SCPA-JP-00312 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00312

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:
SCPA研究棟最深部に密閉された部屋で保管すること。SCPA-312への接触は、特に訓練された研究員のみが許可される。SCPA-312の部屋は厳重に監視され、部屋への入出口は2重扉で保護される。SCPA-312の破損や異常な活動の発見は、直ちに責任者に報告し、適切に対処すること。

説明:
SCPA-312は、ブロンズ製の扉です。SCPA-312の表面には、異なる形で書かれた言語が彫られており、SCPA-312と接している地面の色がSCPA-312の状態によって変化する。SCPA研究チームによれば、SCPA-312に触れることで、SCPA-312によって示される特定の異界に移動する力が発生することがわかっています。

SCPA-312を開いた場合、SCPA-312によって示される異界（以下、SCPA-312-A）に入ることができる。SCPA-312-Aは、幾何学的な形状をしており、多数の部屋があり、それらの部屋は、不明なメカニズムによって、定期的に移動する。SCPA-312-Aの中には、無数の不気味な人形、余命わずかな生物、変異した指を持つ化物、また、人間の反逆者や、心理的疾患の患者などが確認されています。

SCPA-312からSCPA-312-Aに入り口を閉じた場合、SCPA-312を再び開けることはできなくなり、SCPA-312-Aの中に閉じこまれ、そのまま通常空間とSCPA-312-Aのどちらにも存在できなくなる。
SCPA-312からSCPA-312Aに入った際には、以下の観察が確認されています。

• SCPA-312からSCPA-312Aに移動すると、外部の時間とは異なる速度で時間が経過します。例えば、SCPA-312に入る前に時間が1時間だった場合、SCPA-312A内に滞在してから出てきて、外界に戻った際には、2時間以上経過している場合があります。
• SCPA-312A内には、通常の法則や物理法則が偏って適用されることがあります。例えば、重力の加速度が変化したり、電磁気学による最小限の振る舞いが観察されない場合があります。
• SCPA-312Aにある生き物や人形、他の人間に見られることのない怪奇現象などの現象が存在する。
• SCPA-312A内で見つけたアイテムは、SCPA-312A内の時間の流れによって通常空間内より劣化が早く進行することがあります。

追加情報:
SCPA-312は、森羅万象有限責任事業組合の北日本支部の荒れたビル（群馬県高崎市）から回収された。当時、SCPA-312は、3階建てのビルの最上階にある部屋の頑丈なドアの後ろに隠されており、正確な位置を特定するのに時間がかかりました。
SCPA-312の回収方法、およびSCPA-312が永遠に閉じこめられる可能性があることから、SCPA-312はEuclidクラスに分類された。
SCPA-312は、リサーチチームがSCPA-312A内で何らかの存在ある特定のエンティティによって支配されていると考えています。

参照文献:

• SCPA-JP Wiki. SCPA-312. {https://scp-jp.wikidot.com/scp-312}
• 森羅万象有限責任事業組合. SCPA-312現地調査レポート. [機密]

機密度のレベル:
機密

注意事項:
SCPA-312A内部への移動は、SCPA-312Aが示す異界内部に急激な変化がないように十分に注意して進める必要があります。また、SCPA-312A内での時間の変化は、SCPA-312-A内で滞在する間、外部での時間が進むことを意識する必要があります。SCPA-312と接触した場合、SCPA-312-A内に入る以外の使用法は許可されていない。

記録番号:
SCPA-312-1, SCPA-312-2

報告者:
██████ 博士

承認者:
██████ 長官