特別収容プロトコル:
SCPA-00356は、サーカス団として組織されているため、収容については困難を極める。SCPA-00356が確認された場合は、すぐに通報し、一般の民間人に接することは絶対に禁止すること。SCPA-00356に対する直接的な攻撃は禁止される。
SCPA-00356が出現した場合、偽の目撃情報を創作することで、一般人には存在しないように演出し、現場周辺に適切な隔離設備を設置することを推奨する。また、SCPA-00356が存在する特定の場所に踏み込まないように、周辺の制限を厳格に適用すること。
SCPA-00356の安定的な収容をする際には、安全性と固定的な定所化が求められる。これを実現するため、収容場所は物理的に強固な建造物であり、その内部は通風システムや内部出入り口の制御装置など、安全性の高い設備を導入しなければならない。
SCPA-00356が収容場所外部に出現した場合、落着役員PT87-4（「猫の引率者」というコードネームで呼ばれる）によって、このSCPAの封じ込めが行われる必要があります。

説明:
SCPA-00356は、見たところ普通のサーカス団であるが、内部に入ると意志を持つ猫がいるのが特徴的だ。SCPA-00356では、猫たちは様々な技を披露し、聴衆を楽しませたり、感動させたりする役割を担っている。しかし、SCPA-00356の猫たちは高い知性と感性を持っており、自我の存在を自覚していると見られる。
SCPA-00356で働いている人員の脳波や行動様式に変化は観測されておらず、彼らは猫を一部とする一般的なサーカス団のスタッフと同じように振る舞っている。しかしながら、長期的な接触が原因でSCPA-00356のスタッフに奇妙な変化が生じる可能性がある。SCPA-00356に関わる任意のスタッフは、定期的に精神的に健康を維持するための検査を受けることが必要である。
SCPA-00356の起源に関する情報は限定的であり、これまでのところ、サーカス団はSCPA-00356の猫たちを保護しているという旨のみが判明している。SCPA-00356のスタッフは猫たちを隔離し、命令に従わせるために特殊な訓練を行っていると考えられるが、この訓練方法はまだ不明である。即ち、SCPA-00356がこの異常現象の起源であるかどうかは不明であり、SCPA-00356の猫たちがどのようにして人間に近い知覚レベルを発展させることが可能になったのかは明らかではない。

SCPA-00356は、一般的な猫と同様に、自己および他者を感知するために、聴覚と嗅覚に強く依存している。SCPA-00356の猫たちは非常に知的であり、高度なコミュニケーション能力を持っていると報告されている。彼らは、特定のダンサー、音楽家、セットデザイナーが望む音楽、色、デザインなど環境下に適応することができる。SCPA-00356の猫たちは、自分たちによる演技に相応しい音楽、衣装、小道具を選び、自分たちの望む演劇的な効果を実現するために、しばしば専門家であるかのような振る舞いを示す。SCPA-00356のダンサーの一部や適切な訓練を受けたスタッフたちは、この特定の一群の猫の複数の特殊能力を認識し、それを実行するための特別な信用を受けている。
SCPA-00356の猫たちは、名前や賞の授与など、外部の人間とのコミュニケーションを欲しておらず、SCPA-00356のスタッフ以外の人々との接触を極力避けようとする傾向がある。SCPA-00356で働いているスタッフたちは、SCPA-00356から離れることができないように一定の手続きを経過しなければならず、彼らはSCPA-00356に対する忠誠心を強制的に維持されている可能性がある。SCPA-00356の猫たちは、場合によってはとても攻撃的になることがあり、SCPA-00356のスタッフはすぐに慎重な対応を取る必要がある。SCPA-00356の猫たちが持つ異常的能力には、人間と直接対話を行うことができるというものがある。SCPA-00356の猫が人間とコミュニケーションをとる際には、しばしば高度な言語や句法を使用していると報告されている。SCPA-00356の猫たちは、自分たちの異常性について議論することには積極的ではなく、実のところその存在を自覚しているようには見えない。彼らは、演技や技能のさらなる向上を追求し、SCPA-00356のスタッフや取り巻きと円滑な関係を維持しながら、より完璧な舞台芸術を目指すことを優先している。
SCPA-00356において、猫たちは頻繁に性的なアピールを使用し、しばしば男性スタッフに扮してダンスやパフォーマーを行う。一方、SCPA-00356のスタッフたちは、猫たちの振る舞いを態々否定することはせず、自分たちが訓練されたプロフェッショナルであると自負しています。SCPA-00356の猫たちは、SCPA-00356で働く人々との良好な関係を維持しつつ、彼らが歩いている道を歩むことを強く望んでいるように見えます。SCPA-00356全体として、演技の質と役割の適切な配分を維持し、安全に演劇的な活動を行うことに専心していることが報告されています。

補遺:
SCPA-00356は、2021年6月に発生した脱走事件が報告されている。この脱走事件は、SCPA-00356の猫たちが脱走し、周辺地域を荒廃させる大惨事に発展した。脱走した猫たちは、個性的で強力な異常能力を有しているため、いくつかの人的および物的被害が報告されている。
SCPA-00356の猫たちは、特別なトレーニングや訓練を受けており、対応手段を知らない人々に異常な力を行使し、外部に危険をもたらす可能性があると考えられている。SCPA-00356のレベル3およびレベル4エージェントたちは、SCPA-00356の脱走に対処するために、数多くの人員を投入し、現場の整理や公衆の避難作業にも当たっていた。
この脱走事件は、SCPA-00356の強力な収容プロトコルを開発する必要性を示唆しており、特にSCPA-00356の猫たちが持つ異常能力をより正確に認識できるようにするための方法を模索している。SCPA-00356が舞台芸術の分野に基づいた異常現象であることを考慮すると、この異常性の特性を解明し、SCPA-00356の猫たちの披露や他の方法での演技に使用できる可能性がある。さらに、今後の事件を防止するために、SCPA-00356のスタッフや関連する個人に対する定期的な精神的および身体的な健康検査の必要性についても考慮する必要があるでしょう。

注意事項:
SCPA-00356は、非常に危険な化学物質や電気的に危険な素材が含まれている可能性があるため、SCPA-00356に接する際は注意が必要である。SCPA-00356に接近する場合は、適切な防護具を着用し、周囲に十分な注意を払って作業を行わなければならない。
SCPA-00356を分析するために、SCPA-00356の解体や実験を行うことは厳しく禁止されている。SCPA-00356の運搬、分析、実験に関する規程を厳格に適用し、次の結果と行動に留意するようにしてください。

1. SCPA-00356が消失または変形した場合、この現象をすぐに報告し、残留物を分析すること。SCPA-00356の反応による損傷を未然に防止するため、発見された場合は直ちに対処すること。
2. SCPA-00356の位置を変更しないように注意し、SCPA-00356が外部へ漏洩しないように固定すること。
3. SCPA-00356に触れた後には、感染や異常反応を起こす恐れがあるため、適切な処置をとること。感染や異常反応が検出された場合は、管理者による詳細な調査が行われることになるため、素早い報告が必要である。

記録番号:
SCPA-JP-00356

報告者:
Dr. ████████

承認者:
O5-█