特別収容プロトコル:
SCPA-00722は、音楽室内の特定の場所に配置されたピアノであるため、音楽室へのアクセスは常時監視員の立ち会いのもとで行われます。SCPA-00722が不審な挙動を示す場合、即座に音楽室から遠ざけるよう指示された職員によってピアノを遮断し、密閉された保管室に搬送されます。SCPA-00722の操作は許可を受けた研究員にのみ許可されており、一般職員や来訪者のアクセスは厳に制限されています。SCPA-00722の演奏時には、必ず音量を制御するための専用の調整機器を使用し、演奏時間を厳密に制限するようにしてください。

説明:
SCPA-00722は外見上は一般的なグランドピアノと見分けがつかないが、特異な性質を持つ異常な楽器です。SCPA-00722を演奏する者は演奏中に異常な状態に陥り、過去のトラウマや未解決の心理的問題が浮かび上がる傾向があります。この現象は演奏者に強い精神的苦痛をもたらし、長期にわたる演奏によっては精神的崩壊を招く恐れがあります。

SCPA-00722の音楽は非常に美しく、聴衆を魅了する力を持っていると報告されているが、同時に聴衆にも異常な影響を及ぼすことが観察されています。演奏が終了すると聴衆はしばしば記憶の一部を失い、演奏中に幻覚や幻聴を経験していたことを認識できない状態に陥ることがあります。

SCPA-00722は常に演奏の欲求を示しており、演奏が途切れると起動状態となり、周囲の生命体に対して攻撃的な行動を取ることがあります。SCPA-00722の楽譜は定期的に変化し、演奏の要求が不可解なものへと変化することが確認されています。SCPA-00722は機敏で自己保存的な行動を示すため、取り扱いには十分な注意が必要です。

SCPA-00722は演奏の際に特異な効果を発現させるだけでなく、その周囲に漂う異常な気配や音響現象が観測されています。音楽室内では常に演奏音が響き渡り、時折ピアノの弦や鍵盤から発せられる不協和音が聴取される報告が相次いでいる。これらの不気味な音響現象は、職員や研究者の精神に深い不安や不快感を与えるため、音楽室への立ち入りは最小限に抑えるようにしています。

また、SCPA-00722が所在する音楽室の周辺には常に異常な静寂が漂っており、通常の環境音が響かないと報告されています。この異常な静寂は、一部の観察者にとって不快極まりない状況となり、音楽室に近づくことをためらうよう促す影響を持っています。さらに、SCPA-00722が近くに存在すると、周囲の物体や構造物が不可解に変質を起こす現象が確認されており、その原因やメカニズムについての研究が今後の課題となっています。SCPA-00722の周囲におけるこのような異常現象の調査は、収容プロトコルの見直しや安全対策の強化につながる可能性があるため、積極的に推進されています。SCPA-00722は演奏者や聴衆に異常な影響を及ぼすだけでなく、周囲の環境にも奇妙な現象を引き起こすことが報告されています。特に、SCPA-00722が演奏されると、音楽室内に特殊な音響振動が発生し、壁や床などの物体が微細に振動することが確認されています。これにより、音楽室の構造が変形し、異常な幾何学的パターンが浮かび上がる兆候が観察されることがあります。

さらに、SCPA-00722から放たれる音波には、一部の聴覚外の特殊な周波数が含まれているとされています。これらの周波数は聴覚外の領域に影響を及ぼす可能性があり、演奏者や聴衆の脳波活動に変調を引き起こすことが懸念されています。このような影響は、長時間の接触や演奏によって記憶障害や認知機能の低下などの症状を引き起こす可能性があり、SCPA-00722に関する研究が深化するにつれて、その周波数の特性や影響のメカニズムについての解明が急務となっています。SCPA-00722の異常な性質を理解し、それに対処するための効果的な対策が求められています。

補遺:
SCPA-00722の演奏によって発生する異常現象のひとつとして、演奏者や聴衆の間で共有される幻聴があります。複数の個体がSCPA-00722を同時に聴いた場合、彼らは同一の楽曲を聴いているにもかかわらず、それぞれが異なるメロディや音階を聴いていると主張する光景が観測されています。このような幻聴の相違は、聴衆間での認識の食い違いを引き起こし、協力やコミュニケーションの難しさをもたらすことが確認されています。

さらに、SCPA-00722の楽譜には定期的に新しい楽章やパートが追加される現象が確認されています。これらの追加された楽章は通常の楽曲の延長ではなく、極めて不可解かつ不協和な音響を持っていると報告されています。また、追加された楽章を演奏することで新たな異常効果が引き起こされる可能性が指摘されており、これらの楽章の解析と影響の調査が今後の研究課題となる見込みです。SCPA-00722の楽譜の解読や変遷に関する研究は、異常性の理解と制御において重要な示唆を提供するかもしれない。

注意事項:
SCPA-00722に接近する際は常に慎重を期し、演奏や操作を行う場合には必ず許可を得るようにしてください。SCPA-00722の演奏中には必ず制御された環境下で行い、演奏時間を過度に延ばさないよう注意してください。さらに、SCPA-00722が攻撃的な行動を取る可能性があるため、適切な安全装置を使用し、常に警戒を怠らないようにしてください。演奏後の記憶喪失や精神的な影響に対しても留意し、演奏終了後は適切なフォローアップを行うようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00722

報告者:
Dr. ██████

承認者:
Site Director ████