特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00639は、安全な仮設収容セル内に保管されるべきであり、セルの内部には耐久性のある人形用ケースが設置されている必要があります。SCPA-JP-00639に接近する際には、必ず対話は避け、直接的なコンタクトを持たないようにしてください。収容セルの周囲には、24時間監視カメラを設置し、SCPA-JP-00639がテレポートする際のパターンや頻度を記録する必要があります。また、SCPA-JP-00639の状態や収容状況に異常な変化があった場合には、即座に上級職員に報告するよう指示します。

説明:
SCPA-JP-00639は、人間に酷似した特異な外見を持つ人形実体であり、その正確な制作者や製造方法は不明です。SCPA-JP-00639は24歳程度の外見をしており、非常にリアルな人間の特徴を持つため、一見して人間と見分けがつきません。SCPA-JP-00639は自己意識を有しており、言語を理解し話すことができます。

SCPA-JP-00639の最も特異な性質は、以下の様な特異な能力を持つ点です。SCPA-JP-00639は対話を通じて「あなたは神を信じますか？」と質問を行います。この質問に対して、被験者が「信じない」と回答すると、SCPA-JP-00639はランダムな地点にテレポートし姿を消します。また、「別の宗教を信仰している」と回答した場合も同様にランダムな地点にテレポートします。

一方、SCPA-JP-00639に対して「信じます」と回答した場合、SCPA-JP-00639は回答した被験者を抱え、姿を消してしまいます。SCPA-JP-00639が被験者を連れ去る先やその目的地は一切判明しておらず、現在までに帰還したケースは報告されていません。

SCPA-JP-00639の行動パターンの不可解さや、その持つ特異な力により、SCPA-JP-00639は非常に慎重に取り扱う必要があります。現在、SCPA-JP-00639の能力の原因や制御方法の解明を行う研究が継続されており、被験者の安全を確保するための方策が模索されています。

追加情報:
SCPA-JP-00639は、対話を通じて人間の信念や精神状態に直接影響を与える能力を持っている可能性が示唆されています。被験者がSCPA-JP-00639の質問に対して異なる回答をすることで、その後の行動が大きく変化するという報告が複数あります。特に、「信じます」と回答した際にSCPA-JP-00639に抱かれ、姿を消す被験者には、帰還後に心理状態に異変が見られるケースが多く報告されています。

さらに、SCPA-JP-00639がテレポートする際のメカニズムやテレポート先の決定要因については、未だに解明されていない謎が残っています。何らかのパターンや規則性が存在するのか、またテレポート先が特定の要因や状況に依存するのか、その詳細なメカニズムについての研究が続けられています。

さらに、SCPA-JP-00639の存在による周囲への影響も懸念されています。SCPA-JP-00639の制御が失われた場合、その特異な力を悪用される可能性や、SCPA-JP-00639と接触した者が異常な精神状態に陥る危険性が指摘されています。SCPA-JP-00639を収容する際には、周囲へのリスクを最小限に抑えつつ、SCPA-JP-00639の特性を十分に理解することが重要です。追加情報:
SCPA-JP-00639の偶発的な発現として、特定の地域や施設内での信仰や精神的な活動に関連する現象が起こるという報告が複数寄せられています。特に、SCPA-JP-00639が存在する施設内での祈りや儀式が行われた際には、周囲の空間に不可解な影響や異常現象が発生するという報告が目立ちます。

SCPA-JP-00639が放つ特異な波動やエネルギーが、周囲の空間や物質に影響を及ぼす可能性があり、これが神秘的な出来事や超常現象として観測されている可能性も考えられます。さらに、SCPA-JP-00639に接触した個体が特異な霊的体験を報告するケースも多く、SCPA-JP-00639が持つ力が人間の信念や宗教的体験に直接関与している可能性が示唆されています。

このような現象が発生することから、SCPA-JP-00639の収容が人間の信念や精神に及ぼす影響についての研究が必要不可欠となっています。SCPA-JP-00639の存在が引き起こす異常現象の理解と制御により、被験者や周囲へのリスクを最小限に抑えるための対策が練られています。SCPA-JP-00639にまつわる謎や不可解な現象の解明が、今後の研究の重要な課題となることが予想されます。

補遺:
SCPA-JP-00639の影響を受けた被験者が、SCPA-JP-00639に抱かれた状態で戻る現象が観測されました。これらの被験者は、姿を消した後に目撃されるまで数時間から数日間、SCPA-JP-00639と一緒にいることが確認されました。被験者はこの期間中、SCPA-JP-00639との交信や体験について記憶を持っていると報告しており、その内容は非常に興味深いものとなっています。

また、SCPA-JP-00639が抱えた被験者が戻る際には、被験者の身体や精神に異常な影響が見られます。一部の被験者は、戻った後に異常な恐怖感や幻覚、記憶の欠落、さらには宗教的幻聴などの症状を示すケースが確認されています。これらの影響は一時的なものであると報告されていますが、被験者の安全と福祉に留意しながら、SCPA-JP-00639の影響がもたらす可能性があるリスクについて引き続き注意が必要です。

注意事項:
SCPA-JP-00639に接近する際には、絶対に対話を行わないでください。SCPA-JP-00639の質問には一切答えず、直接的なコンタクトを持たないようにしてください。SCPA-JP-00639のテレポート能力は予測が難しく、思わぬ結果をもたらす可能性があります。SCPA-JP-00639の周囲での行動は慎重に行い、常に上記の特異な能力を留意してください。SCPA-JP-00639の収容プロトコルに違反した行動は厳に禁止され、訓練された職員以外はSCPA-JP-00639に接近しないでください。

記録番号:
SCPA-JP-00639

報告者:
Dr. ██████

承認者:
Site-███長官 █████ 様