特別収容プロトコル:
SCPA-01120は、収容エリア内に厳重に保管されなければならない。収容室は特殊な光学センサーと防弾ガラスで囲まれ、24時間監視が必要です。SCPA-01120の周囲には記録されているすべての活動を監視するための監視カメラを設置し、予期しない異常な挙動が検知された場合は即座に報告しなければならない。SCPA-01120の収容室へのアクセスは、承認された財団職員にのみ許可され、厳格な身元確認プロトコルを遵守しなければならない。SCPA-01120の取り扱いには慎重かつ慎重であることが求められ、SCPA-01120の使用は機密レベル3以上の認定を受けた職員のみが許可される。

説明:
SCPA-01120は、シャドウ・プロジェクターとして知られる異常な装置です。この装置は、特定の物体や生物の周囲に影を投影し、その存在を見えなくする能力を持っています。SCPA-01120は通常、暗黒で静かな空間でのみ効果を発揮し、明るい場所では影の投影が不安定となることが報告されています。

SCPA-01120が影を投影すると、対象物や生物は視覚的に隠されるだけでなく、実際に物質的な存在感も失われる。投影される影は様々な形状や大きさを取り、観察者によっては脅威と感じられることがあります。SCPA-01120が使用された場合、投影された影にさらされた個体は一時的に異常な状態に陥る可能性があり、記憶喪失や意識消失などの現象が観察されています。

SCPA-01120は未知の起源を持ち、その製造や目的についての情報は一切明らかにされていない。財団はSCPA-01120の危険性を認識し、慎重な取り扱いと適切な収容が必要であると判断しています。SCPA-01120の影響を受けた個体が発見された場合、速やかに隔離し、影響の影響を調査するためのプロトコルを実施することが求められています。

SCPA-01120は、その影響範囲が広範囲であることが判明しており、一度に複数の対象に影を投影する能力を持っていることが観察されています。これにより、SCPA-01120が制御不能に陥った場合、周囲の複数の物体や個体が同時に影響を受ける危険性があります。この多重影響によって、混乱や状況の悪化が引き起こされる可能性が高いため、SCPA-01120の取り扱いには特に用心が必要です。

また、SCPA-01120が放置された状態で長時間作動し続けた場合、影の投影が不安定化し、現実と幻想の境界が曖昧になることが報告されています。この状況下では、被影響者は自らの存在や周囲の環境について混乱し、幻覚や幻聴を経験する可能性が高まる。その結果、SCPA-01120が引き起こす異常な状態によって、被影響者の精神的健康に重大な影響を与える恐れがあることから、SCPA-01120の定期的な点検と適切なメンテナンスが必要不可欠であるとされています。SCPA-01120の影響は時間と共に変化し、不安定な特性を持つことが確認されています。特に、SCPA-01120が長期間使用された場合、投影された影が対象物や生物自体と同化する現象が発生することがあります。この同化現象により、影の中に取り込まれた対象は現実世界での存在感を失い、影の中に閉じ込められた状態となる。さらに、影に同化した対象は外部からの視認や接触が不可能となり、その存在は完全に消失する。

SCPA-01120による影の同化が発生した場合、影から対象を解放する手段は不明であり、その影響を元に戻すことは極めて困難であると考えられています。この同化現象によって失われた対象の運命や存在について、現在のところ解明された情報は限定されています。財団はSCPA-01120が同様の現象を引き起こす可能性を排除するべく、追加の研究と実験を実施しており、SCPA-01120が持つ異常な性質についての理解を深める努力が行われています。

補遺:
SCPA-01120は、過去の実験においてその影響範囲が拡大する現象が観測されています。特に、SCPA-01120が特定の条件下で過剰に作動した場合、周囲の空間に投影される影が予想を超えて広がることが確認されています。この場合、SCPA-01120が設置されたエリアだけでなく、周囲の建造物や地形にまで影響が及ぶ可能性があります。この現象は短時間で収束することが報告されているが、SCPA-01120の影響範囲が一時的に拡大することによる潜在的なリスクに注意が必要です。

さらに、SCPA-01120に対する研究や実験を行う上で、その異常な性質により研究者や関係者が精神的な影響を受ける可能性があることが指摘されています。SCPA-01120の投影する影が引き起こす幻覚や妄想は、一部の個体に対して恐怖や不安を引き起こす可能性があるため、関係者のメンタルケアや精神的健康管理について、より細やかな対応が求められています。

SCPA-01120の異常性に関する継続的な研究と監視が必要であり、新たな発見や影響の変化があった場合には速やかに報告と対応が行われることが要求されています。

注意事項:
SCPA-01120の操作や取り扱いに際しては、慎重かつ緻密なプロトコルを遵守することが不可欠です。SCPA-01120の効果や影響を過小評価せず、常に十分な警戒を怠らないようにしてください。装置を使用する際には、周囲の環境や被影響者の安全を最優先に考え、管理監督下でのみ操作を行うようにしてください。また、SCPA-01120が引き起こす現象に対する報告や記録は遅滞なく行い、その影響を正確に評価することが必要です。SCPA-01120に接している者は、装置の影響下にある個体に対する対応方法についてのトレーニングを受け、適切な対応を行うことが要求されます。SCPA-01120に関する情報やデータは機密情報として扱われるため、厳重な情報管理と保全が求められます。

記録番号:
SCPA-01120-JP

報告者:
シャドウ・プロジェクター研究チーム

承認者:
Site-██ 総責任者 Dr. ███████