特別収容プロトコル:
SCPA-SCPA-JP-01227は、音楽室内に設置された特製の鎮静装置で収容されるべきです。音楽室は音響遮断材で覆われ、定期的に音響構造の点検が行われなければなりません。SCPA-SCPA-JP-01227の演奏が聴取される際は、必ず3名以上のレベル3以上の職員が同時に監視しなければなりません。SCPA-SCPA-JP-01227の演奏が終了した後は、音楽室内で数時間の間、放射状に配置されたエレクトロニクス検知器により監視する必要があります。SCPA-SCPA-JP-01227に関連する音楽演奏は、機密レベル4以上の許可書を持つ職員によってのみ行われます。

説明:
SCPA-JP-01227は、通常は古びた宮殿の音楽室内に存在する異常現象です。このSCPAは、特定の楽曲が演奏されると周囲の空気中に不可視な音波を発生させ、聴衆に幻聴や幻覚を引き起こす能力を有しています。SCPA-JP-01227の演奏は極めて美しく、聴衆は一時的に楽曲に溺れるような幻想を経験しますが、その一方で異常な不安や恐怖感も同時に強く抱く傾向があります。

さらにSCPA-JP-01227の演奏中には、聴衆の中から特定の個体が異常な興奮状態に陥り、自らの体を楽器として演奏しようとするという奇妙な行動を取ることが観察されています。この状態になった個体は、非常に高い確率で演奏終了後に記憶喪失や精神的な混乱を引き起こし、一時的に異常行動を示すことが報告されています。

SCPA-JP-01227の楽曲自体は特異な効果を持っており、演奏を聴いた者たちの心理状態や行動に重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、SCPA-JP-01227は慎重に管理され、適切な収容プロトコルの元で研究が続けられています。

追加情報:
SCPA-JP-01227の楽曲は録音や映像化を試みることができますが、これらのメディアでは通常の音楽としての効果がほとんど感じられません。実際にSCPA-JP-01227の演奏を体験しない限り、その力強さや不気味さを理解することは困難です。

研究者たちはSCPA-JP-01227の楽曲を分析しようと試みましたが、特異な周波数や和音の組み合わせにより、一般的な楽曲の構造とは異なることが判明しています。さらに、SCPA-JP-01227の楽曲は聴衆の感覚や感情に干渉し、一種の催眠状態を引き起こす可能性があります。

収容されたSCPA-JP-01227は、演奏を求める声や不可解な音響現象が観測されており、その音波によって周囲の物体が微細な振動を起こすことが確認されています。このような現象はSCPA-JP-01227が持つ異常なパワーと影響力を物語っており、研究者たちは引き続きSCPA-JP-01227が何故このような効果を持つのかを解明するため努力を続けています。SCPA-JP-01227を取り巻くさらなる謎の一つに、演奏される楽曲の起源や作曲家に関する情報の欠如が挙げられます。従来の音楽史や作曲家のデータベースにはSCPA-JP-01227に関連する楽曲や作曲家の記録は存在せず、その正体や意図が何者であるのかについては全くの謎です。

また、SCPA-JP-01227の効果には聴衆全体に均等に影響を与えるケースと、特定の個体に強い影響を及ぼすケースが存在します。特に、一部の聴衆が楽曲に対して狂信的な崇拝や忠誠心を示すことが報告されており、そのような現象がどのようにして発生するのか、そしてその影響範囲はどこまで及ぶのかについてさらなる研究が求められています。

さらに、SCPA-JP-01227が演奏される時間帯や環境によってもその効果が変化する可能性が指摘されています。特定の季節や天候の条件下で演奏されるとより強力な効果を発揮するとの報告もあり、この現象の背後にあるメカニズムや理由についての解明が今後の研究課題となっています。SCPA-JP-01227の不可解で恐るべき力に対抗するために、科学者たちはさらなる分析と実験を行い、その真実を解き明かす努力を続けています。

補遺:
SCPA-JP-01227の収容中、南側の音楽室の壁に不可解な模様が発見されました。この模様は、不定期に出現し、一定のパターンや意味を持っているようには見えません。模様の出現と消失は、SCPA-JP-01227の演奏回数や様相と直接的な関連性があるかどうかは不明ですが、この状況を注視するよう指示されました。模様に関する詳細な分析や解読が進行中ですが、これまでに明確な結論に至っていません。模様の起源や本質についての研究が今後も続けられる予定です。

注意事項:
SCPA-JP-01227に接する際は、特にその楽曲を聴取する際には耳栓を着用してください。演奏中に生じる幻覚や幻聴は極めてリアルであり、心理的なダメージを受ける可能性があります。演奏室内では、SCPA-JP-01227により引き起こされる異常な行動に注意し、適切な警戒態勢を敷いてください。演奏後には全員が定期的な精神健康チェックを受けることが義務付けられています。SCPA-JP-01227には万全の警戒が必要であり、機密事項としての扱いを遵守するようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-01227

報告者:
Dr. 藤原慎一

承認者:
Site-81長官 真田信之