SCPA-00031 報告書

アイテム番号: SCPA-00031

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:

• SCPA-00031は、非常に小さなサイズであるため、専用の収容室は必要ありませんが、常時監視が必要です。
• SCPA-00031は、空間内に転がったり、投げられることを快適に感じるため、適した遊び場として認められたエリアに設置することが推奨されます。
• スタッフ全員に対し、SCPA-00031を扱う際は十分な警戒が必要です。SCPA-00031の影響下にある者は、SCPA-00031に対して過剰に明るいふるまいをすることがあります。

説明:

SCPA-00031は、広く知名度のある「ジャック・イン・ザ・ボックス」と呼ばれるおもちゃ人形の一種です。SCPA-00031は、巻き上げると内部の音楽ボックスが再生され、柄を回した後、フタが飛び出して身長20cmほどの小さな人形の上半身が現れます。

SCPA-00031は、自身が運動することはできませんが、制御下にある人物をスキップするように促し、その間に合わせるように身体を揺らすことがあります。SCPA-00031の不可解な行動によって、制御下にある人物は、猛烈な陽気さに襲われ、しばしば抑制失調を引き起こします。

SCPA-00031によって引き起こされたそのような状態は、記憶を操作することがあり、被験体は前後の記憶を失います。恐らく、SCPA-00031は意図的にこのような効果を持っています。さらに、SCPA-00031に生涯を捧げた狂信者1人が発見され、SCPA-00031への異常な愛情を表していたことも明らかになっており、SCPA-00031には未知の特殊性質が含まれている可能性があります。

追加情報:

SCPA-00031は、1998年、███████地下の貯蔵庫から見つかりました。SCPA-00031の起源は不明ですが、SCPA-00031が初めて製造されたのは18世紀の終わり頃とみられています。

SCPA-00031が配布中止になったのは、SCPA-00031の異常な影響を放っていることがわかったためです。SCPA-00031は、調査の後、SCPA Foundationが所有し、収容されました。SCPA-00031の所有者については、何の線索も得られておらず、SCPA-00031によって引き起こされる陽気に関する情報もないため、SCPA-00031がどのようにして所有されていたのかも不明です。

SCPA-00031によって引き起こされる異常な影響から、SCPA-00031は現在、Euclidクラスに指定されています。

参照文献:

• Incident Report 00031-01: SCPA-00031が持つ効果の記録とその対処法の記述があります。
• SCPA-00031 Testing Log: SCPA-00031の異常な影響を確認するための試験記録が記載されています。

機密度のレベル:

SCPA-00031に関する情報は、Level 3 以上の機密度の情報とされます。

注意事項:

• SCPA-00031を処理する人員は、SCPA-00031の制御効果を感じながら作業している場合があります。そのため、常に二人一組で処理を行うようにしてください。
• SCPA-00031は、取り扱い後も10分間はその効果を引きずる可能性があります。取り扱い後は、10分以上過ごした後に別の任務を実行しましょう。

記録番号:

SCPA-00031に関する被験者の記録は、Experiment Log 00031に記載されています。

報告者:

Dr. ██████

承認者:

Site Director ████