特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00222で発生する異常現象に対処するため、サイト81-1の周囲に24時間体制で要員を配置し、異常現象の発生を監視することとします。異常状況が発生した場合は、直ちに指揮官に報告し、状況に応じた適切な対処を行うよう指示します。また、サイト81-1に近づくことを一般人に制限し、周辺地域にはSCPA財団の偽装施設を設置して、外部からの目撃を防止します。さらに、SCPA-JP-00222の影響範囲が拡大した場合は、即座にフィールド・エージェントを派遣して調査及び報告が行われます。これによってサイト81-1の81管区の指揮機能が失われないようにする必要があります。

説明:
SCPA-JP-00222は、奈良県桜井市に位置するサイト81-██で最初に観測された異常現象です。この怪異は突如としてサイトが消失し、その跡地には何らかの施設や建造物が存在するように生成される現象を引き起こします。さらに、SCPA財団の施設であるサイト81-██と共に消失するのは、そこに配置されていた全ての職員や保管されていたSCPAオブジェクトなども含まれています。怪異の性質や原因は不明であり、現時点ではどのようなメカニズムによってこの現象が引き起こされているかも解明されていません。この異常現象は、サイト81-██に設置された様々なセンサーや警報システムによって監視されていましたが、これまでに対処方法や収容の手段は見つかっていません。

追加情報:
SCPA-JP-00222の異常現象は、現在のところ急速に拡大しているとの報告が寄せられています。最初はサイト81-██周辺に影響を及ぼしていたこの異常現象が、最近では81管区全体にまで拡大しており、新たな建造物や施設が出現する範囲が広がっています。また、消失したサイトやそこにいた職員、SCPAオブジェクトなどが消失及破壊された状態で発見された例も複数報告されており、異常現象が発生する度にその影響が増大していることがうかがえます。この異常現象が何を意味するのか、また何が引き金となっているのかについてはまだ解明されていないが、その影響が日本列島全体に及ぶ可能性も考えられるため、これ以上の拡大を防ぐための対策が喫緊の課題となっています。さらに、この異常現象に対する対処だけでなく、ヴェールを維持するために対外的な情報統制や抑止策の強化も急がれる状況です。SCPA-JP-00222による影響の深刻さと複雑さを鑑みると、この異常を解明し収束させるための研究と対策の迅速な展開が必要であることは言うまでもありません。
追加情報:
最新の報告によると、SCPA-JP-00222による異常現象によって生成された建造物は以下の通りです。
・複合商業施設(株式会社███が管理。利用者及び関係者は「数年前からここにあった」と証言。)
・寺社(関係者は「ここは平安時代から続いているとされているお寺です。」と証言。また、被災記録から第二次世界大戦で焼失したことも確認されています。)
・村(居住者及び市役職員は「ずっとここにあった」「この村が開拓されたのは昭和2年頃」と証言。昭和期に書かれ、残っていた記録とも一致した。)
・ヘリポート(関係者は「ここは最近作られた施設で、自衛隊の離発着にも使われているんですよ」と証言。長野内陸地震の際に自衛隊の使用記録があり、証言と一致した。)
・漁港(関係者は「いやー、昔はここら辺で魚が取れてたんだけど、19……98年だったかな？それくらいに魚が取れなくなってからは1度取り壊すことになったんだよ。でも、また魚が取れるようになったから作り直したってワケ。あと、ここを持ってた地主が土地を急に売ってくれたからってのもあるな。」と証言。元々ここに位置していたサイト81-██の消失後2週間後にこの漁港が建設されたことが発覚した。)
・記念碑(「我々の国を護る使命は完遂されつつある。日本と大和の民に栄光あれ！」と記載。)

補遺:
やられた。日本国防連合だ。これは怪異なんかじゃねぇ。俺らが何をしようとしてるかがバレた。あいつらは自分たちに攻撃する手段を俺らが持ってないことをいいことに少しづつ戦力を奪っていってる。このままではマズイぞ。

注意事項:
SCPA-JP-00222に関わる作業や調査においては、異常現象の突然性に注意する必要があります。急激な消失や生成が予測できないため、周囲の状況を常に把握し、異常が発生した際には即座に指示に従い行動してください。また、SCPA-JP-00222の影響を受ける可能性のあるエリアに侵入する際には、周囲の安全を最優先に考え、慎重かつ迅速に行動することが重要です。異常が発生した場合には慌てず冷静に行動し、報告プロトコルに則って速やかに上官に情報を伝達するようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00222

報告者:
村山博士

承認者:
Site-81-1 指揮官、O5評議会