特別収容プロトコル:

SCPA-JP-00392は、普段の生活に支障をきたすほどの危険性はなく、特別な収容が必要ないことが確認されております。

ただし、ネコ博士がSCPA-JP-00392の影響を受け、異常な行動を取る場合があります。このような場合は直ちに隔離し、管理者たる責任者に報告を行うことが必要です。

説明:

SCPA-JP-00392は、ネコ博士がSCPA財団によって上申した、超常現象と接触した体験記録です。

SCPA-JP-00392の記録は、ネコ博士がSCPA財団の研究プロジェクトに参加していた頃に発生しました。ネコ博士はSCPA財団の別件の調査報告を行っていたところ、ある超常現象に遭遇したと報告しました。

ネコ博士が遭遇した超常現象は、薬物と同様の幻覚作用があったとされ、物理現象の説明が困難であるとされます。また、SCPA財団内部でも詳細な調査がなされましたが、その成果は得られずに終わっています。

SCPA-JP-00392の記録自体は、ネコ博士が超常現象に遭遇した時の記憶だけでなく、それに付随する風景や感覚まで、非常に詳細に書き込まれています。ただし、その内容が真実かどうかの確認は不可能であり、SCPA財団が扱う超常現象の中でも別格のものとされています。

SCPA財団は、SCPA-JP-00392がいかに優れた情報源であるかを認めつつも、その存在が明るみに出ることを避け、確認不能なためにSCPA-JP-00392を正式に収容することはしない方針にて対応しています。

SCPA財団は、SCPA-JP-00392の記録とともに、現場周辺で働く作業員や、ネコ博士が直接面談した職員たちからの証言も収集しています。

そこには、超常現象に遭遇していることを強く示唆する特徴的な現象が次々と報告されました。例えば、エッジのある形状の建築物や、光と音が絡み合うような神秘的な景色、謎めいた細胞構造体が存在するなど、様々な不可解な事象が報告されました。

また、SCPA財団や現場作業員は、十分に把握していなかったSCPA-JP-00392が実在することを知ることになったことで、彼らに影響をもたらしたのではないか、という懸念があることも確認されています。

SCPA財団は、SCPA-JP-00392自体について継続的に観測を行うとともに、ネコ博士のようなエージェントによる最前線での情報収集を強化するなど、超常現象に対する対処策の見直しを行うこととなりました。SCPA-JP-00392の影響を受けると考えられているネコ博士については、SCPA財団内での立場が問題となっています。

SCPA-JP-00392体験の直後、ネコ博士はSCPA財団との協力関係を維持することを望まず、自分ひとりで超常現象探索に没頭するようになりました。これにはSCPA財団内部でも一定の理解が寄せられましたが、やがて彼の行動はさらに異常にエスカレートし、SCPA財団の研究プロジェクトにおいて一定の問題を引き起こすようになっていました。

SCPA財団は、この状況を重く見てネコ博士の立場を見直すこととなりました。ネコ博士はSCPA財団との契約を更新しないことを宣言し、超常現象に取り憑かれたような異常行動を行い、研究チームが公式に認知されていないSCPAオブジェクトの実験を行うようになりました。

このような状況下で、SCPA財団や関係者たちは、ネコ博士との契約の見直しや、彼の担当していたプロジェクトから離れることで、調査の円滑化を図る努力を続けました。しかしながら、ネコ博士がSCPA-JP-00392に取り付かれていると考えられている以上、対処の難度は非常に高く、現在も課題となっています。

補遺:

SCPA-JP-00392について、更なる詳細な分析が行われたことを報告します。

SCPA-JP-00392の影響下にある状態では、脳波に異常が現れることが報告されています。これは、通常とは異なる電気信号を発するために、ある種の脳機能が制限されていることを示唆しています。これに伴い、影響下にある場合、注意力や思考力が低下することが知られています。

SCPA-JP-00392の影響下で記憶を正確に保持することは困難であり、ネコ博士の体験談による情報が事実であるかどうかの検証はできていません。SCPA財団は、そのような状況下で遭遇した超常現象に対するオペレーション戦略の見直しや、現地職員への応対プログラムの改善を研究しています。

今後、SCPA財団はSCPA-JP-00392の可能性についての調査を継続し、新たな情報が得られた場合は随時報告していくこととなります。

注意事項:

SCPA-JP-00392に関する情報は、2名の責任者の承認後、SCPA財団内部のみで共有されます。SCPA財団内部の情報共有方針に基づき、SCPA財団が公式に公開することはございません。

SCPA-JP-00392の超常現象があなたや財団内のスタッフに影響を与えた場合は、直ちに責任者に報告してください。SCPA-JP-00392を扱う際は、常に高い警戒態勢を維持するように努めてください。

SCPA-JP-00392に関する情報の漏洩、改竄、紛失に対しては、SCPA財団の機密保持規定に準拠し、迅速かつ適切な手段によって対処されます。SCPA財団の保有する情報は秘密裏に扱われ、漏洩した場合には厳正なる処罰が受けられることを了解ください。

記録番号:
SCPA-JP-00392

報告者:
ネコ博士

承認者:
SCPA財団 非公開