SCPA-JP-00229 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00229

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-A02にある海洋研究基地(以下、基地)内において、一般公開は固く禁止され、警備員を5名配置すること。また、基地内の海洋環境についての検査を毎月行い、異常があった場合、SCPA-A02へ情報報告を行うこと。

説明:
SCPA-A02沖合に存在する岩礁のうち、神社社務所「海床社」(以下、海床社)にある鏡のような水面(以下、SCPA-A02-1)を常に自然的な静止波が形成している、風向き・風速・潮目などの環境変化・地震等の現象の影響を受けず、約4.873秒毎に波の伝搬周期が現れる。SCPA-A02-1から映写機・プロジェクターへの繋がり(以下、SCPA-A02-2)を持つ石塊についての環境には一切の変化がなく、上下の振動を除きほぼ静止しています。
SCPA-A02-2に映像または物体を投影すると、SCPA-A02-2の振動が映像・物体に同調するため、映像・物体を歪める現象が観測される。SCPA-A02-1内部が静止波状態を保つため、ロゴ・神秘的な刻印など形状の複雑な物体や、映像の画像が動きを含むものであっても、異常な歪みが観測されない。
従来は上述の偏波現象が一定周期で発生するため、「鎮潮」という呼称がつけられてきた。
追加情報:SCPA-A02-2による物体による歪みによって、SCPA-A02-1の静止波が変化した場合、海底にある神殿から「見物人」と呼ばれる一団が出現する。SCPA-A02-1にSCPA-A02-2を投影する際には、歪みに伴う見物人の出現を考慮し、基地内の機密保持チームや警備員は、適宜見物人を追跡・連行し、接触を回避する必要があります。
最近研究により、SCPA-A02-1の静止波が変化した場合に見物人が出現すること以外にも、謎めいた現象が発生したため、引き続き調査が必要です。

参照文献:
SCPA-A02-2による映像・物体投影実験ログ、SCPA-A02-1の静止波変化実験ログ

機密度のレベル:
Top Secret

注意事項:
SCPA-A02-2の投影内容は、研究目的以外に使用することは許可されておらず、新入りの職員に対しては一層、厳正かつ丁寧に指導すること。また、基地内における人員の動静についても、機密保持に留意し、万全の管理が必要です。

記録番号:
Experiment Log-SCPA-A02-JP

報告者:
Dr.山田

承認者:
Site Manager-SCPA-A02-JP