特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00171は、収容室内において常に防弾ガラス製のケースに保管されます。収容室内にはSCPA-JP-00171を直接目にすることが避けられるよう、遮光カーテンが設置されており、常に閉じられた状態を維持してください。SCPA-JP-00171の収容室は通常の警備カメラではなく、録画機能のない観察カメラを用いることとし、定期的な映像確認は避けてください。SCPA-JP-00171の収容室への入室は、2名以上の認証された職員による同意と監視下でのみ許可されます。万が一SCPA-JP-00171からの異常活動が観測された場合、直ちに収容室の封鎖と関係者の避難手順を実施してください。

説明:
SCPA-JP-00171は通常の見た目を持つ赤い石であり、一見すると特別な性質を持っているようには見えません。しかし、この石が人間の血液で作られたかのような独特な赤色を放射し、その周囲に異常な影響を及ぼすことが確認されています。SCPA-JP-00171の周囲に長時間滞在すると、被験者は不安感を覚え、幻覚が現れ始めます。最初は赤い世界の幻覚が現れ、時間が経つにつれて悲鳴や銃声、人間の死体や血の姿が幻覚として現れるようになります。さらに異常な状況はエスカレートし、阿鼻叫喚の光景が被験者の精神に影響を及ぼしていきます。

SCPA-JP-00171による異常現象は命の石が収容されている施設内にとどまらず、近隣の範囲まで影響を及ぼす可能性があります。命の石の収容室から30メートル離れた地点では異常な現象が観測され始め、20メートル以内では阿鼻叫喚の光景が目に見えるようになります。カメラなどの観測機器を通してもこの異常は伝播し、観察者の精神にも深刻な影響を与える可能性があります。そのため、SCPA-JP-00171の収容と観察には特に慎重が必要であり、適切な措置が講じられるべきです。

SCPA-JP-00171は、過去の記録からもその伝播性と異常性が示されています。歴史的な記録において、SCPA-JP-00171の存在が不可解な事件や集団幻覚現象と結びついていることが確認されています。SCPA-JP-00171が現れると、周囲にいる人々が集団で同じ幻覚を共有し、極度の恐怖や混乱を引き起こすという報告が数多く存在しています。

さらに、SCPA-JP-00171に関わる職員や研究者の中には、石によって誘発される幻覚や異常な心理状態によって影響を受けたと推測される者が報告されています。SCPA-JP-00171の影響下にある者は、しばしば幻覚と現実の区別がつかなくなり、石に引き寄せられるような強い衝動を示すという異常な行動が観察されています。これはSCPA-JP-00171が単なる物質ではなく、何らかの精神的影響を持つ可能性を示唆しています。

継続的な研究と監視により、SCPA-JP-00171に関連する異常な現象のパターンや影響範囲についての理解が深まっていますが、未だにその真の性質や目的については多くの謎が残されています。SCPA-JP-00171の持つ恐るべき力を制御し、適切に収容するためには、引き続き慎重な研究と対策の実施が必要とされています。SCPA-JP-00171の研究を深める過程で、命の石自体に秘められた可能性についても注目が集まっています。実験により明らかになったことによれば、SCPA-JP-00171は単なるカオスを引き起こす物質ではなく、さらなる力を持っている可能性が示唆されています。

特に、SCPA-JP-00171に触れた者の中には、直感や洞察力が突出して向上し、予知能力を発揮するケースが報告されています。命の石の影響下にある者は、未来の出来事を幻視する能力を持つと主張し、その中には驚くべき的中率を誇る者もいるとされています。この現象は、SCPA-JP-00171が持つ「命」や「生命力」などに何らかの関連性があるのではないかという仮説を生み出しています。

さらに、一部の研究者はSCPA-JP-00171を生体エネルギーの一種と捉え、そのエネルギーが周囲の存在に影響を与え、特異な現象を引き起こしている可能性を指摘しています。命の石が持つ不可解な性質とその影響範囲から考えると、SCPA-JP-00171には人間の理解を超えた可能性が秘められていることが推測されます。

このような未解明の要素が多数含まれるSCPA-JP-00171に対する研究は継続されるべきであり、命の石が持つ様々な謎を解明することで、人類にとって未知の領域に挑むことが期待されています。SCPA-JP-00171が持つ可能性と脅威を十分に理解し、それに適切に対処するためには、継続的かつ徹底的な研究が求められます。

補遺:
SCPA-JP-00171の研究チームは、継続的な観察と実験を通じて、命の石が持つ異常性に新たな発見をしました。最近の実験で、SCPA-JP-00171の影響を受けた被験者が過去の記憶や幻影に囚われる現象が確認されました。これらの幻影は被験者の意識を混乱させ、現実と過去の区別がつかなくなるほど強烈なものであり、被験者の心理状態に重大な影響を与えていることが観察されました。

さらに、命の石によって引き起こされる幻覚や異常行動は、被験者の間で伝染的に広がる可能性があることが判明しました。一つの個体がSCPA-JP-00171の影響を受けると、その周囲の人々も同様の幻覚や異常行動に陥る傾向が見られます。この伝染性の特性は、SCPA-JP-00171が個体だけでなく集団にまで影響を及ぼす恐るべき可能性を示唆しています。

この新たな発見を踏まえ、SCPA-JP-00171の収容と研究に対する安全対策が一層必要となります。特に、研究チームや関係者はSCPA-JP-00171との接触を最小限に抑え、十分な防護措置を講じた上でのみ実験や観察を行うよう指示されています。SCPA-JP-00171が持つ恐るべき影響から人類を守るため、慎重かつ迅速な対応が不可欠です。

注意事項:
SCPA-JP-00171に接近する際は、長時間の滞在を避けてください。命の石が引き起こす幻覚や異常現象には精神的な影響があり、被験者の安全が脅かされる可能性があります。命の石の収容室周辺では十分な警戒が必要であり、観察や実験は慎重かつ迅速に行うようにしてください。SCPA-JP-00171が引き起こす現象は目に見えるだけでなく、聴覚や精神にも影響を及ぼすため、関係者は可能な限り直接的な接触を避けるよう努めてください。異常の拡散を防ぐため、命の石に対する取り扱いは厳重に管理されるべきです。

記録番号:
SCPA-JP-00171

報告者:
SCPA生産者

承認者:
Site-81 Site長