起こることはないことが期待されます。SCPA-A-JP-00448の研究は、今後も課題が多く残されながらも、SCPA基金の安全確保のため、そして将来的な利用に関する可能性を考慮しつつ、継続して進められることになります。

注意事項:

SCPA-A-JP-00448に接触した場合、直ちに封印区画から離れ、被影響者を収容区画へと移動させるよう指示された専門スタッフに報告してください。SCPA-A-JP-00448の内部機構や制御方法についての研究は、特別な許可書の承認を得た人員以外が禁止されています。SCPA-A-JP-00448は、外部に放出されることを避けるため、定期的なメンテナンスと検査が必要です。

SCPA-A-JP-00448と接触した被験者、特にSCPA-A-JP-00448の影響下にある人物は、PCP-003薬剤によって麻痺させることができます。部屋に軟膏、スプレー、匂いづけ剤、消臭剤などを置かないでください。SCPA-A-JP-00448の影響下にある場合、これらの物質によりSCPA-A-JP-00448に行動の変化が生じる可能性があります。

記録番号:
SCPA-JP-00448

報告者:
SCPA Foundation 東日本支部

承認者:
SCPA Foundation 東日本支部長