特別収容プロトコル:
SCPA-01310は、特に訓練を受けた認定された職員によって監視される必要があります。SCPA-01310は常に二重施錠の扉で保護された特別な収容セルに保管されなければならず、セルは監視室に接続し、常に監視カメラで監視されなければなりません。SCPA-01310に接触する際には、適切な防護具を着用し、厳密な取り扱いプロトコルに従う必要があります。SCPA-01310が示す異常な活動が観察された場合は、直ちに上級職員に報告する必要があります。

説明:
SCPA-01310は、影のような実体を持つ異常体として特徴付けられます。SCPA-01310は触れた物体や被写体から影を消し去る力を持ち、その影は完全に消滅します。影を奪われた被写体は自身の影を失ったことに対して異常な挙動を示すことがあります。SCPA-01310は不安定で予測不能な性質を持っており、時折突然影を奪う範囲を拡大させることがあります。SCPA-01310の影響下に置かれた者は、しばしば記憶を失うことが報告されており、その存在が忘却されやすい特性を示します。SCPA-01310の影響を受けた者には、影の奪われた状態を正常であると見なす誤った記憶が形成されることがあります。SCPA-01310の正確な起源や目的は未だ不明であり、研究と収容の継続が必要とされています。

追加情報:
SCPA-01310が引き起こす影の消失現象は、物理的な影だけでなく、影としての存在を持つ概念や記憶にも及ぶことが観察されています。これにより、SCPA-01310の影響を受けた者は自身の過去から影を消された出来事に関して混乱や記憶の断片化を経験する可能性があります。さらに、SCPA-01310の周囲には強い忘却のエネルギーが漂っており、近接した人間や物体がSCPA-01310によって忘却されやすくなる現象が確認されています。

過去の実験結果から、SCPA-01310に対して光線や特定の音波を利用した刺激が、一時的に影の消失を抑制する効果があることが示されています。この知見に基づき、SCPA-01310の収容セルには定期的な光線・音波刺激装置が設置され、影の消失を防止するための対策が講じられています。さらなる研究によってSCPA-01310の特性や影響範囲の詳細を理解し、より効果的な収容手段を模索する必要があります。追加情報:
SCPA-01310との接触後、影が消失した被写体には異なる身体的な症状が現れることが報告されています。影を奪われた部位における異常な皮膚の乾燥や色調の変化、さらにはその部位から奇妙な光や音が発せられる現象が確認されています。また、SCPA-01310が影を奪う際に発する特異な音が、接触者の聴覚に悪影響を及ぼすことも観察されています。この音にさらされた個体は頭痛やめまい、意識喪失などの症状を引き起こすことがあります。

さらに、SCPA-01310から発せられる忘却の影響は、周囲の環境にも影響を及ぼすことが明らかになっています。SCPA-01310の収容セル周辺では、時間の経過とともに施設内での出来事や職員の存在が意図的に忘却される傾向が見られ、セキュリティ上の懸念が生じています。このため、SCPA-01310の収容環境における適切な監視と記録管理が重要視されており、全ての関係者はSCPA-01310の収容に伴うリスクに対する適切な訓練を受けることが求められます。SCPA-01310の持つ潜在的な危険性に対処するため、継続的な研究と対策の実施が必要とされています。

補遺:
SCPA-01310の研究チームは、SCPA-01310に関する不可解な特性や影響に対する理解を深めるために継続的な観察と実験を行っています。最近の実験において、SCPA-01310との接触後に影を奪われた被写体が、影を取り戻すための特別な手順を開発する試みが行われました。この手順については、複数の実験が行われており、影を奪われた状態からの回復が一部の被写体に成功しています。影を取り戻した被写体は、一時的な混乱や記憶の再構築に苦しむことがあるものの、影の喪失による影響が軽減されたとされています。

さらに、SCPA-01310の影響を受けた者に対する精神的な支援プログラムが導入されています。このプログラムは、影喪失による記憶の修復や感情の安定化を支援することを目的としており、SCPA-01310の影響が及ぼす心理的な負荷を軽減する取り組みが行われています。これらの取り組みにより、SCPA-01310の影響下にある個体の安全性やメンタルヘルスの保持に向けた支援が強化されています。SCPA-01310による異常な影響に対する理解と対応策の向上が継続される中、今後も補完的な研究および対策の推進が求められています。

注意事項:
SCPA-01310の近くでの作業や接触は訓練された職員にのみ許可されます。SCPA-01310に影響を受ける可能性がある個体は、接近を避けるよう勧告されます。SCPA-01310の特性に対する誤った記憶を防ぐため、関連する文書や記録は適切に管理される必要があります。SCPA-01310の収容状態に異常がある場合や変化が観察された場合は、直ちに上級職員に報告するよう求められます。

記録番号:
SCPA-JP-01310

報告者:
Dr. ██████

承認者:
Site Director ████