特別収容プロトコル:
SCPA-JP-01187は、安全な収容セル内に保管される必要があります。SCPA-JP-01187は常に覆われた状態でなければならず、一般職員はSCPA-JP-01187を直接見ることは許されません。SCPA-JP-01187の覆いは定期的に点検され、損傷が見つかった場合は速やかに修復されなければなりません。収容セル内にはSCPA-JP-01187に接近しないよう明確な警告表示が必要です。SCPA-JP-01187の収容セル内では、発生した一切の異常な現象は記録され、研究員による詳細な観察と分析が行われるべきです。

説明:
SCPA-JP-01187は一見すると普通の鏡のように見えますが、その表面を直接見た個体は数分以内に自らの記憶から特定の出来事や情報を失ってしまいます。この効果は直接視覚的にSCPA-JP-01187を見た場合にのみ発生し、写真や映像などの記録物を見た場合には効果は現れません。被験者たちは記憶喪失が発生した事実を自覚することができず、自らの意識の欠如に気づくことなく行動を続けます。SCPA-JP-01187に関する情報を記録した文書は、効果が及ぶ可能性があるため極めて慎重に取り扱われなければなりません。SCPA-JP-01187の正確な起源やその効果のメカニズムに関しては、さらなる研究と分析が必要です。

SCPA-JP-01187は、観察された被験者の中には、一度視覚的に記憶を失った後もSCPA-JP-01187を再び見たときにはさらに深刻な影響を受けることが観察されています。この場合、被験者は以前に失われた記憶だけでなく、新たな記憶も失ってしまい、自己アイデンティティが混乱する可能性があります。SCPA-JP-01187の効果は時間の経過とともに徐々に拡大し、長時間にわたる観察では恒久的な記憶喪失を引き起こすことが確認されています。さらに、SCPA-JP-01187によって引き起こされた記憶喪失は、他の手法や補助ツールを用いての回復が困難であることが観察されています。研究チームはSCPA-JP-01187の効果の制御や対処法についてさらに研究を続けていますが、現時点では完全な防止や対策は確立されていません。SCPA-JP-01187が持つ忘却をもたらす力の本質とその影響についての理解を深めるために、引き続き慎重な実験と研究が必要であると考えられます。SCPA-JP-01187の効果は、被験者の記憶を単純に操作するだけでなく、心理的な影響も及ぼすことが観察されています。多くの被験者は、記憶を喪失した後も過去の出来事についての感情や感覚を保持していることが確認されています。特にトラウマや強い感情が伴う記憶は、失われたはずの記憶に対する感情的な反応を引き起こす場合があります。このことは、SCPA-JP-01187が被験者の心理的な健康に与える潜在的な悪影響を示唆しており、SCPA-JP-01187を扱う際にはその点にも留意する必要があります。また、SCPA-JP-01187の効果は個人差があり、何らかの基準や法則性を見出すことが難しいため、更なる研究が求められています。SCPA-JP-01187の性質と効果の正確な理解を深めるためには、さらなる実験と解析が不可欠であり、慎重な取り扱いが求められます。

補遺:
SCPA-JP-01187の収容施設内において、SCPA-JP-01187の記憶喪失効果を受けた職員が意図的にSCPA-JP-01187を用いて実験を行っていた事件が発生しました。この職員はSCPA-JP-01187の効果に対する無謀な好奇心から、自らの記憶を犠牲にしてまで研究を試みていました。結果として、職員は恒久的な記憶喪失に陥り、その存在自体が完全に抹消された状態となりました。この事件を受けて、SCPA-JP-01187の取り扱いに対する方針が見直され、特に記憶喪失のリスクを理解しつつ、過度な試験や実験を避けるための追加の安全対策が実施されることとなりました。SCPA-JP-01187の力を軽視せず、常に慎重かつ慎重に取り扱うよう指示されています。

注意事項:
SCPA-JP-01187に接近する際には、直接的にSCPA-JP-01187の表面を見ないように注意してください。SCPA-JP-01187の効果により、記憶の喪失が発生する可能性があるため、被験者はSCPA-JP-01187を観察する際には適切な警戒を必要とします。SCPA-JP-01187に関連する情報や記録物は慎重に取り扱い、記録された内容が効果を受ける可能性があることを認識してください。SCPA-JP-01187の収容セルに入る際には、常に覆いを確認し、損傷があれば速やかに報告してください。

記録番号:
SCPA-JP-01187

報告者:
Dr. 菊地慎太郎

承認者:
Site-81長官、O5評議会