特別収容プロトコル:
SCPA-SCPA-JP-00911は、常に二重の鍵で施錠された鉄製の保管庫に保管されます。保管庫の扉は厚さ30センチメートル以上の鋼鉄で作られ、内部にはセキュリティカメラが24時間稼働して監視を行います。SCPA-JP-00911へのアクセスは、2名以上のレベル4以上の職員の承認を必要とし、保管庫の鍵は個別に保管されます。SCPA-JP-00911の保管庫は、Site-██内の特定のエリアに設置され、他の物品との接触を避けるため十分な間隔を保ってください。

説明:
SCPA-JP-00911は、通常の外見を持つ古い鍵であり、錆びた金属製の表面には特異な模様が刻まれています。SCPA-JP-00911は一見すると普通の鍵のように見えますが、この鍵は特異な性質を持っています。SCPA-JP-00911を持つ者は、その鍵を使用した鍵穴や鍵のある何らかの施設内に存在するエリアに入ることができ、かつそのエリアにおいて時間が進行しなくなります。具体的には、SCPA-JP-00911を使用した状態で施設内のエリアに入ると、外部の時間は進行しますが、その中の人間や物体は停止します。これにより、SCPA-JP-00911を使用した者は事実上永遠にその空間に閉じ込められた状態となります。SCPA-JP-00911が使用されたエリア内では、他の人物や物体も同様に時間が停止し、何事も進展しなくなります。SCPA-JP-00911を所持した状態で施設を脱出すると、その者は施設外では通常の時間経過が再開されますが、中のエリアにいた時間は進行していないため、異様な時間のズレが生じることになります。SCPA-JP-00911の効果は、鍵を持つ者がエリアから離れると自動的に解除されますが、その影響で留まっていた時間は一切取り戻すことができません。

追加情報:
SCPA-JP-00911は、発見された際には特異な性質を持つ鍵としてFoundationによって保護されました。初めは普通の鍵として扱われていましたが、ある研究室の実験中にSCPA-JP-00911が偶然使用され、その時点においてその特異な性質が明らかとなりました。SCPA-JP-00911が時間を停止させる力を持つことが判明した後、実験において様々な影響や問題が発生する可能性があると認識され、SCPA-JP-00911は“時の鍵”として特別な管理が必要なSCPAとして指定されました。

SCPA-JP-00911は、通常の時間の進行とは異なる時間干渉の可能性を示唆しており、時間を管理するSCPAやその他の異常現象との相互作用に関する研究が行われています。SCPA-JP-00911を使用することで、時間の流れを解明するための新たな手段や、時間に関する理論を検証する機会が得られる可能性がありますが、その反面、未知の危険性や混乱を招く恐れも常に存在します。SCPA-JP-00911の可能性を最大限に活用するために、安全かつ慎重な運用が求められています。追加情報:
SCPA-JP-00911の効果の研究を進める中で、SCPA-JP-00911を使用した際に生じる時間停止エフェクトについてさらなる分析が行われました。実験によると、SCPA-JP-00911を使用したエリア内での時間停止は、外部の時間経過との同期が保たれたまま複数回繰り返すことが可能であることが確認されましました。具体的には、SCPA-JP-00911を使用した状態でエリアに入り、一定時間を過ごした後再び外部に出てから再度入ると、その間の時間が再び停止する現象が起こります。このような反復的な時間停止は、SCPA-JP-00911を使用した者にとっては一見利便性が高いかもしれませんが、時間の連続性が乱れることで深刻な時間的な錯乱や精神的影響を招く可能性があるため、注意が必要です。

さらに、SCPA-JP-00911が特異な鍵の性質を持つだけでなく、別の未知の影響をもたらす可能性があることが懸念されています。SCPA-JP-00911を使用した際に観測された微弱なエネルギー放出や周囲の時空に微細なゆがみが生じるという報告があり、このような影響が悪影響を及ぼす可能性も考慮されています。SCPA-JP-00911の性質とその影響についての継続的な研究が必要であり、SCPA-JP-00911が持つ未知の可能性に対処するための対策が検討されています。

補遺:
SCPA-JP-00911の実験レポートによると、SCPA-JP-00911を使用した際の時間停止現象に関する研究が進行中であることが確認されましました。最近の実験では、SCPA-JP-00911が時間を停止させるメカニズムについてより詳細な解明が試みられており、特に時間停止中の存在の状態や排他的な時間の範囲に関するデータが収集されています。さらに、SCPA-JP-00911を使用するときの周囲への影響や、時間停止エフェクトが及ぼす可能性がある時間転移や次元の歪みに関する予想外の結果も報告されています。

SCPA-JP-00911に関する実験および研究は、慎重かつ徹底的に行われており、SCPA-JP-00911が持つ異常な性質とその影響の解明を目指して継続的に推進されています。今後の研究においては、SCPA-JP-00911を使用した時間停止エフェクトの限界や影響範囲、さらなる安全性確保のための方法、そしてSCPA-JP-00911が持つ未知の可能性への対策が検討される予定です。SCPA-JP-00911に関する研究成果は注意深くレビューされ、必要に応じて収容プロトコルの変更や追加措置の実施が検討されるでしょう。

注意事項:
SCPA-JP-00911を使用する際には、必ず2名以上のレベル4以上の職員の監督のもとで行うようにしてください。SCPA-JP-00911の効果が生じた場合、その影響を管理するためには冷静な判断と即座の対応が必要です。SCPA-JP-00911の使用は計画的に行い、予期せぬ事態が発生しないように注意してください。また、SCPA-JP-00911を保管する保管庫は常に施錠され、不正アクセスを防ぐための厳重なセキュリティ対策が必要です。SCPA-JP-00911の解除時には、周囲の職員に注意を促し、時間のズレによる混乱を最小限に抑える努力をしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00911

報告者:
あ

承認者:
Site-██管理責任者 御影真治