特別収容プロトコル:
SCPA Foundationの主要施設の直下に設けられたSCPA-00558の収容エリアに常時監視員を配置すること。SCPA-00558は、常に高速で転送現象を発生させる危険性があるため、十分な警備をもって管理する必要があります。収容エリア内には、SCPA-00558が発生する可能性があるエリアを限られた範囲に抑え、場合によっては適切な遮蔽物を設置すること。SCPA-00558の転送によって他のSCPAオブジェクトへの被害拡大を防ぐため、特別な用途以外では、決してSCPA-00558を使用しないこと。SCPA-00558を取り扱う際は、それに関わる全ての職員に対し、それぞれ詳細な指示が与えられ、SCPA-00558の性質や調査状況についての情報管理が厳密に守られるように注意すること。

説明:
SCPA-00558は、この物語の世界で初めて観測された、驚異的な現象です。詳細に追われた調査の結果、SCPA-00558は、ある種の物体を非常に高速で移動させる現象であり、その性質から超高速物質転送現象と呼ばれるようになった。SCPA-00558によって生じた転送速度は、時速数百キロメートルからさらに遥かに上を超える危険な水準にまで高められることがあり、その結果、従来の物理学の公式では説明できない超常現象が引き起こされることもあるとされる。この現象は、通常、物体の転送に関するScRAN（SCPA基礎研究理論）に反する結果を生じることがあり、正直、私たちは現象のメカニズムに関する完全な解明を得るために多大な努力を費やしてきた。SCPA-00558は、誰かが使用することができる装置のように見えるが、現在は、生命体の転送に関して高度なリスクを孕むため、全ての実験や調査において、最大限の注意を払う必要があります。SCPA-00558による転送現象の注意深い観測が必要であり、この観測データをもとに、SCPA Foundationは被害拡大を防止するために適切な対策を講じることができる。しかしながら、SCPA-00558と接触することは極めて危険であることを忘れてはならない。

SCPA-00558は、SCPA Foundationによって最も注意深く管理されているSCPAの1つとして認識されています。これは、SCPA-00558の転送の性質上、発生した処理の計算が未だに可能でないためです。SCPA Foundationの特別な監視部署は、SCPA-00558を監視しており、非常に高い警戒レベルを要するとされています。SCPA-00558を取り扱う際には、慎重に警戒を行い、SCPA-00558に近付くことは許可されていない。SCPA-00558を使用する際は、SCPA Foundationの方針に従い、非常に高い警戒を維持する必要があります。SCPA-00558に関する詳細な研究が進展していくなかで、SCPA Foundationは、SCPA-00558を直接利用することが可能な方法を見つけ出すことを目的として、新たな手法を試みています。SCPA-00558を真の意味で理解するためには、SCPA Foundationの高度な科学技術と、そのサポートを受けた細かい研究による成果が必要不可欠であると考えられています。SCPA Foundationの後方組織であるWEBU（ウェブ統合バックアップユニット）による、SCPA-00558を含むSCPAオブジェクトの情報管理に関する新しい指針が作成されています。その中には、SCPA-00558に関連する情報を特定し、管理することも含まれています。これにより、SCPA-00558から生じる被害に備えたSCPA Foundationの対応体制が強化されることになる。SCPA-00558を含むSCPAオブジェクトの管理には、WEBUによる新たなシステムの導入が予定されており、より効果的な監視と管理が可能になる見込みです。SCPA-00558に関する監視の継続によって、SCPA FoundationはSCPA-00558の振る舞いや機構に関する詳細な知識を得て、SCPA-00558をより安全に取り扱うことができるようになると考えられています。しかしながら、SCPA-00558によって生じた転送現象は、依然として制御不能なリスクとして存在しており、SCPA Foundationの職員に対しては、警戒と研究の厳密な管理が求められ続けることになる。

補遺:
SCPA-00558が初めて発見された時から、転送現象が発生した場合にSCPA Foundationが取るべき対策に関して、様々な提案が出されてきた。SCPA-00558が関与する物体の量や速度の変動によって引き起こされる危険性があるため、SCPA Foundationの全ての施設において、適切な遮蔽物とダンパーを設置してSCPA-00558による転送現象を抑制する必要があることが報告された。SCPA-00558を取り扱う際は、SCPA-00558を監視し、目視確認のもとで制御することが必要です。SCPA-00558を使用する場合は、複数のSCPA職員が立ち会うようにすることが望ましいため、予めその準備を整えておくべきです。更に、SCPA Foundationの職員に対しては、SCPA-00558に関する新たな情報や指針が提供されることがあるため、それらに関しては常に確認するよう心がける必要があります。

注意事項:
SCPA-00558に接触や操作を行う際は、SCPA Foundationに所属し、指定された職員の指示に従うこと。SCPA-00558の管理、取扱いに関する情報は、関連するSCPA Foundation職員以外には漏えいしないよう、最大限注意する必要があります。SCPA-00558が発生する可能性がある場合には、十分な遮蔽物や隔壁を設置し、人員の出入り管理に十分な対策を講じること。SCPA-00558が発生した場合には、速やかに関連する観測データを収集し、SCPA Foundation職員に報告すること。SCPA-00558を取り扱う際は、特に行動計画の見直しや電子セキュリティの強化など、SCPA Foundationの安全管理ポリシーに基づいた安全対策を徹底すること。SCPA-00558の保管・運搬に際しては、人員、物品の安全を最優先に考慮し、守秘事項に厳密に従うことを忘れないように。

記録番号:
SCPA-JP-00558-REC

報告者:
SCPA Foundation 研究員 小松久美子

承認者:
SCPA Foundation 束縛者レベル5 承認済み