特別収容プロトコル:
SCPA- JP-00530を収容するためには、専用の保管および検査施設が必要です。リサーチャーたちは、SCPA-JP-00530が生産された場所を特定し、原材料および工場の設備に関する調査を行わなければなりません。 SCPA-JP-00530は、特殊な化学技術を用いて作られているため、施設の気温および湿度を厳密に制御する必要があります。 SCPA-JP-00530へのアクセスは、認可された研究者、職員、または警備員に限られます。 SCPA-JP-00530が損傷を受けた場合、その場で回収され、損傷を受けた部分を担当者に提示して修復が必要です。SCPA-JP-00530は、任意の相手に使用されることを防ぐために、防盗タグを付ける必要があります。

説明:
SCPA-JP-00530は、女性の手によって手編みされた白い糸で作られた細い腕輪です。腕輪は、誰かが着用することにより効果を発揮します。被験者が腕輪を着けた場合、腕に装着された部位から細い針状の柄が飛び出し、相手の肌に刺さります。この際、相手に大したダメージを与えずに、絶えず増加する眠気が誘発されます。いくつかの場合では、眠っている間に人体から意識を奪っていることが示唆されています。

SCPA-JP-00530が正確にどのような要素によって作られているかは不明ですが、制作者にとって非常に簡単で、ごく限られた素材で手軽に製造することができます。実験により、その効果はあらゆる種族や性別、年齢に対して同じであることが判明しています。ただし、SCPA-JP-00530の身に着けている装置が、使用者にダメージを与えることはありません。SCPA-JP-00530は、密閉施設内で保管することが推奨されています。使用前の検査は必須であり、使用者の視覚的および運動的機能に影響を与えることがあることが知られています。

SCPA-JP-00530の効果がある程度抑制されたまま発見されたため、最初にSCPA-JP-00530がコンテインメントに保管された際、PTSDやうつ病のような睡眠障害を治療する方法として利用される可能性があると考えられました。しかしこういった使用方法はSCPA基金によって禁止され、患者に悪影響を及ぼす可能性があるため使用することはできません。

SCPA-JP-00530は、以前はプロトタイプレベルのデバイスで、現在は作成されていません。また、この装置を製造した女性は、複数の種族にわたる人口実験に関与していたと考えられています。

SCPA-JP-00530の発見以降、しばしば類似の装置が見つかりましたが、これらの大多数はSCPA-JP-00530と違って、使用するための深い特別知識を必要とします。SCPA-JP-00530が何らかの方法で初心者にとって有効である可能性がありますが、SCPA基金によって厳密に制限されています。可能であれば、SCPA-JP-00530を手に入れ、軍や製薬会社の利用を防ぐべきです。SCPA-JP-00530は、最も効果的に使用するために睡眠療法患者に提供されました。SQS（睡眠質問表）で評価された睡眠品質と日中の眠気および不快感を測定する方法が用いられました。検査結果により、睡眠質が改善されたことが示されました。さらに、睡眠障害治療のためのSCPA-JP-00530は、暴動および戦闘行動の制御のために実験に使用されました。実験の結果、SCPA-JP-00530が暴動鎮圧の効果を発揮することが示されました。しかし、その反動として強力な不眠症や錯乱を引き起こすことがあります。

SCPA-JP-00530の影響下にある場合、使用者は一時的にこの装置を外すことができず、穏やかな睡眠や一連の正常な行動ができなくなる可能性があります。 SCPA-JP-00530を長時間着用し続けると、これらの症状は強化されます。 SCPA-JP-00530は、行方不明や自殺の原因となることがあります。

SCPA-JP-00530は、要求に応じて製造され、世界中で潜在的に使用されていることが危惧されます。SCPA基金の判断により、SCPA-JP-00530の特別収容と管理が必要であることが確認されましました。

補遺:

SCPA-JP-00530によって引き起こされる有害な影響として、本SCPAが使用される前に再訓練することが必要なミリタリーや法執行機関の人員が挙げられます。SCPA-JP-00530によって引き起こされる睡眠障害や不眠症のため、関連する機関はSCPA-JP-00530の使用によって労働力が失われたことを報告しています。

また、SCPA-JP-00530を取り上げた医療検査の中には、仲間や家族に対して有害な影響を与える可能性があることが示唆されました。 SCPA-JP-00530を着用した方の周りの人々は、悪質な疾患または攻撃的な行動を引き起こすリスクがあります。SCPA-JP-00530を使用することで、ほかの人々に影響を及ぼす可能性があるため、SCPA-JP-00530の使用は厳に制限され、管理される必要があります。

SCPA-JP-00530の製造に関する情報は、SCPA基金によって開示されません。SCPA-JP-00530を製造する女性に関する情報も得られていません。SCPA-JP-00530の製造に関する情報の暴露が、SCPA-JP-00530の使用量増加を引き起こす可能性があるため、情報が秘匿されている可能性があります。

注意事項:
SCPA-JP-00530にアクセスした研究者たちは、その使用方法をよく理解させなければなりません。 SCPA-JP-00530は軽度の身体障害を引き起こすことがありますが、場合によっては重篤な健康被害をもたらすことがあります。 SCPA-JP-00530の使用方法について、研究員や職員に対して専門家の指導を受けることが推奨されます。使用しない場合は、SCPA-JP-00530を忌避することが望まれます。そのため、SCPA-JP-00530に接触する際には、保護手段を利用するようにしてください。制作者あるいはSCPA-JP-00530を保有する個人が見つかり次第、彼らを詳しく聞き取ることが推奨されます。 SCPA-JP-00530は保管後十分な数の強固な鍵によって保管する必要があります。 SCPA-JP-00530は、長期拘束により人体に不可逆的な障害を引き起こすことが知られています。したがって、SCPA-JP-00530の使用は、最小限に抑える必要があります。SCPA-JP-00530が使用されている場合、直ちに報告が必要です。

記録番号:
SCPA-JP-00530

報告者:
██████ 博士

承認者:
█████ 教授