特別収容プロトコル:

SCPA分類コードSCPA-JP-00410, 通称「おばけ屋敷」は、敷地内に複数の異常的な空間性を持ち合わせた危険なオブジェクトです。敷地内の建築物はすべて適切な非常出口、鉄格子の板前、冷凍用空気を噴射する旋回式ガスノズル等の機器で設備され、防弾・熱放散性能が高められる。SCPA-JP-00410の一室はB級爆発物貯蔵庫並みの防壁から遮断され、この部屋への散歩室における入室は最重要事項として徹底監視をすることとされています。SCPA-JP-00410に新たな異常性が発見された場合に備え、内部にはジュースボックスなど基本的な生活用品があらかじめ整備され、非常用昼の世話役が配置される予定です。SCPA-JP-00410の管理は3名の警備員によって24時間体制で行われ、適宜巡回されることとなっています。SCPA-JP-00410内に持ち込まれる人員はDr.██████の監視下で、アクセスは新しい研究員を認証することでのみ許可される。ミステリーショッパーを含む外部観光客の訪問は厳禁されています。

説明:

SCPA分類コードSCPA-JP-00410 "おばけ屋敷" は、設立当初からSCPA Foundationが所管している何十年もの歴史を持った物件です。初めてSCPA-JP-00410に触れた目撃者たちは、建物の内部構造が不思議に歪んでいることに気づく。 何度も建物のチェックや設備などが更新されるも、物件内部はいつでも建築中であるかのような状態を示していた。SCPA-JP-00410に設置されたライトの光が、通常の建物であれば明るく照らし出すはずの場所を明るく照らし出すことができず、設備物が常に壊れているように見える異常が発見されています。SCPA-JP-00410の人員たちは、建物全体が自分たちに襲い掛かってくるかのような「息苦しさ」を感じることができ、「壁や床に顔を近づけているような不思議な感覚に襲われる」という報告が頻繁になされています。SCPA-JP-00410において、脱出した者はSCPA Foundationの運営によって「信用を失った」扱いとなっており、再度SCPA設備に近づくことを厳禁されています。

様々な珍しい現象がSCPA-JP-00410に現れ、人間の脳を狂わせる成分を放出していることが判明しています。SCPA-JP-00410の入口文には、訪問前に食物を取らないように指導しており、その理由が明確になってきています。 SCPA-JP-00410の入口にて二度と出せなくなる精密カウンターが設置されており、十分な理由が無い限り、誰も出ることはできない。SCPA-JP-00410を脱走した警備員たちは、まだ服従して停留している同僚を攻撃し、鉄格子の背後に残してしまう「コンドローマ」状態に陥ったことが報告されています。SCPA-JP-00410に訪問する前に、訪問当日と翌日に急性精神データカウント県を得られるように心掛けることがSCPA Foundationから指示されています。SCPA-JP-00410は、未知の恒星から流れ落ちた複数の陰謀が温存された建物規模を持っており、数多くの異常性が出現することが判明しています。SCPA-JP-00410全容は、今後の調査官・研究員の報告やヒトタンパク質の高精度解析など、今後の調査継続により明らかになる可能性があります。SCPA-JP-00410内には様々な恐ろしい風景や情景、音響的刺激があることが判明しています。SCPA-JP-00410を大量に飲み込んだ者やSCPA-JP-00410内の場所に向かってトリガーとなる言葉を言った者は、SCPA-JP-00410の特別な部屋に「閉じ込められ」てしまうことが報告されています。特にSCPA-JP-00410内にある"リビングルーム"、"応接室"、"ダイニングルーム"などの一部屋については、非常に危険であると報告されています。SCPA-JP-00410内部に保管されている可能性がある物品や収容物については、現在のところ研究所には報告されていない。SCPA-JP-00410という敷地全体が、ある種の「気配り」を欠いた存在であるとも言われており、警備員たちへのメンタルヘルスケアについて最大限の注意が払われています。SCPA-JP-00410には現在、六翼天使マンタローが収容されていることが判明しており、研究者たちによる一層の調査が待たれる。SCPA-JP-00410内における生命体の移植実験が頻繁に行われているとする証言が複数報告されているが、これらの要請はSCPA Foundationの決定により拒否されています。

補遺:

SCPA-JP-00410から生じる影響は、地域社会やSCPA Foundation幹部会にも及んでいる。SCPA-JP-00410の入口周辺の地域においては、大型震災の懸念からSCPA-JP-00410を「地域福祉拠点」と位置付け、建物の軍事利用が提唱されています。またSCPA Foundation側も、SCPA-JP-00410の調査に必要な機器や装備を提供しています。SCPA-JP-00410に関連する報告や調査が本格化していることを受け、警備員らの精神的状態が、SCPA Foundationの幹部会にて問題視されています。SCPA Foundationは、現場員が実際にSCPA-JP-00410に滞在することにより生じる危険に対応するために、コンサルタントグループによる支援プログラム「CLEAN SLATE PROJECT」を提供しています。CLEAN SLATE PROJECTは、脳科学技術を活用したプログラムで、SCPA-JP-00410の影響で苦しんでいる演奏家、アスリート、アーティストなどの特定のシーンで活躍する個人や、その家族向けの緊急支援を行っています。

注意事項:

SCPA-JP-00410には、本来ならば到底表現され得ないような複雑怪奇な異常が多数向けられています。SCPA-JP-00410の内部に足を踏み入れる者は、必ずファウンデーション研究員の監督下でのみ行える。SCPA-JP-00410の内部から、十分な注意を払って慎重に驚異的なアーティファクトに対峙する必要があります。SCPA-JP-00410が持つ万能の雰囲気に惑わされず、物質現象や心理現象を含めたあらゆる異常性に与える、要注意かつ危険極まりない性質を常に肝に銘じていなければならない。失敗すると、SCPA-JP-00410の恐怖を継続的に味わう羽目になるだろう。SCPA-JP-00410のアクセスはDr.██████の認可によってのみ許可される。SCPA-JP-00410を扱う各部署が、異常事象の報告および解決策の立案に迅速に対応するように配慮することも、十分な注意を払っていただきたい。

記録番号:
SCPA-JP-00410

報告者:
Dr.██████ 研究員

承認者:
Site Director ████