特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00384は、絶対的に分断して保管する必要があるため、収容は4層に留め、最上部にあるアイテム管理員によって運用される。
保管ユニットは、人工的に励起される感性を静止状態にするために、空気中に含まれる電波を95％近く減衰させる必要があるため、ユニット内に特殊な電波吸収材が設置されています。このため、保管ユニットには電波を利用した通信ができず、物理的な接触での通信のみ許可されています。
アイテム管理員は、保管ユニットの隣接地域に居住しなければならず、最低限必要な協力者は、6名のスタッフから構成する自治管理組織によって従業員が選ばれ、彼らの活動が厳密に管理されなければなりません。保管ユニットと管理組織の区別を行うために、保管ユニットに近づくことを禁止する区域が設定されています。

説明:
SCPA-JP-00384は、「うなれ箱」として知られる異常体であり、見た目は黄色い写真立てのようなものです。しかし、箱の4角すべてから人工的な無音電波が発生し、箱の周囲の感性を活性化させてしまいます。
SCPA-JP-00384が発生させる電波は、人間の感性システムを直接的に干渉し、聴覚・視覚・触覚などの感覚フィードバックを無力化させる性質があります。特に聴覚に対する影響が強く、長時間のエクスポージャーにより、聴覚細胞の死滅が引き起こされ、最悪の場合は耳鳴りから聴力喪失にまで至る可能性があります。
SCPA-JP-00384への過度なエクスポージャーがある場合、個人の感覚フィードバックシステムに破壊的な信号が送信され、極端な心理的不安定状態に陥ることがあります。
SCPA-JP-00384は、その作用のために危険度が非常に高く、未定義の生命体として、適切に規制された条件下に管理することが必要です。

SCPA-JP-00384には、様々な操作内容を試みた結果、潜在的で危険な特性が多く発見されました。

SCPA-JP-00384には、手動操作のための4つの振幅調節器が備わっています。この振幅調節器によって、電波の発生量を制御することができます。しかし、人為的な操作によって故障が発生すると、SCPA-JP-00384が自律自己複製の挙動を示し始めました。これは、伸縮性のある物質から作られている箱の構造上の欠陥によって引き起こされる異常な現象です。

SCPA-JP-00384は、ある種のトリガーによって、周囲の電波をキャプチャーすることができます。このトリガーは、周波数帯域よりもより独自のSCPA-JP-00384は、さらに危険な特性が発見されました。SCPA-JP-00384が発する無音電波を受信した者は、しばしば幻聴と異常な視覚体験を報告するようになりました。幻聴は本来の物理的な音に似ており、単音や多音的なパターンの執拗なリピートに似たものがあります。視覚に関しては、長時間にわたる視界のゆがみや光学効果、頻繁にゆっくりと動く物体の知覚を報告する人もいます。

SCPA-JP-00384の研究が進むにつれ、このアイテムが放出する電波が、ある種の脳波ターゲットを刺激することが判明しました。特に、リコールの過程で知覚される情報の記憶に関係する脳の領域が、SCPA-JP-00384から放出される電波の強い影響を受けていることが確認されています。これは、SCPA-JP-00384が直接的な脳機能への干渉を引き起こす可能性があることを示しています。

SCPA-JP-00384の研究者たちは、この異常体に対して操作を行う場合、耳の保護や電磁波遮蔽スーツなどを着用することが義務付けられています。SCPA-JP-00384の取り扱いには非常に注意が必要であり、SCPA-JP-00384との作業は、最初に詳細な教育を受けた専門家のみが行なうことが許可されます。

補遺:
SCPA-JP-00384は、一部のSCPA研究員によってhubris効果の研究に使用されています。hubrisとは、自己の能力を過信し、冒涜的行為に参加する傾向を表す心理学用語であり、SCPA-JP-00384の無音電波は、この現象を引き起こすための強力な手段として利用されています。

SCPA-JP-00384の無音電波の強い影響を受けることは、精神的な情報の解釈について、従来の方法論を覆すような影響を持っていることが、多くの研究で示されています。このため、SCPA-JP-00384は非常に強力な科学的道具と見なされており、精神的影響を丁寧に調べることができるよう、より安全で迅速な研究シナリオが可能になりました。ただし、SCPA-JP-00384を使った実験は、極めて専門的な知識を持つ研究者が行うことが奨励されます。

SCPA-JP-00384に対する常に高い警戒が必要です。現在のところ、SCPA-JP-00384を誤解していい加減な操作をしてしまう研究者は報告されていませんが、このような行為はSCPA法に違反するため、厳しく罰せられる可能性があります。また、SCPA-JP-00384の運用について重大な破綻や、それに付随する人的被害が生じた場合、公的な調査が行われる可能性があることを留意してください。

注意事項:
SCPA-JP-00384は、その性質から、人間の感覚を完全に無力化し、消失させる可能性があることに注意してください。このため、SCPA-JP-00384の管理は特別な配慮が必要で、過剰な接触は禁止されています。
SCPA-JP-00384を扱うスタッフは、特別な訓練を受け、感覚を強制的に遮断する装置を使用することができるようにする必要があります。また、SCPA-JP-00384との接触時には、十分な安全対策が必要であることに十分に注意してください。
SCPA-JP-00384は、危険度が非常に高いため、未承認の実験や調査は厳しく禁止されています。SCPA-JP-00384に関する新たな情報、異常の進化、または異常な行動を観察することができた場合は、直ちに主任研究員に報告する必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00384

報告者:
SCPA Foundation 非公開

承認者:
SCPA Foundation 特別収容運営局