アイテム番号: SCPA-JP-00271

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-A-JP-00271は遠洋船団から数十キロ離れた、装甲の施された格納庫内に収容され、実験や保守作業の際には、収容格納庫内に入った上級職員のみが接近できるブリッジから操作されるドローンを使用すること。収容格納庫の内部は完全にシールされ、気密性が高い強固な物質で作られているため、内部に侵入する目的での地球外生命体の使用は考慮されていません。さらに、外部との接触は冷戦条件下ですべての機能を停止し、収容格納庫が内部から破壊されるまで維持すること。

SCPA-A-JP-00271の格納庫内部は12本の柵で完全に封鎖された形で保持される。柵は、物理的な障壁を超越する現象を防ぐために、神学的儀式の一部で使用された功徳から精製された、十字架などのシンボルで飾られています。 SCPA-A-JP-00271が収容されている格納庫と格納庫内部の温度を常に一定に保ち、外部に移動させることは厳格に禁止される。

SCPA-A-JP-00271が外部に移動した場合、すべての関係者は非常時に備えて、必要な手順を知っている必要があります。詳細は機密扱いとされ、認証されたSCPA財団施設においてのみサイト管理職員向けに提供されます。

説明:
SCPA-A-JP-00271は、かつて青函連絡船として運航されていた、現在は放置された船舶です。SCPA-A-JP-00271は、青函連絡船のハルルカ2号（遭難中）とハルルカ3号、ならびに北海道旅客船のはまなす号、発電機を除いた船体の一部、推進装置、一部の農業機材、ほか多数の船舶部品で構成されています。

SCPA-A-JP-00271には非常に特異なプロパティがあり、定期的に複数の施設で検査が行われています。SCPA-A-JP-00271は、普通の船と同じように操舵に必要な要素があるにもかかわらず、発動機は稼働しておらず、力学的な挙動が観察されていません。SCPA-A-JP-00271のハルはかつて危険な毒物が存在していたことが知られており、被験体からの脱出が不可能ならば、恐怖または不安感を引き起こす現象が観察されています。SCPA-A-JP-00271内から生命反応の確認はされていません。

SCPA-A-JP-00271は、正確な原因不明の動きと調査できない性質により、特に船員から「亡霊船」としての物語が最初に広まりました。過去にSCPA財団施設が保持するほかの物件のように、SCPA-A-JP-00271が情報そのものを露呈する恐れがあるため、SCPA-A-JP-00271自体は特別な慎重さで管理されています。

追加情報:
SCPA-A-JP-00271には、毎年第四週の金曜日に記念式典が開催されます。管理職員向けに開催され、SCPA-A-JP-00271と同格級以上のプロトコルが必要です。また、SCPA-A-JP-00271を収容する格納庫は、常に警備員によって武装した守衛員、観点カメラ、遠隔監視装置を常に備えていますが、この式典は機密扱いとされ、いかなる場合でも情報が漏れないように確認されます。

参照文献:
[[訓令-1128-1497A | SCPA-PTC-170]]
[[Site-45 Incident Report | SCPA-4790]]
[[The Case of the Stolen Boat | SCPA-4420]]
[[Final Transmission | SCPA-6541]]

機密度のレベル:
Top Secret

注意事項:
SCPA-A-JP-00271が収容された格納庫にCMGSを使用することは禁止されています。SCPA-A-JP-00271が外部に出てしまった場合、関係者は即座に警告を受けるため、何も手で触らないことを確認してください。

記録番号:
SCPA-A-JP-00271 Report

報告者:
Dr.半神坊主　木村

承認者:
Site-81 Site長 伊藤