SCPA-JP-00197 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00197

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:

SCPA-JP-00197は一般人が接近することのないよう、広域避難区域を設ける。SCPA-JP-00197は一定期間で復活することが確認されているため、収容区域として指定されたエリアを随時変更する必要があります。

SCPA-JP-00197の詳細な調査を行う際には、第一研究施設に所属する職員及び大容量メモリーを保有するコンピューターを必携とすること。

説明:

SCPA-JP-00197はある日突然消えた都市が現れる現象です。SCPA-JP-00197が出現する際には、周囲に強い電磁波を発生させ、GPSや電波、人工衛星などの通信が一時的に遮断される現象がみられる。

SCPA-JP-00197が出現する際には、その後に発生する現象のパターンによって出現する都市のタイプが異なってくる。これまでに出現した都市の中には、人間による開発が未発達な古代文明の都市、近代的な都市、果ては未来的な都市といったものまで多岐にわたる。しかし、いずれの都市も常識的な範疇を超えない限り、通常の都市と同じく建物、街路樹、街灯といったものが整然と配置されています。

SCPA-JP-00197からの帰還者報告書によれば、SCPA-JP-00197から離れた一定距離にいると、現実世界およびSCPA-JP-00197内の時間が異なるため、SCPA-JP-00197内では時間の逆行もしくは前進が観測される場合があります。また初回出現以降、SCPA-JP-00197に入った人間が帰還できた記録はない。

追加情報:

SCPA-JP-00197が出現する都市についての調査を継続しています。SCPA-JP-00197から発生する電磁波のパターンや、出現する都市の傾向などから、SCPA-JP-00197のメカニズムを解明するための研究が進められています。

また、SCPA-JP-00197が関与する超自然的現象（例：超能力の発現、怪奇現象）が、現実世界およびSCPA-JP-00197内で頻発するため、SCPA-JP-00197を原因とする超自然的現象の抑制・沈静化の研究も進められています。

参照文献:

• Dr. ████████によるSCPA-JP-00197からの帰還者報告書

機密度のレベル:

Top Secret

注意事項:

SCPA-JP-00197は、一般の市民による保全活動、解析作業、救援・捜索活動の実施が極度に困難である場合があるため、関連する報告書などの情報管理には多大な注意が必要です。

SCPA-JP-00197を扱う場合は、承認された収容施設にて収容すること。SCPA-JP-00197は特殊な収容プロトコルが必要であるため、専門の職員による厳格な管理が必要です。

記録番号:

Incident Report SCPA-JP-00197-01

報告者:

Dr. ████████

承認者:

O5-█