特別収容プロトコル:
SCPA-███-JPは、全てのSCPA研究拠点での遺伝子改造動物の研究および飼育を中止し、必要最低限のエサと水分を提供する。また、SCPA-███-JPの存在が広く周知されることを妨げるため、SCPA-███-JPを収容する施設では入館者等の周辺地域への情報漏洩防止措置をとることを義務付ける。SCPA-███-JPに暴力的な振舞いを示す場合、該当者は即座に収容され、医師の監視下で観察されなければならない。SCPA-███-JPが近隣地域を出た場合、収容チームを派遣し、追跡・捕獲することが必要です。

説明:
SCPA-███-JP は見た目は一般的なニホンジカと区別がつかないが、体内に宿した「SCPA-███-JP-1」と呼ばれる異形の生命体によって制御されています。SCPA-███-JP-1は、SCPA-███-JPの生体情報を解析することによって、SCPA-███-JPの運動能力を維持するための電気信号を発信し、運動を制御する。SCPA-███-JP-1はSCPA-███-JPから放出される発汗液に含まれる生体分子を利用して生育することが確認されており、SCPA-███-JP-1の姿勢が変化する原理は未だ解明されていない。

SCPA-███-JP-1が持つ制御システムは、中枢神経系および筋肉系と異なり、シグナルレベルでの予見不可能な変化によって制御されており、以前はSCPA-███-JPによって一部制御されていたとみられる。しかし、SCPA-███-JP-1による運動制御を行うように変化したことにより、SCPA-███-JP-1によって予測不可能な運動が引き起こされるようになり、SCPA-███-JPは攻撃的な行動や異常行動を示すことがあります。

SCPAの出現が増え、さらにSCPA-███-JPから放出されるSCPA-███-JP-1に感染する動物が確認されたことにより、SCPA-███-JP-1による異常行動によって地域生態系全体が破壊される可能性が高くなっています。したがって、SCPA-███-JPの管理を強化することが必要です。

新たに入手した情報により、SCPA-███-JPが多く生息している地域において、SCPA-███-JPから放出されるSCPA-███-JP-1に感染したヒトが増加していることが確認された。SCPA-███-JP-1の感染は、SCPA-███-JPから放出される発汗液に含まれるSCPA-███-JP-1が、気道や皮膚接触によって人間に感染することによって発生する。SCPA-███-JP-1に感染した人体では、中枢神経系に影響があり、SCPA-███-JP-1自身の既存の制御システムによって制御され、SCPA-███-JPと同様の異常行動を示すようになることが観察されています。

SCPA-███-JP-1による異常行動に対して、SCPA財団ではSCPA-███-JP-1の除去の研究が進められています。現在のところSCPA-███-JP-1が持つ異常制御システムの解析には成功しているが、SCPA-███-JP-1を除去する新たな方法は発見されていない。SCPA-███-JP-1からの解放という可能性を探るために、SCPA財団はSCPA-███-JPから除染された生体分子を使用してSCPA-███-JP-1の新しい制御システムを研究しています。SCPA財団はこれら研究に基づいて、SCPA-███-JP-1によって起こる異常行動を制御することができる解決策を探求することを目的としています。SCPA-███-JPの発汗液や組織試料から分離されたSCPA-███-JP-1の生命活動に関する研究により、SCPA-███-JP-1が自己複製能力を持っていることが判明した。SCPA-███-JP-1が、SCPA-███-JPから放出される微量な発汗液に含まれていることにより、SCPA-███-JP-1の広域的な拡散につながっている可能性があります。SCPA財団はSCPA-███-JP-1に関する研究を拡大し、SCPA-███-JP-1の自己複製に対する対処方法を探求しています。

また、SCPA-███-JP-1が感染した個体に対して副作用を引き起こす個体差があることが報告されています。SCPA-███-JP-1が感染したが、異常行動を示さなかった特定の個体が存在するため、SCPA-███-JP-1の感染頻度は、個体の遺伝子的特徴および精神状態によって、大幅に異なる可能性があることが示唆されています。したがって、SCPA財団はSCPA-███-JP-1に対する個体差を明らかにするための研究を進めており、それに基づいてSCPA-███-JP-1に対する集団的な防御方法を検討することを目的としています。

補遺:
SCPA-███-JPの収容と管理を担当する研究員により、SCPA-███-JPに関する今後の研究のために、SCPA-███-JPの寿命についてより詳細な解析が行われることが提案された。SCPA-███-JPの野生下における平均寿命が約10年であるのに対し、SCPA財団が管理しているSCPA-███-JPは、研究のための詳細な臨床検査を受けていることから、20年以上の長寿命であることが報告されています。

しかしながら、喘息発作や筋肉痙攣などSCPA-███-JP-1が制御する運動や感覚器官に関連する異常が、SCPA-███-JPの抱える健康問題として観察された。SCPA-███-JP-1が鹿の体内に寿命を維持するために生体分子を利用する原理が明らかになっているため、SCPA財団はSCPA-███-JPの体内でSCPA-███-JP-1の寿命を調節する新たな方法を開発することを目的としています。これにより、SCPA-███-JP-1による異常制御に関する問題点を解決し、SCPA-███-JPが望ましくない健康上の問題を引き起こさないようにすることができると考えられています。

注意事項:
SCPA-███-JPは高レベルの危険性を持つSCPAであり、関連する研究や実験は十分な安全施設で実施しなければならない。また、SCPA-███-JP関連の研究は、SCPA-███-JPの専用施設でのみ行うことが許可されています。SCPA-███-JPについての研究データは、SCPA-███-JPの専用の情報管理システムに登録し、定期的に机密性を確認することが必要です。SCPA-███-JPの存在が広く周知されることを妨げるため、SCPA-███-JPを含む研究施設への外部の訪問は限定され、SCPA-███-JPの飼養や研究施設に責任を負う人員に限られることになっています。更なる情報漏洩を防止するため、SCPA-███-JPに関する情報の複製は慎重に管理する必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00549

報告者:
██████ 博士

承認者:
███████ 財団長